指原、松岡はじめ「女性アイドル好き」を公言する“女性”タレントが増加中
日本タレント名鑑 / 2016年3月26日 9時55分
![指原、松岡はじめ「女性アイドル好き」を公言する“女性”タレントが増加中](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/talemenews/talemenews_20160326107236_0-small.jpg)
女優の松岡茉優さんが今月20日、モーニング娘。'16のコンサートにサプライズで飛び入り出演。ステージでヒット曲『One・Two・Three』をメンバーたちとともに1曲完全コピーして話題になりました。これはテレビ番組との連動の企画だったのですが、松岡さんはかねてからモーニング娘。'16の大ファンを公言していただけに、夢のような時間だったことでしょう。
この松岡さんのように、最近、若手の女優やタレントで女性アイドルのファンを公言する人が少なくありません。そこにはどんな理由があるのでしょうか。
松岡茉優さんはモー娘。“再ブレイク”後に鞘師里保きっかけでハマる
こうした女優、タレントの中でも特に人気が高いのが、モーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトのグループ。現在10代後半から20代前半の女性タレントにとって、一番最初に好きに好きになったのが、安倍なつみさんや後藤真希さんらが在籍していた“黄金期”と呼ばれるモーニング娘。というのが大きいと思われます。
その一方、昨年末に卒業した鞘師里保さんの大ファンという松岡さんのように、“再ブレイク”と言われ始めた2012年頃からハマり始めた人も少なくありません(男性ですが、ユースケ・サンタマリアさんもその一人)。今回の松岡さんの飛び入りステージでも、鞘師さんのパート(つまりセンターポジション)をコピーし場内の喝采を浴びました。
指原莉乃さんは今も度々モーニング娘。のコンサートにも足を運ぶ
AKB48の中心メンバーである指原莉乃さんも、大のモーニング娘。ファンであり、大のハロプロファン。現在も時間をみつけてはコンサートに足を運んだり、自身のツイッターでも度々ハロプロについてのツイートをしています。引きこもりだったという中学生時代には、匿名掲示板“2ちゃんねる”のモーニング娘。の掲示板を見たり、書き込んだりするなど、なかなかのオタクぶりのようでした。
実は「モーニング娘。ファン」という若手女優は多数
女性タレントがアイドルやマンガ、アニメ好きを堂々と口にするきっかけを作った“元祖・オタクアイドル”中川翔子さんも、現サブリーダーの飯窪春菜さん好きを公言しており、飯窪さんとはお互いマンガ好きということもあり、プライベートでも交流があるようです。
ほかにも『桐島、部活やめるってよ』や『さよならドビュッシー』など多数の映画に出演する橋本愛さんや、モーニング娘。に憧れたことをきっかけに芸能界を志したという坂口杏里さん。またグラビアから人気に火がつき、最近では映画『桜ノ雨』や『白鳥麗子でございます!THE MOVIE』などで女優として活躍している久松郁実さんは、高橋愛さんがきっかけでファンになったという、比較的新しいファンです。
徳永えりさんはハロプロ全般推し
NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』や映画『フラガール』などに出演する徳永えりさんは、自身のインスタグラムにモーニング娘。への熱い思いを綴っています。プライベートでモーニング娘。のコンサートに足を運ぶこともあり、パワーを与えてもらっているとのことです。モーニング娘。以外にも、アンジュルム、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリーなどハロプロの後輩グループについてもインスタグラムで熱く語っています。
早朝の情報番組『Oha!4』などに出演するフリーアナウンサー・加藤多佳子さんは1998年のモーニング娘。デビュー時からの大ファン。不定期出演するラジオ番組『60TRY部』でハロプロについてのコーナーを持ち、熱いトークを展開しています。また尊敬してやまない、前リーダーの道重さゆみさんのラスト・ファンイベントでは陰アナMCに起用され、本人と対面し感激していました。
多くの新人アイドルたちからリスペクトされるハロプロメンバー
現在アイドル戦国時代と言われ多数のアイドルグループが乱立していますが、前出の指原莉乃さん以外にも、モーニング娘。に憧れ、アイドルを目指したという人は多数。ハロプロ内の若手はもちろん、他のグループでもハロプロアイドルに憧れる人は多く、特に鈴木愛理さんをはじめとする℃-uteや、元モーニング娘。の鞘師さんなど歌やダンスのスキルに優れたメンバーは多くの現役アイドルからリスペクトされているようです。
南明奈さん、北乃きいさんなどから支持される“ももクロ”
ハロプロとともに、女性タレントに人気があるアイドルが、ももいろクローバーZ。中でも特に熱いのが南明奈さん。もともとモーニング娘。をはじめ女性アイドル好きだったようですが、“ももクロ”にどっぷりハマったようで、自らファンクラブに入り、コンサートにも頻繁に足を運んでいるようです。ほかには北乃きいさん、吉木りささん、miwaさんらも、ももクロを支持しているようです。
モーニング娘。ファンのタレントが、応援する理由として昔からの思い入れやスキルへのリスペクトという傾向が強いのに対して、ももクロファンのタレントには、「とにかく可愛い」「とにかくライブが楽しい」という声が多く、女の子がアニメキャラクターを愛でる感覚に近い要素もあるのかもしれません。
ライブ会場では女性ファンが増えている状況
昔は女性アイドル好きといえば男性が中心で、1990年代の“アイドル冬の時代”と呼ばれた頃は「アイドルファンです」というだけで“ちょっとアブない人”扱いされていたものですが、2010年頃からのAKB48のブレイクによって、「アイドルが好き」と堂々と言えるような風潮ができてきました。
アイドルのコンサートやイベントの場にも女性ファンの姿が増え、最近では女性一人でライブに来るケースも珍しくありません。以前にも、ピンクレディーやモーニング娘。のように国民的アイドルクラスになれば、女児向けのグッズが販売されたり女の子の憧れの存在になっていましたが、最近はAKB48グループのようなメジャーアイドルだけでなく、規模の小さなライブハウスで公演をしているようなアイドルの現場にも女子の姿が増え、“オタク女子”も確実に増えています。
それは前出の中川翔子さんが堂々とマンガ・アニメ好き、アイドル好きを公言するようになったのも大きなきっかけだと思われますし、そのような世の中の流れとリンクするように、女性タレントの間でも「アイドルが好き」と言うことはなんら恥ずかしくない風潮になってきているようです。
中小規模のアイドルが多数乱立するような現在の加熱したブームはいずれ落ち着きを見せるかもしれませんが、一気に冬の時代に逆戻りになるということは考えづらく、今後も一つのジャンルとして確立していくことと思われます。
AKB48やももクロ、さらに現在のハロプロのメンバーに憧れたというアイドルたちが今後ますます増えていくでしょうし、それらの人材がこれからのアイドルシーンを活性化してくれることでしょう。
文/田中裕幸
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