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男性視点から観る痴漢問題!痴漢冤罪に巻き込まれない為には!?弁護士に聞いてみた!

日本タレント名鑑 / 2016年9月16日 12時35分

男性視点から観る痴漢問題!痴漢冤罪に巻き込まれない為には!?弁護士に聞いてみた!

女性にとって、とても身近な問題のひとつ「痴漢」。そして、男性にとっても決して他人事とは割り切れない「痴漢冤罪」問題。周防正行さん監督、加瀬亮さん主演の『それでもボクはやってない』など、ドラマや映画でもたびたび取り上げられるテーマです。

今回は、痴漢・痴漢冤罪に関する相談内容や、良く起こる問題について、弁護士の先生に色々とお話を聞いてみました。今回“痴漢・痴漢冤罪問題”について教えて頂いたのは、アディーレ法律事務所の岩沙好幸先生です。

--記者
女性にとってはもちろん許しがたい犯罪だと思いますが、今回はあえて男性側からの視点で痴漢に関して色々と教えて頂ければと思います。男性からの痴漢(冤罪)に関する相談というのは結構あるものなのでしょうか?その場合、年齢層的にはどのような年代の方が多いでしょうか?

--岩沙先生
痴漢冤罪に関するご相談は比較的多いです。痴漢冤罪は朝夕の通勤ラッシュ時に発生する可能性が高いので、ご相談者はその時間にバスや電車を利用する30代から50代の男性が多いです。実は冤罪のご相談は様々で、本当に触っていないケース、混雑が原因で手が偶然あたってしまったケース、最初は否定していたけれども後で実は痴漢しましたと認めるケースなどもあります。

--記者
やはり男性にとってもっとも恐ろしいのは、身に覚えのない痴漢事件に巻き込まれる事です。どんな男性であろうと可能性がゼロという事はありません。単刀直入にお聞きします。もし、潔白の男性が痴漢と間違われてしまった場合、その場ではどのような行動を取るべきなのでしょうか?また、潔白が証明出来た事例などがありましたら教えて頂けますでしょうか?

--岩沙先生
全く身に覚えがないのにも関わらず「痴漢です」と言われた時は、その場で「名誉毀損で告訴します」とはっきり伝えることが重要です。目撃者がいれば別ですが、通常、痴漢をしているか否かの客観的証拠は少なく、当事者の供述内容が重要な証拠となります。ところが、こちらの証言がころころ変わると、証拠上不利になってしまい、やってもいないのに有罪になってしまう可能性があります。したがって、一貫して終始否定し続けなければなりません。女性に痴漢呼ばわりされたら、「私は何もしてません。人違いです。」と主張したり、「名誉毀損で告訴します」などと繰り返し主張することが重要です。なお、携帯電話などを使ってやりとりを録音できればなお良いです。

東京・三鷹バス痴漢冤罪事件という有名な痴漢冤罪事件があります。被告人となった男性の犯行を裏付ける被害者女性の証言を鵜呑みにして、一度は裁判で有罪とされてしまった事件です。しかし、男性が最初から一貫して犯行を否定し続け、男性の両手が写っている車内カメラの映像も決め手となり逆転無罪となりました。

--記者
ちなみに、痴漢行為をした、しないというのは、何を持って判断されるのでしょうか?女性側の証言以外で、有力な判断材料となるケースが多いもの・ことを教えてください。逆に、女性(被害者)側の証言だけで痴漢行為が認定されてしまう事もあるのでしょうか?

--岩沙先生
痴漢をしたか否かの判断材料は、主に被害者や目撃者の証言、カメラ映像、被疑者の手に被害者の服の繊維やDNAが付着していないかなどです。被害者の証言だけで痴漢行為が認定されることもあります。

--記者
改めて、普段の生活において、痴漢事件に巻き込まれないよう、もしくは巻き込まれた場合に自身の潔白を証明するために私たちが気をつけるべき事を、具体的に教えて頂けますでしょうか?

--岩沙先生
事前の予防策としては、満員電車に乗らないように早起きして通勤時間をずらすのが最も効果的です。それが無理な場合は、最低でも混雑してきたら両手を上げて電車に乗るなどの対策が必要です。

仮に、冤罪事件に巻き込まれてしまったら、当初から一貫して痴漢はしていないと主張した上で弁護士をすぐに呼ぶべきでしょう。間違っても、警察や駅員の言われる通りについていかないで下さい。そのまま警察を呼ばれて逮捕されてしまいます。

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というワケで、今回は“痴漢冤罪”について、弁護士の岩沙好幸先生に色々とお話を伺いました。個人的にもっとも衝撃を受けた一言は「被害者の証言だけで痴漢行為が認定されることもあります」の言葉。もちろん痴漢行為は絶対に許されてはならない犯罪行為です。しかし、同じように「痴漢冤罪」も絶対にあってはならない事。それが片方(女性側)の証言だけで成り立ってしまう事実を考えると、常に両手を上に上げておくくらいの事は、もはや電車に乗る男性にとって必要最低限な冤罪防御策なのかもしれません。

・取材協力
岩沙好幸(いわさよしゆき)弁護士(東京弁護士会所属)
弁護士法人アディーレ法律事務所

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