カワイイ!癒やされる!?思わず泣いちゃう人も続出!印象に残る動物邦画10選!
日本タレント名鑑 / 2015年10月28日 9時56分
昔から視聴率が取れる作品の定番として、“子ども”と“動物”は鉄板と言われています。やはり人間「カワイイ」ものが大好きなんですね。
海外物では、動物を使ったパニック映画『ジョーズ』や、コメディの『ビバリーヒルズ・チワワ』『101匹わんちゃん』、さらにパニックもの『シャーク・ナイト』『アリゲーター』『グリズリー』など、「コワイ」「笑える」作品がたくさんありますが、諸外国でも日本でも、やはりもっとも人気があるのは“感動もの”の動物映画です。
そこで今回は、泣ける動物ものを中心に、印象に残る作品を10作品選んでみました。
動物と人間との絆と愛情
1983年『南極物語』。
寝食を、苦労をともにした犬たちを置いていきたいなどと思う人ななどいません。それでも置いていかなくてはならなくなった隊員たちの気持ち。高倉健さんの静かな演技と雄大な大自然のスケール感は素晴らしいの一言でした。
処分される予定だった子犬。規定の7日間の間に新しい飼い主を捜すために翻弄する主人公、神崎(堺雅人さん)の奮闘を温かく描いた『ひまわりと子犬の7日間』も涙なしでは観ることの出来ない映画です。
その子たちを助けたところで、他の犬たちは処分される。全部助けるわけにいかないのは分かっていますし、きれいごとなのも分かっています。分かってはいますが、やはり捨てないで責任を持って飼って欲しいという強い気持ちを思い出させてくれます。
福田麻由子さんと田中麗奈さんという、そっくりな二人の女優さんが子役と大人時代を演じた『犬と私の10の約束』。転勤や留学で犬を飼えなくなった場合も、しっかりと次の預け先を探す立派な飼い主の姿、すべての方に見習ってほしいものです。
2006年『子ぎつねヘレン』も名作です。大沢たかおさん演じる獣医とその娘、獣医の恋人の息子の3人が、目と耳が不自由な子きつねとの交流の中で、不器用ながらも関係性を深めていく展開は見ものです。
動物の強い思いに感動!
彼女であるマリリンに逢うために海を渡ったシロの実話物語1988年の『マリリンに逢いたい』も印象的でした。マリリンは早くに亡くなってしまいましたが、シロは長寿。実際の映画も、スタントや替え玉なしで本当にシロが泳いでいます。
1980年代は動物映画全盛期。1987年の『ハチ公物語』はハリウッドでも映画化。小学校などでの上映会も多かったので知っている人も多いハズです。
近年では2007年『マリと子犬の物語』なども飼い主との絆が涙を誘います。地震で家屋の下敷きになった兄妹を助けるシーンは、兄妹がマリをどれだけ大切にしていたのかが分かります。純粋な子どもの感情や純粋な犬の気持ちに心打たれます。
動物目線で世界をみたらこうなる?
賛否両論といえば、80年代の動物映画ブームの火付け役1986年の『子猫物語』でしょう。かなり無理なアングルの撮影もあり、実にドラマチックでした。
実際のキタキツネ一家を4年間追いかけたドキュメンタリー映画『キタキツネ物語』も大ヒットしました。壮大な自然と動物。なんだか観ているだけで胸がいっぱいです。あっという間に世の中もキタキツネブームとなり、北海道への観光客増加にも貢献しました。リアルなドキュメンタリーでは、洋画の『ライフ -いのちをつなぐ物語-』なども近年大ヒットしています。
知らない人も多いのでは?ぜひ観てほしいコメディもの
日本の動物映画と言えば感動ものが主流ですが、80年代の動物映画ブームにはコメディも人気を博しました。
西村知美さんのデビュー作で、“実は犬は人間の言葉を理解していました”という前提のストーリー『ドン松五郎の生活』『ドン松五郎の大冒険』。
西村さん演じる圭子の飼うドン松五郎は、言葉を理解するだけでなく、ワープロを使って人間とコミュニケーションをとってしまい一躍スターに。イヌ族の掟を破って言葉を理解することを人間に知られてしまった事のジレンマや、言葉を理解する犬の登場によって翻弄されるマスコミや政治家など、そのパニックの様子が軽快なタッチで描かれ、ほんわかと楽しい気分になる映画です。
地方局制作のドラマからの映画化作品シリーズ『イヌゴエ』『ネコナデ』『幼獣マメシバ』『ねこタクシー』『犬飼さんちの犬』『ねこばん』『くろねこルーシー』『猫侍』なども、気楽に楽しめてほんわかした気分になれる作品たち。動物との出会いで、一歩前に踏み出した人たちの姿が、私たちに勇気を与えてくれます。
日本にもあった動物ものパニック映画
欧米では数多く作られているパニック映画ですが、実は日本にも存在します。
ジャパンアクションクラブ製作の『リメインズ 美しき勇者たち』。人食い熊に親を殺された娘と、真田広之さん演じるマタギの熊との戦いの物語。
野性的なヒロインも美しく、真田さんのアクションももちろん美しい。相手が熊なので、アクションが思ったより少ないのが残念ですが、十分に娯楽映画として楽しめます。
号泣もの一辺倒と思われがちの日本の動物映画ですが、意外と色々なタイプの映画が存在しています。動物が一生懸命に生きる姿や、自由に過ごす姿は私たちの心を強くしてくれたり優しくしてくれたりと、たくさんの感情を思い出させてくれます。懐かしの動物映画でほんわか気分に浸ってみるのはいかがでしょうか?
今回選ばせていただいた、印象に残る動物もの邦画10選
『南極物語』
『ひまわりと子犬の7日間』
『犬と私の10の約束』
『子ぎつねヘレン』
『マリリンに逢いたい』
『マリと子犬の物語』
『キタキツネ物語』
『ドン松五郎シリーズ』
『ねこタクシー』『幼獣マメシバ』など地方局シリーズ
『リメインズ 美しき勇者たち』
文/藤原ゆうこ
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