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【法律のプロの見解】久利生検事vs古美門弁護士!実際に法廷で戦ったらどっちが強い!?

日本タレント名鑑 / 2016年6月21日 10時55分

【法律のプロの見解】久利生検事vs古美門弁護士!実際に法廷で戦ったらどっちが強い!?

2016年春ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も、刑事ドラマ、恋愛ドラマ、ホームコメディなどなど、様々なジャンルのドラマが放送されました。中でも筆者が特にハマっていたのが「99.9-刑事専門弁護士」と「グッドパートナー 無敵の弁護士」。弁護士や検事の活躍するいわゆる法廷ドラマが大好きな筆者ですが、やはり法廷ドラマの代表といえば、木村拓哉さん演じる久利生検事の「HERO」、そして堺雅人さん演じる古美門弁護士の「リーガルハイ」。この2作は絶対にはずせないでしょう。

それぞれの作品では当然主役のお二人ですから、強敵相手に苦戦する事はあっても最終的には必ず勝利を掴みとります。言ってみれば、なんでも貫く矛(久利生検事)と、なにも貫かせない盾(古美門弁護士)なわけです。となると、当然「2人が戦ったらどうなるの?」と“矛盾”を解き明かしたくなるのが人というもの。

とはいえ、素人目線では分からない事も多い世界。そこで今回は、法律のプロ目線で2人の対決を考察して頂く事にしました。という事で、アディーレ法律事務所の岩沙弁護士に「久利生検事(HERO)」vs「古美門弁護士(リーガルハイ)」の対決を解説していただきましょう。

--記者
「久利生検事(HERO)」の特徴といえばやはり、常識や先入観にとらわれない自由な発想。服装にも現れているその自由さですが、彼のような検事や弁護士って実際にいるのでしょうか?

--岩沙弁護士
常識や先入観にとらわれない自由な発想を持つ検事はなかなかいないでしょう。検察は体育会系の組織です。オーバーに言うと上の命令は絶対です。上司の決裁をもらわないと仕事ができないため、自分の信念を押し殺して組織の常識や固定観念に従う人ばかりではないでしょうか。それを不自由と感じる人は検察をすぐに辞めていきます。

逆に、常識や先入観にとらわれない自由な発想を持つ弁護士は多いです。自由業ですし、実際、ロン毛の弁護士、ド派手なネクタイをつける弁護士、私服で裁判に行く弁護士など、個性が光る弁護士も良く見かけます。

--記者
一方の「古美門弁護士(リーガルハイ)」の特徴は、とにかくキレる頭脳と、まるでショーのように法廷で繰り広げられるパフォーマンス。こんな検事や弁護士は実際にいますでしょうか?

--岩沙弁護士
キレる頭脳の持ち主は結構います。信じられないかもしれませんが、弁護士の中には勉強が大好きな人がいるんです。その人達は、子供がテレビゲームを楽しむのと同じ感覚、ギタリストがギターを楽しむのと同じ感覚で勉強を楽しみます。彼らは弁護士として非常に優秀で、法律の議論になるととにかくキレ味が鋭いです。

法廷でショーのようなパフォーマンスをする弁護士はさすがにいませんが、裁判員裁判が始まってからは、大きなジェスチャーでアメリカの弁護士ドラマのようなパフォーマンスをする弁護士が増えてきました。もちろん、これは裁判員を説得するための弁護人の素晴らしい努力です。

--記者
それでは本題です。そんな2人が法廷で対決した場合、どのような展開、結果が予想されますでしょうか?勝利の判決を勝ち取るのは一体どちらになる可能性が高いと思いますか?

--岩沙弁護士
久利生検事は、確かに型破りな検事です。実質の捜査はほとんどしない従来の検事と比べ、熱心で型破りではありますが、違法なことは絶対にしません。一方、古美門弁護士は、勝つためならどんな手段も用います。「連続殺人犯だろうが絶対に無罪にしてみせる」と豪語し、勝利のためなら違法行為も行います。

刑事事件で両者が戦った場合、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則のもと古美門弁護士がズルい手段を使うでしょうから、古美門弁護士が勝利する可能性が高いでしょう。もっとも、彼の“ズル”がバレた場合、古美門弁護士は弁護士会から重い懲戒処分を受け、弁護士資格がはく奪されるかもしれませんが・・・。

というわけで、法律のプロである岩沙弁護士に、【久利生検事vs古美門弁護士】の対戦予想について聞いてみました。やはり、手段を選ばず勝利にこだ わる古美門弁護士が勝つ可能性が高いとの見解。とはいえ、弁護士資格剥奪という相当のリスクを背負いながらの勝利と、なかなかのハイリスクではあります。 だからこそ、彼の横には黛弁護士(新垣結衣さん)がブレーキ役(時にはアクセル)として存在しているのでしょう。一方で、久利生検事の横には雨宮(松たか子さん)麻木(北川景子さん)の両名が担当事務官としてサポートしています。今度は、“サポート役”としてどちらが優秀なのか、法律のプロ目線での見解な ども聞いてみたいところです。

※あくまで岩沙弁護士個人の見解です。弁護士によって見解が異なる可能性があります。

・取材協力
岩沙好幸(いわさよしゆき)弁護士
弁護士法人アディーレ法律事務所

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