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伝説のメリーゴーランド!?なんじゃこりゃ!?日本ドラマの印象的な死に様

日本タレント名鑑 / 2016年3月31日 14時55分

伝説のメリーゴーランド!?なんじゃこりゃ!?日本ドラマの印象的な死に様

ここ数年のミステリードラマブーム。昔と違い、近年は暴力描写や残酷描写、性的描写について地上波では限界があり、逆に映画で、激しい表現・インパクトの強い死に様を表現する事が多くなっています。

2000年『バトル・ロワイアル』、2010年『アウトレイジ』、2012年『悪の経典』、2014年『神さまの言うとおり』など、邦画のヒット作には過激描写も多く、やはり印象的(衝撃的)な死に様も多いです。

一方ドラマでは、映画ほど激しい表現こそないものの、その分見た目だけではない、心に残る印象的な死に様が多くあります。今回は、そんな日本ドラマにおける印象に残る死に様を探してみました。

格好良く男気を感じる死に様

かっこいい死に様・・・、やはり愛する人をかばって死ぬ姿でしょうか?最近は特撮番組などでしか見ませんが、昔の刑事ドラマには良くあるパターンでした。

「そんなかっこつけた死に方はいやだ」という発想から誕生した名死に様。『太陽にほえろ!』での松田優作さん演じるジーパン刑事の殉職です。ヤクザから守ってあげた犯人に反射的に撃たれてしまったジーパン刑事は、なぜ撃たれたのかすら分からずに困惑し、「なんじゃこりゃー」と魂の叫びを残して絶命します。ご本人は「かっこ良くなさ」を目指していたようですが、格好つけない格好良さがとにかく格好良い、印象的な死に様です。

最近では、愛する者のために散った男、『白夜行』で山田孝之さんが演じた亮司も印象的。サンタ姿で血まみれになりながらも、愛する幼馴染との関係がばれないように「逃げて」と言えるのは男です。たとえその愛のせいで一生苦しむ事になろうとも・・・。一生苦しんでも良いと思えるほどの愛を注がれたのでしょう。

信念を持って死に挑んだのが、『信長協奏曲』で高橋一生さんの演じた浅井長政ではないでしょうか?サブローと友情をはぐくみ、戦う事を避けたいと思いつつも、家臣の気持ちや立場の為に戦わざるを得なくなり、宣戦布告するシーンも見事。感情を押抑えながらも、しっかりと気持ちが伝わってきました。そして敗戦後の切腹。敵であり友人であるサブロー(信長)の介錯シーンも見どころ。お互いの信念や立場を理解した責任感のある男の姿が印象的でした。

リアルすぎてトラウマになりそうな死に様

その描写だけで吐き気を催しそうになる死に様。『ストロベリーナイト』第一話、シンメトリーの被害者二人の死に様は印象的を通り越してもはや忘れたいほど。女子高生が事故と過失が重なり干物のように死亡してしまう・・・、イメージ画像だけでもかなりの破壊力でした。

また、『宣告』で萩原健一さんの演じる死刑囚の死に様もなかなかでした。今日死ぬか明日死ぬかと怯えながら暮らす死刑囚の日常。そして死刑執行。執行シーンが非常に細かく描かれており、「まさに今、人が死んでいく」という感覚が衝撃的でした。

ショック!友人が突然・・・

『愛という名のもとに』。学生時代の友人と再会し、「仲間っていいな」とキレイ事を言いながらも、不倫・風俗・暴行・家庭崩壊など、様々な問題を抱える社会人3年目の若者たちの苦悩が描かれています。自殺未遂などもありましたがこれからお互いに支え合って生きていくのかと思ったところで、メンバーの一人・チョロが、女に騙され横領の末に自殺・・・。首を吊っているチョロを見つけ茫然と見つめるメンバー。誰も目をそらさず凝視している姿があまりにも衝撃的で恐ろしかったのを覚えています。

『天体観測』も、学生時代の友人が再会し、女性に騙されて・・・と、友情と若者の悩みがたくさん出てきます。山崎樹範さん演じるモテない健太に出会い系サイトを紹介し、貢いでしまったというのに飄々と開き直るオダギリジョーさん演じるタケシ。そのタケシが、不正ソフトを告発して自首した際に刺されて死亡・・・というなかなか衝撃的なシーン。オダギリさん演じるチョイ悪くんが、改心したとたんに刺されてしまうとは・・・。説得を重ねていた分、友人たちの衝撃も大きかった事でしょう。

信じられない死に様

日本ドラマ界において、やはり『十年愛』での大江千里さん演じる田村雅一の死に様ははずせないでしょう。田中美佐子さん演じる青空の親友・文(斎藤慶子さん)の婚約者でありながら、結婚式で青空と逃避行して結婚した雅一。もう設定だけでセンセーショナルですが、文さんは心を病み、青空と雅一の娘・雅美を誘拐。すったもんだで、雅美ちゃんは高速回転するメリーゴーランドに置き去りにされてしまうのです・・・。

雅一は、その高速回転するメリーゴーランドから娘を救い出そうとして、遠心力で飛ばされ全身打撲で死亡します。これがなくても十分すぎるほどセンセーショナルなストーリーですが、もはやこの印象しかありません・・・。実際は、音楽活動が忙しくなった大江千里さんが退場するための苦肉の策だったようですが、とはいえびっくりな死に様です。

さて、これだけでは定番すぎる(というかこれ以上に凄いのはないのかもしれませんが)のでもうひとつ。毎週人が亡くなるドラマ『相棒』ですが、2007年『相棒5』の13話「Wの悲喜劇」。被害者の死に様が実にセンセーショナルでした。太った奥さんが、便座にはまって出られなくなってしまい餓死。事故と思いきや殺人で、しかも理由が「嫁がモテるから」というセンセーショナルすぎる理由。最近こそ、真面目で社会派な『相棒』ですが、昔は色々とやっていたようです。

さて、強弱ありつつもたくさんの印象的な死に様。あなたの印象に残っていたものはありましたでしょうか?前述のとおり、最近の日本ドラマは過激な死亡シーンは少なめで、印象深いものはあまり思い浮かばないかもしれません。ただ、BS・CSなど、媒体も増えていますし、深夜ドラマ枠も充実している昨今、制限されているからこそ想像力をかきたてるような、新しい“伝説の死に様”が生まれるのかもしれません。

文/藤原ゆうこ

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