草食の進む今だからこそ観直したい!懐かしのヤンキードラマ10選!
日本タレント名鑑 / 2015年8月21日 13時55分
最近のドラマではだいぶ少なくなったヤンキードラマ。深夜枠で時々放送しているとついつい観てしまう・・・なんて事はありませんか?アクションや人情、そして青春と、人より少し熱い青年・少年たちの活躍。なぜかワクワクドキドキしてしまいます。そんな、今だから観直したい、心が躍り出しそうなヤンキードラマ。懐かしいものから厳選して10作品集めてみました。意外なあの人も出演していた!?なんていう楽しみ方もありますよ。
純粋で不器用!順応できない若者を描いた『茜さんのお弁当』『スクール☆ウォーズ』
突然の引き抜きでほとんどの従業員にやめられてしまったバツイチの茜さんが経営する「あかね弁当」。『茜さんのお弁当』は古尾谷雅人さん演じる、残った元ヤン従業員「土門」が少年院時代の後輩の不良達を連れてくる所から物語が始まります。
杉本哲太さんや嶋大輔さんが演じる彼らは、部屋にこもってシンナーを吸って不純異性交遊をしているようなどうしょうもない不良たちですから、早速トラブルを起こして契約破棄されてしまいクビになってしまうのですが、心ない元従業員の嫌がらせを受ける茜さんを守ろうと喧嘩してしまいます。茜さんもそのナイーブで傷つきやすい少年たちと向き合い全力で受け止め、彼らもだんだん心を開いていきます。
心は優しいのですが短気で欲望に忠実な彼ら。最終回ではタイヤを盗んだ犯人を捕まえて表彰され、茜さんや周囲の人たちだけではなく、世間にまで認められたり。こういった積み重ねによって周りから認められ、本当に改心していきます。土門に思いを寄せる少女役に、演技初挑戦の未唯mieさんが出演。さらに茜さんの娘役の石原真理さんが、また信じられないほどに可愛いのです。
そして、不良更生ドラマとして有名なのが『スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~』。非行や校内暴力で荒れていた時代背景と、実際にあった無名ラグビーチームが日本一になったことをヒントにした小説『落ちこぼれ軍団の奇跡』をミックスさせ、目的を持たせることで校内暴力を撲滅しようとした、どちらかというと「ヤンキー撲滅」「ヤンキー否定」の作品といえます。
山下真司さん演じる滝沢が熱血指導してく姿や、心に傷を抱えた少年たちが滝沢の指導やチームワークで立ち直る姿はとても感動的です。1990年の『スクールウォーズ2』では西村和彦さんや保阪尚希さんも出演されています。
娘が非行に走った時、家族はどうする?『積木くずし』
病気で色素が薄く髪色が明るいことからいじめにあい(後に性暴力もあったことが判明)非行に走ってしまった娘を、警察の協力とともに立ち直らせた実在の俳優の著書を元にした『積木くずし ~親と子の200日戦争~』。
両親に愛されながらも、両親のW不倫など複雑な家庭環境から、愛を信じることの出来ない繊細な娘の心が描かれています。最終回では、暴行を受けながらも自ら暴走族を抜け高校へ進学しますが、やはり完全に非行から立ち直るのは難しく、再びシンナーに手をだしてしまうという衝撃のラスト。親子の戦いはまだまだ続くという問題提起もありました。
著作が売れたことで見栄や詐欺などで金銭を失い、離婚や大麻所持での逮捕などトラブルが続き、戦争は200日では終わらず、1983年の高部知子さんが娘を演じたドラマに続き、同年渡辺典子さんの映画、1994年の瀬能あづささん、2005年の安達祐実さん、2012年の成海璃子さんでそれぞれドラマ化。さらに舞台化もされています。
不良少女からドジっ子女教師に?『スケバン刑事』『はいすくーる落書』
1980年代半ばはヤンキー映画全盛期です。清水宏次朗さん仲村トオルさん、中山美穂さんが出演して大ヒットした『ビー・バップ・ハイスクール』、織田裕二さん、江口洋介さん出演の『湘南爆走族』など、どちらの作品も社会現象になりました。しかし、校内暴力などが社会現象化していく背景もあり、リアルな不良少年をメインにしたストーリーは連続ドラマでは敬遠されがちでした。
そこで登場したのが85年から放送され一世を風靡した『スケバン刑事』です。特撮系ドラマのスタッフによってつくられた東映作品。不良でありつつも正義の「刑事」であり、刑事側にも悪がいるというバイオレンスストーリー。一気に非現実的な不良ドラマがブームとなり、『少女コマンドーIZUMI』『花のあすか組』『セーラー服反逆同盟』など、アイドルとコラボした特撮不良ヒロインものが多数つくられました。中高生向けのドラマでありつつも特撮好きの子どもたちも魅了しました。
1989年には『スケバン刑事』で主役を演じた斉藤由貴さんが、今度は高校教師になった『はいすくーる落書』が大ヒットします。女子高から不良の多い男子校に転任となった女性教師が書いたノンフィクション作品がベースとはいうものの、ほぼフィクション。斉藤さん演じるいづみは「若い男の子ばっかり」「休みが長い」など、お気軽な理由で教師になりますが、まさかのヤンキー男子達に囲まれる生活に。最初こそおびえていましたが、パンパン頭を叩けるほどに順応していき、教師として成長していく姿がコミカルに描かれています。
生徒役に、的場浩司さんや保阪尚希さん、子役から俳優、DJ、声優として多岐に活躍されている古本新乃輔さん、第二部では萩原聖人さんなども出演されています。いづみを支える同僚教師が男前なのも視聴者には眼福でした。視聴率も高く、当時の視聴者からは高い支持を得ていますが、モデルとなった高校や工業高校自体のイメージの低下の懸念など、スポンサーが付きにくい事情もあってか、どうやら再放送やDVD化の実現は難しいようです。
古き良き熱血ヤンキーがトラブルと戦う!『池袋ウエストゲートパーク』『GTO』
池袋でプラプラしながら厄介事を解決して暮らすマコトと、池袋で起こる様々な事件を描いた石田衣良さんのデビュー作を、現在では日本を代表する脚本家となった宮藤官九郎さんが大胆に肉付けした衝撃作『池袋ウエストゲートパーク』。「チーム」や「ギャング」でカツアゲや暴力は振るいますが、一本筋の通った長瀬智也さん演じるマコト、窪塚洋介さん演じるタカシはもちろん、主要キャラを演じた若手俳優さん、坂口憲二さん、佐藤隆太さん、山下智久さん、妻夫木聡さんだけではなく、劇団「大人計画」の阿部サダヲさんなども大人気となりました。
そして、よりコメディタッチな学園ものも大ブームに。不良というより、むしろ犯罪に近いいじめなど、これまでの「目に見える悪者」ではなく隠れた知識犯的生徒が増えた昨今。そして大人に心を開かず諦めている生徒たちを、熱くて直情的で行動的、そして分かりやすくちょっとズルイ、元ヤンキーの先生が冷めた若者を痛快に叩き直す『GTO』。こちらも社会現象となり、リバイバルまで作られました。
はみ出し先生がはみだし生徒を真っ当に!『ごくせん』『ROOKIES』『ドラゴン桜』
『GTO』のヒットもあり、2000年代は不良っぽい先生が生徒を更生していくドラマの全盛期。熱血系ドラマのリバイバルブームとなりました。
仲間由紀恵さん演じる、実は極道の女ながら日頃はダサイ数学教師の山口久美子が、いざというときは無鉄砲に生徒のために戦う『ごくせん』。新人俳優の起用が多く、松本潤さん、小栗旬さん、成宮寛貴さん、石垣佑磨さん、上地雄輔さん、松山ケンイチさん、亀梨和也さん、速水もこみちさん、三浦春馬さん、小池徹平さん、小出恵介さん、水嶋ヒロさん、三浦翔平さん、ユージさん、他にも特撮系ドラマで大活躍している俳優さんなど、数多くのイケメン俳優を輩出しているのも特徴のひとつです。
不良を更生させようと、野球経験もない熱血教師が甲子園を目指してヤンキー野球部員達を焚きつける熱血ストーリー『ROOKIES』。こちらも熱くて良い作品でした。出演陣も、演技力に定評のある市原隼人さん、小出恵介さん、佐藤健さん、城田優さんなど豪華絢爛。すべてのシーンに見応えがありました。
『ROOKIES』の川藤先生はヤンキーではありませんが、東大を目指す生徒をサポートする『ドラゴン桜』の桜木は元暴走族ヤンキーです。仁義に熱くバシバシ進んでいく姿には、視聴者も生徒たちと一緒に困惑したものでした。
伝説のマンガがドラマ化!でも続きは映画で!2000年代はヤンキー映画が熱い!
2011年には、青柳翔さん主演『ろくでなしBLUES』、斎藤工さん主演『QP』。2012年には、賀来賢人さん主演『クローバー』、2013年には藤ヶ谷太輔さん主演『仮面ティーチャー』、中島健人さん主演『BAD BOYS J』など。2007年の映画『クローズZERO』のヒット以降、窪田正孝さんら主演の映画『ガチバン』シリーズも安定して人気がありますし、ここ4~5年は意外にもヤンキードラマが増えてきています。これらはすべて、男子の心を鷲掴みにしてきた伝説のヤンキー漫画たち。『クローズZERO』のヒットもあり、ヤンキードラマの需要が証明された事が、ヤンキー漫画世代のスタッフの後押しになっているのかもしれません。
しかし社会情勢もあり、テレビで非行シーンや暴力シーンを放送する事もなかなか難しいものがあるようです。上記の作品はどれも深夜放送。再放送や続編の製作も難しく、すぐに映画化になるのが現状のようです。ドラマ好きとしては少し残念ではありますが、ヤンキー映画が、逆に日本映画の活性化になっているなら、それもまた良い傾向なのかもしれません。
今回選ばせて頂いた、懐かしのヤンキードラマ10選
『茜さんのお弁当』
『スクール☆ウォーズ』
『積木くずし』
『スケバン刑事』
『はいすくーる落書』
『GTO』
『池袋ウエストゲートパーク』
『ごくせん』
『ROOKIES』
『ドラゴン桜』
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