VIPおもてなし度が凄かった!麗しのエミレーツ航空「ビジネスクラス」搭乗レポ【機内編】
TABIZINE / 2022年4月2日 15時0分
海外旅行好きにとって「永遠の憧れ」ともいえるエミレーツ航空。2022年3月初旬、世界でも屈指のラグジュアリーリゾート地・アラブ首長国連邦(UAE)のドバイをビジネスクラスで旅してきましたので、その模様をレポートします。
9時間があっという間に過ぎる、柔らか極上シートの快適さ!
柔らかな革張りのシートに、ゴールド&シャンパンベージュ色で統一された上質な空間。席に座るとすぐに、モエエシャンドン・インペリアルブリュットのウェルカムシャンパンが……。
これから始まる夢のフライトに、泡とともに心が弾けます。エアラインファンにとって、エミレーツ航空(以下EKと記載)ビジネスクラスで旅することは、ひとつのステータス。頑張った自分へのうれしいご褒美です。
他社エアラインのビジネスクラスにもいくつか搭乗していますが、もっとも感動したのは、シートの座り心地と寝心地です。これまで体験したビジネスクラスで確実にナンバー1。キルティング風ステッチの入った本革のシート全体が、出張前の疲れた体をふんわりと包み込んでくれます。
©エミレーツ航空
今回は成田-ドバイ間の往復、EK319便、318便に搭乗。往復ともボーイング社777-300ERの機体でした。
軽くエミレーツ航空のレクチャー
詳細レポに入る前に、まずは簡単にエミレーツ航空の基礎知識から。EKはアラビア半島南東端に位置するアラブ首長国連邦(UAE)ドバイを本拠地とする航空会社です。「エミレーツ」は首長(emir)が治める国を意味します。UAEは7つの首長国から成り、そのひとつがドバイ。UAEが誕生したのが1971年、国が始まって51年という若い国です。
1985年の創業以来、「プロダクト、サービス、ネットワーク」にもっとも力を入れ、「ワンランク上を飛び続ける」をテーマに、エアライン人気ランキングで常に上位につける航空会社。120都市以上を結ぶ世界最大級のネットワークをもち、現在、日本からドバイへの直行便は成田から週6便、関空から週4便運航していて、なんと、名古屋駅と関西空港間の無料シャトルバスまで用意されています。
(C)エミレーツ航空
今回搭乗した機内で、客室乗務員の前田潤子さんにEKのいちばんの魅力を尋ねて帰ってきた答えは、第一声が「プロダクト」でした。プロダクトとは、まずは機材へのこだわり。2階建ての超大型機、空飛ぶ宮殿とも言われる「エアバス社A380型機」をどこより早く発注し、2017年にはメルセデス・ベンツに触発されたというデザインが施され、完全密閉空間のファーストクラススイートが搭載されたボーイング社777ゲームチェンジャーを導入。
今やB777-300ERは大型機の主流となっていて他社でも搭乗していますが、航空会社でここまで違うのだろうか!と……目を見張ります。夜間フライトではLEDで天井に星空を演出。
(C)エミレーツ航空
今はどのエアラインでも当たり前ですが、初めて全機体の全クラス座席にエンターテインメントシステムを備えたりと、とにかく業界初!ものがいっぱいなのです。どこより早く世界一、常に新しいものを生み出す、それも素早い実行力……。これこそドバイという都市の魅力のひとつでもあります。写真は機内にシャワースパやラウンジまで備わる、エミレーツA380のファーストクラス。
客室乗務員の前田さんは続けてこう話します。「鈴木様、オーパスワンクラスのワインを機内に入れているエアラインは弊社だけです」。オーパスワンとは、最低3年は樽熟成で寝かせて出来上がる米国を代表するプレミアワイン。ワイングラス、食器、弁当、アイマスク……。すべてのプロダクトにはEKのロゴ入り、というのに今回気が付きました。
「もちろん、かつてはプロダクトで勝負、というところもありましたが、この10年でサービスの質も格段に上がっています。日本線には日本人を含め、日本語を話す客室乗務員が6名、そして全員合わせて平均12カ国語を話します。ファースト、ビジネスクラスのお客様はリピーターが多く、ゆっくりしたい、そっとしてほしい、という方もいらっしゃいますので、その辺りは気配を察知して、距離感を大切にしながら接客に務めています」と前田さん。
確かに、今回搭乗してみて、筆者が飲み物をこぼした時、お醤油がテーブルクロスに少し着いた時のさりげない気遣いなどがとてもうれしかったことを覚えています。
今回のフライトは、往時がラッキーにも、前述のB777-300ERゲームチェンジャーでした! その様子を詳しくレポートします。
仕事をするのにちょうど良い高さのテーブルも◎
ビジネスクラスのシートは幅55cm。リクライニング180度。ベッドの長さ198cm。平行飛行に入ってしばらくすると、客室乗務員がマットレスを敷いてくれます。
そしてさすがビジネスクラス。座ってテーブルを出した時、女性というのもありますが、テーブルがちょうど胸の前あたりに来ます。筆者は、機内で集中して仕事をすることが多く(皆さんもそうでしょう、不思議と機内は猛烈に集中できるのですね、これが)、しかし多くの場合、下を向くので途中で気分が悪くなります。しかしながら、EKの座席テーブルは、どのビジネスクラスよりPCのキーボードが打ちやすい位置に来るのです。首を下げず正面を向いて作業できるので、酔いません。これには感激でした。
小さなミニバーも付いていて、ペリエや炭酸飲料水がいつでも飲めます。
約5,000チャンネルのエンターテインメントが楽しめる23インチ(58.5cm)のモニター。
座ったままで手の届くところにある、タブレットとスマホサイズのリモコン。コンセントやUSBポートも完備。手元のライトも必要に応じて調整できます。
180度フルフラットのベッドは、最高の寝心地、爆睡してしまいました。
女性用のアメニティ。ブルガリの乳液、ボディローション、ハンドクリーム、リップバーム、オムニアのフレグランスまで! 制汗デオドラントロールまで入っています。
至福のドリンク&ミールサービス
筆者が搭乗した機内に用意された飲み物は、カクテルがノンアルコールカクテル5種を含む17種。ビールは5種、ワインは、シャンパン、ポートワインを入れて6種で、料理に合わせて最新のセレクションです。スピリッツやリキュールも厳選されている印象。いつでも希望すれば、好みのアルコールをいただけます。写真はクラシックシャンパンカクテル。
ミールサービスに関しては、「エミレーツは一流のシェフやサプライヤーと提携し、目的地にインスパイヤされた料理を提供」と公式Webサイトにあるとおり、たとえば今回の成田~ドバイ往復便の朝食は、懐石弁当でした。この彩り豊かな和食を食べおさめて、渡航先のグルメを楽しめます。初めてEKのエコノミークラスに乗った時の、ドバイ~プラハ線のランチ「ビリアニ」の味に感動したのを覚えています。
こちらは、朝食の一例。フレンチトーストのベリーコンポート添え。
チーズとバジルのオムレツもありました。
すべてのビジネスクラスで、ロイヤル・ドルトンの食器(ファイン・ボーン・チャイナ)、ロバート・ウェルチのフォークとナイフで提供しています。
コンパートメントのようなファーストクラスの個室シート
今回、ビジネスクラス搭乗とともに、ファーストクラスも見学させてもらいました。いつかは乗ってみたいEKのファーストクラス。撮影をしていると、なんと、30代前後の若い日本人女性が座っていました。最近は、好条件で海外からの移住者を受け入れるドバイへ、ネットビジネスで移り住むに若者も多いそうです。
完全に個室となる座席。まさに、豪華列車のコンパートメントのような広々空間(最大3.71平方メートル)。写真は中から扉を閉めて撮ったものです。
ミニバーも2つ備わり、おつまみ系のスナックもコンプリメンタリー。
望遠鏡も用意されていて、窓からの景色を楽しめます。エミレーツA380には、ファーストクラス・ビジネスクラス乗客が利用できる機内ラウンジがあります。
ビジネスクラス以上は、到着地で無料送迎サービスあり
ドバイ国際空港に到着し、機内を降りるとビジネスクラス専用バスが待っていました。ビジネスクラス専用バスがあるのは初めて。
さらなるうれしいサービスが、空港からホテルまでの無料送迎サービス。これもEKならではです。空港ターミナル出口を出て、右側に行くとエミレーツ送迎サービスデスクがあります。
送迎車の内部は完全に消毒シートで拭いてあり、感染対策も徹底しています。それも運転手は紳士的で、最後までVIP対応。早朝ドバイ市内ホテルまでのドライブを気持ちよく楽しめました。『エミレーツ航空搭乗ルポ、ラウンジ編』に続きます。
●取材協力/エミレーツ航空
HP:https://www.emirates.com/jp/japanese/
[All photos by SACHIKO SUZUKI]
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