巨人・原辰徳監督「鉄拳&アメ玉」自在の選手操縦術

日刊大衆 / 2019年9月22日 6時0分

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「優勝は絶対、という重圧の中で見せた手腕は圧巻。やはり名将だよ」と、ベテラン記者が脱帽するのは、読売巨人軍を率いる原辰徳監督(60)。

 4季連続で優勝から遠ざかっていた盟主・巨人軍を今季、見事に蘇らせた。その采配の中でも「あの試合だね」と、識者の意見が一致しているのが、9月10日のDeNA3連戦の初戦。8回裏の攻撃だった。1点リードの無死二塁、2番・坂本勇人が迷わず送りバントを決めたのだ。「打率.309、35本塁打の坂本が送りバントですから、場内はどよめきました」(専門誌記者)

 そのどよめきが収まらないうち、3番・丸佳浩がレフトに貴重な3点目の犠牲フライ。トドメは4番・岡本和真が左中間に放り込み、決着がついた。

「巨人が優勝すれば、この8回の攻撃が最大のポイントだろうね」と、ネット裏で記者たちの意見が一致したという。「1点のために坂本にバントを指示。その意図を感じた丸が、確実にランナーを返すバッティングをした。誰だろうとチームのためには特別扱いはしない。原の強烈な意志がはっきり見えた試合だった」(前出のベテラン記者)

 8月17日には、アレックス・ゲレーロに来日3年目で初となる送りバントを命じ、同じ試合の7回には陽岱鋼を代走で起用した。「年俸4億円がバント、年俸3億円が代走」と皮肉る声もあったが、勝利の前には雲散霧消。

 5月にゲレーロ、クリスチャン・ビヤヌエバの助っ人2人をそろって2軍に落としたときには、他球団関係者も度肝を抜かれた。「本当になんの遠慮もない、ある意味“鉄拳制裁”です。勝利に徹する、という原監督からの最大のメッセージだったかもしれませんね」(夕刊紙デスク)

■原監督の厳しさとは

 一方、原采配の特徴として若手の起用がある。吉川尚輝を1番・二塁に抜擢し、結果を出していたが、腰痛で離脱を余儀なくされると、田中俊太、若林晃弘、増田大輝、山下航汰らを積極的に起用している。

「フレッシュマンの野球に対するひたむきさ、これがチーム活性化を図るのに一番の薬なんだ」と、原監督は記者の取材に答えている。しかしながら、厳しい目配りも忘れない。

 主砲に成長した岡本に、「まずタバコをやめることだ」と苦言。さらに、吉川には「タバコなんか吸ってるからケガするんだ」とバッサリ。「グラウンドに出てるときだけ頑張れば、いいプレーヤーになれるなんて大間違い。お前さんがこれから10年、20年プロ野球の歴史に残るような選手になるためには、腰だけ治そうというケチな考えでいたら、また他の所をケガするぞ」と、激辛伝言を送った。

 その厳しさは、エース菅野にも同様だ。今季は腰痛で3回も登録を抹消するなど、巨人のエースを張り続けた勤続疲労とも思われるが、原監督はお怒りの様子。「マイカーなんて国産車で十分。スポーツカーになんか乗りやがって……」と、周囲に漏らしていたことがあったという。ちなみに、菅野の愛車はポルシェ・カイエンターボ、原監督はレクサスだという。

 伯父、甥という関係からの厳しさもある。「それも、原監督の父・貢さんの教えの一つです」と、貢氏とも親しかった関係者は強調する。

 東海大相模高校、東海大学とも、父が指導するチームでプレーした原監督。「東海大相模で野球をやりたい、と相談したところ、 “息子だから、と周囲から見られることがチームにとって一番のマイナス。ミスしたら普通は5発殴るところ、お前は倍の10発だからな”と言われたそうです」(前同)

 一方でゲレーロのメンタル面をケアしたりと、「鉄拳」だけではなく「アメ玉」も使いこなす原監督。この続きは現在発売中の『週刊大衆』10月7日号で。

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