SCANDAL、サイサイなどアリーナクラスのバンドも!ガールズバンドが今またブームに
日本タレント名鑑 / 2016年3月19日 9時55分
3月14日付のオリコン週間アルバムランキングにて、ガールズバンド3組がTOP10入り、それぞれ自己最高位を記録しました。
8月に結成10周年を迎えるSCANDALは7thアルバム『YELLOW』が初登場2位。続く3位に初登場したのは、Silent Sirenの4thアルバム『S』。シングル・アルバムを通じて初のTOP3入りを果たしました。7位に初登場したのは、今年1月に初の日本武道館公演を開催した3人組、SHISHAMOの3rdアルバム『SHISHAMO 3』。
これらのバンドをはじめ、音楽シーンでは今またガールズバンドが盛り上がっています。
プリプリ、SHOW-YAらが切り拓いたガールズバンドシーン
30代後半~40代の人にとっては、ガールズバンドと聞いてまず思い浮かぶのはプリンセス プリンセスでしょう。1980年代半ばにデビューし、『Diamonds』『世界でいちばん熱い夏』など今も色あせない名曲を数多く生み出しています。
同時期にデビューしガールズロックバンドの先駆け的存在となったのがSHOW-YA。ボーカルの寺田恵子さんを中心にパワフルなサウンドと姉御的なキャラクターが支持されました。また当時としては画期的な女性アーティストのみのガールズロックフェスティバル『NAONのYAON』を1987年から開催。中断後2008年の開催を経て、2013年に復活させて以来3年連続で開催しています。
ガールズバンドにアイドルの要素も加えブレイクしたZONE
2000年代初頭には『夏祭り』が大ヒットしたWhiteberryや、『secret base~君がくれたもの~』が大ヒットしたZONEといった北海道出身のティーンズバンドがシーンを引っ張った時代がありました。20代後半~30代の人にとっては思い入れが深い人も多いと思います。
ZONEは従来のガールズバンドとは違い、当初からアイドル的な要素も押し出したバンド。当時モーニング娘。のブレイクで復活したアイドルムーブメントの中で、一躍人気者に。『secret base』は今も多くのガールズバンドにカバーされている、ガールズバンド屈指の不朽の名作です。
現在の新進バンドに大きな影響を与えるチャット、SCANDAL、そして『けいおん!』
そして2006年にはチャットモンチーがデビュー。3rdシングル『シャングリラ』のヒットで一躍人気バンドになりました。メンバーの変更や事実上の活動休止期間がありつつも、今も根強い人気を誇っています。また2008年にデビューし、現在のシーンのトップランナーといえるSCANDAL。2012年に初めて武道館公演を行って以来、今ではアリーナクラスの大人気バンドになっています。
このチャットモンチーやSCANDALらが、現在の新進ガールズバンドに影響を与えていることが多いようです。また大きかったのはアニメ『けいおん!』の存在。軽音楽部の女子高生たちの奮闘ぶりを描いたマンガで2009年からアニメ化され大ヒットし、この時代にバンドを始めた女の子が急増しました。
“サイサイ”の成功でオシャレ女子バンドも急増中
AKB48がすでに人気絶頂となっていた2012年、バンドスタイルの楽曲『GIVE ME FIVE!』を発表したのもガールズバンド人気を後押ししました。
その2012年にデビューしたのが今や大人気のSilent Siren。ファッション誌の読者モデルを中心に結成された4人組で、2015年にはガールズバンド史上最短で武道館公演も行っています。この“サイサイ”の成功で、ガールズバンド=オシャレ女子の新しいイメージもでき、現役モデルや出身者によるバンドも増えています。
ティーン向けファッション誌モデルで2014年に結成されたLe Lienは、ももいろクローバーZらが所属するスターダストプロモーション初のガールズバンド。ステージでのパフォーマンスやコール&レスポンスにはアイドルっぽいテイストも感じます。またメンバーがモデル活動を並行して行っているバンド、コムシコムサにも注目です。
今後ブレイクの期待大のガールズバンドが続々
最新の4thアルバムがヒット中の、たんこぶちんは、佐賀県唐津の幼馴染で小学生の時に結成。2013年にデビューした時は一生懸命さが魅力の現役女子高生バンドでしたが、今年でメンバー全員が20歳になり大人の雰囲気も出てきました。
このたんこぶちん、自身の単独ライブとは別に『We are the Girls Band!!!!!』と題したガールズバンドの“対バン”(競演)イベントも主宰。2014年のスタート以来、不定期開催で(大体3ヶ月に一度くらい)、これまで15回開催。Chelsy、SORAMIMIといった今後のブレイクが期待されるバンドと競演。ステージ上だけでなく、プライベートでも交流があるようで、新世代ガールズバンドの輪もできているようです。
その、たんこぶちんと同じ佐賀県唐津の小学校の同級生が、がんばれ!Victory。昨年メジャーデビューした5人組で、たんこぶちんよりアイドル的な色合いが強いバンドです。
LoVendoЯは、モーニング娘。を卒業した田中れいなさんを中心に、オーディションで選ばれた3人とともに結成した4人組バンド。昨年メジャーデビューを果たしています。元モー娘。の人気者のバンドということで結成当初から話題性は抜群で、その一方確かなテクニックで実力派の匂いのするバンドです。
2名のパフォーマー(ダンサー)もいる斬新な構成のガールズバンドGacharic Spinにも注目です。2009年に結成され、2014年にメジャーデビュー。そのステージパフォーマンスの楽しさで定評があり、動員を伸ばしてきています。
現在の人気ガールズバンドの条件とは!?
デビューするガールズバンドには、(1)もともと一緒に活動していた仲間とそのままデビュー、というパターンと、(2)オーディション合格者や事務所所属者から、事務所やレコード会社のプロデュースにより集められて結成、デビュー、というパターンがあります。男性の人気バンドには(1)のパターンが多いですが、ガールズバンドでは(2)のパターンが圧倒的に多いようです。
一緒に活動してきたメンバー全員がプロデビューできるスキルに到達していない場合が多かったり、また最近では売り出しにあたってアイドル的な要素も考慮する場合も増え、そうなると全員が人気が出そうなルックスやキャラクターの人で揃うというのもなかなか難しいところだからと思われます。ただ、Whiteberryやチャットモンチー、最近ではたんこぶちんなど、もともと一緒に活動していた仲間でそのままデビューして活躍するバンドもいます。
高い支持を得るガールズバンドとしては、姉御的な存在感で、背中を押してくれるような楽曲や熱いメッセージを届けてくれるバンドが多かったのですが、先にも触れたように、Silent Sirenのヒット以降、オシャレ女子のイメージのバンドも。サウンドだけでなく、等身大の恋愛を歌う歌詞やファッションも支持され、そのキラキラ感で同世代の女性に憧れの存在となっています。
また、たんこぶちんのように地方出身でひたむきに取り組む姿が人気を得ているバンドもいます。この盛り上がりの中、今後も新たなガールズバンドがどんどん登場してきそうな気配。注目したいところです。
文/田中裕幸
この記事に関連するニュース
-
40周年爆風スランプ「“大きな玉ねぎの下”でやりたい」次の夢は日本武道館、26年ぶりツアーで誓う
スポーツ報知 / 2024年11月18日 8時0分
-
NewJeans、日テレ人気番組スタジオからパフォーマンス 「with MUSIC」出演アーティスト&歌唱楽曲発表
モデルプレス / 2024年11月2日 20時54分
-
松下洸平、『with MUSIC』で初歌唱 最新曲をテレビ初披露
マイナビニュース / 2024年11月2日 20時54分
-
韓国のJ-POP人気に拍車をかけるキュートなガールズバンド、QWERの魅力に迫る
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月2日 10時40分
-
表情が可愛すぎてバズったアイドル・CANDY TUNE立花琴未って?“ファンにも言ったことない”表情研究の秘訣に迫る【インタビュー】
モデルプレス / 2024年10月27日 16時0分
ランキング
-
1《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
NEWSポストセブン / 2024年11月22日 7時15分
-
2岩田剛典、3度目の福田組でファン離れ危惧 松山ケンイチ&染谷将太「衝撃でした」
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月21日 21時36分
-
3【わたしの宝物】ラスト震撼「うわーーー」「その選択なの」予想外の報復にネット「これ以上ない罰」
スポーツ報知 / 2024年11月21日 23時26分
-
4桂雀々さん急死 早すぎる64歳 波瀾万丈の生きざまを笑いに 「上方落語の爆笑王」TVやドラマでも活躍
スポニチアネックス / 2024年11月22日 1時3分
-
5XG、米最大級の音楽フェス「コーチェラ 2025」に出演決定 唯一の日本人アーティストとして
スポーツ報知 / 2024年11月21日 20時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください