“五代さま”だけではない!『あさが来た』の注目サブキャラクターたち
日本タレント名鑑 / 2016年3月12日 9時55分
NHK連続テレビ小説『あさが来た』の“五代さま”こと五代友厚役で一躍ブレイクしたディーン・フジオカさん。ドラマ『ダメな私に恋してください』では深田恭子さんの相手役を務めるほか、テレビのトーク番組などにも引っ張りだこの人気。劇中、五代が亡くなったあとには“五代ロス”という言葉が流行るなどファンを悲しませたのも記憶に新しいところ。
この『あさが来た』、五代さま以外にもサブキャラクターで注目の人材の宝庫なのです。
“五代ロス”に悲しむファンの前に突如登場した“成さま”
“五代ロス”冷めやらぬ中、突如物語に登場したのが、瀬戸康史さん演じる“成澤泉”。あさ(波瑠さん)に女子大学の設立を働きかける元・学校教員というキーパーソンです。こちらは登場時はボサボサの髪によれよれの服装で、五代さまと比べるとイケてない感じ満載でしたが、それが視聴者の母性本能をくすぐったのか人気に。
演じる瀬戸さんは男性俳優集団D-BOYSのメンバー。2005年に『第2回D-BOYSオーディション』で準グランプリ受賞をきっかけにデビューした十年選手。デビュー当時から『ミュージカル テニスの王子様』に出演しじわじわと人気を集め、2008年に『仮面ライダーキバ』で主演して以来注目度がアップ。D-BOYSの中でも特にやんちゃ可愛い系のルックスで年上女性をメロメロにしていました。
“榮三郎さん”はジャニーズの人気者
また主人公の夫・新次郎の弟で、加野屋8代目当主にして加野銀行初代頭取となった“榮三郎”を演じる桐山照史(あきと)さんも人気をじわじわ集めています。桐山さんはジャニーズのグループ・ジャニーズWESTのメンバー。2008年に『ごくせん』の第3シリーズでドラマデビューしています。
人懐っこいキャラクターで、役の上でも頼りにしていた大番頭・雁助役の山内圭哉(たかや)さんにプライベートでも懐いているなど、弟キャラ全開で人気を集めています。
千代ちゃんはフィギュアスケートの名手
男優陣のインパクトにやや隠れる感じですが、女優陣にも今後が注目の逸材が。その一人が、あさと新次郎の一人娘・千代を演じる小芝風花さん。2011年に、“武井咲の妹分”を捜す『ガールズオーディション2011』でグランプリに選ばれたことをきっかけにデビュー。2014年、実写版の映画『魔女の宅急便』で主人公・キキ役を演じ、注目されました。中学2年生までフィギュアスケートを習っており、西日本の大会で入賞経験も持ちます。
その千代の親友・宜(のぶ)を演じる吉岡里帆さんは、メガネをかけた地味キャラの役柄のイメージとは裏腹に、女優活動とともに水着グラビアにも登場し人気になっています。NHKドラマでは2015年『美女と男子』に出演。メインキャストの男性二人を振り回す、小悪魔的な女優・かれん役を演じました。
ふゆの“中の人”は14歳の中学生!夫・亀助さん役とは年の差34歳
はつ(宮崎あおいさん)とあさのお付きの女性で、中番頭だった亀助(きすけ)と結婚した、ふゆを演じる清原果耶(かや)さんも、小柴さんと同じく、オーディションのタイトルホルダー。2014年、現所属事務所の『アミューズオーディションフェス2014』で3万2214人の中から見事グランプリに選ばれています。
『あさが来た』がドラマデビュー作。ドラマの中では母親になりましたが、清原さんの実年齢はなんと14歳の中学生。亀助役の三宅弘城さんが48歳なので、その差34歳。父娘のような年齢差です。
亀助さんは“紅白”出場経験もあるバンドのメンバー
その三宅さん、この『あさが来た』で初めて知った人もいるかもしれませんが舞台の世界では20年以上のキャリアを誇るベテラン。演劇プロジェクト“ナイロン100℃”で活躍。一方、人気連ドラに脇役で多数出演歴があります。また宮藤官九郎さん率いるバンド“グループ魂”のドラムを務めているのもびっくりぽん!
雁助さんは故・夏目雅子さん主演の名作映画に出演していた!
その上司にあたる大番頭・雁助役の山内圭哉さんは、幼少期から俳優活動し、多数のドラマや映画に出演する超ベテラン。あの夏目雅子さん主演の名作映画『瀬戸内少年野球団』(1984年)にも出演しています。
その他男優では、はつの二人息子、藍之助、養之助を演じる森下大地さん、西畑大吾さんも。藍之助役の森下さんは将棋の森下卓九段の長男で、自身も囲碁の有段者。中学3年生の時に両親に内緒で芸能事務所のオーディションを受け、デビューのきっかけをつかんでいます。養之助役の西畑さんは関西ジャニーズJr.のメンバーで、同じくNHK大阪放送局制作の朝ドラ『ごちそうさん』に続いての起用。『ごちそうさん』では主人公・め以子(杏さん)の次男役を演じていました。
連続ドラマのキャスティングでは、視聴率を考慮し、話題性のある役者や、タレント性もあり固定ファンを持っている人が重視される傾向にありますが、NHK朝ドラは、比較的その役柄に合う人重視でキャスティングされる傾向にあるようです。
そのおかげで、視聴者はタレントイメージの先入観はなく、その役者を役柄と同化して見ることができ、より感情移入しやすいと思われます。ある番組で商店街でロケをしていたディーン・フジオカさんが道ゆく人々に「五代さん、五代さん」と声をかけられていたのも印象的でした。
舞台やドラマ脇役などで実績があったり、また若い世代にはある程度認知されているものの、老若男女お茶の間レベルにまでの浸透度はなかった人が、一気に知名度を広げられる場であるNHK朝ドラ。すでに民放連ドラで準主役を務めるディーンさんだけでなく、桐山さん、瀬戸さんら、ますます活躍の場を広げていくのではと期待されます。
朝ドラで最も注目されるのはもちろんヒロイン役。4月からは高畑充希さんがヒロインを務める『とと姉ちゃん』がスタートしますが、サブキャラクターでどんな人気者が生まれるかにも注目したいところです。
文/田中裕幸
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