この秋『ヒルナンデス!』卒業で『スッキリ』へ 水卜麻美アナが愛される理由と今後への期待
日本タレント名鑑 / 2017年9月27日 10時55分
画像は日本テレビ公式サイトのスクリーンショット
オリコン“好きな女性アナウンサーランキング”で4年連続1位に選ばれるなど、今や人気No.1女性アナとなった、日本テレビ・水卜麻美アナウンサー。入社1年目から担当しブレイクのきっかけになったお昼の番組『ヒルナンデス!』をこの秋ついに卒業、朝の情報番組『スッキリ』のMCに転身します。そんな水卜アナの、“大食い”だけではない魅力を改めてみていきましょう。
『ヒルナンデス!』での“大食いキャラ”だけでなくナレーションでも実力を発揮
小学生の頃、フジテレビ『めざましテレビ』の小島奈津子アナに憧れてアナウンサーを志したという水卜アナは、2010年に日本テレビに入社。入社1年目で新番組『ヒルナンデス!』のアシスタントに抜擢され、従来の女性アナでは珍しい、親しみやすい“ポッチャリ”体型に、天真爛漫なキャラクターで人気者になりました。その後『幸せ!ボンビーガール』や『有吉ゼミ』などにレギュラー番組のほか各種特番に出演。また女性アナウンサーを扱う企画や特番では水卜アナ自身がクローズアップされる機会も少なくはありません。
水卜アナといえば『ヒルナンデス!』のグルメ紹介の企画などで見せる、おいしそうに料理を食べる、たくさん食べる様子が印象的で、“大食いアナ”としてブレイクしました。特に百貨店の“北海道展”などの物産展で水卜アナが一人で食レポしながら食べ歩く企画では、水卜アナの独壇場で人気でした。
そんな水卜アナの魅力は大食いだけではありません。アナウンスの実力でも評価されています。水卜アナがクローズアップされる番組の中では何度か紹介されていますが、実はナレーションの名手。現在は『街活ABC』のナレーションを務めるほか、番組告知のVTRなどのナレーションも担当。その耳馴染みがよく、安定感があるナレーションは関係者の間でも定評があります。
顔やキャラクターが前に出るわけではなく、熱心なファンでなければクレジットを見るまでそれが水卜アナとはわからないナレーションの仕事ですが、機会があればその実力に注意して観ていただきたいものです。
場の空気を読むセンスに卓越 視聴者、共演者、後輩…幅広く親しまれる人格
一方大活躍しているバラエティ番組では、自分が求められているもの、その場の空気を読むセンスが卓越しています。『ヒルナンデス!』のロケVTRなどを観ていると、自分が求められているものを素早く察知して、面白い振る舞いやコメントをサッと出す反射神経は抜群。
とはいえ、「アナウンサーは出演者を引き立てる立場」という基本スタンスはしっかり守っているので、でしゃばりすぎの印象にはならず、自然に存在感をアピールできる絶妙なバランスを保っている。そのため好感度が高く、そこが、女性アナに目が厳しいと言われる主婦など女性視聴者からも好かれるポイントだといえます。
そういえば以前『ヒルナンデス!』で関ジャニ∞の横山裕さんと一緒のロケVTRで、通りかかった高齢の女性が、ジャニーズの人気者の横山さんがすぐ近くにいるのにも関わらず、水卜アナにだけ駆け寄って握手を求め、横山さんが横で苦笑いするなんていう場面もありました。
公式ホームページによると「実は自分の話をするのがあまり得意ではない」という水卜アナ。「とにかく話をしてくれている相手の話をよく聞いて、たくさん質問し、たくさん笑います」というそのスタンスが、画面上で出しゃばった印象にならず、好感度につながっているのかもしれません。
そして水卜アナといえば、なんといってもその親しみやすいキャラクター。後輩のアナウンサーたちからも慕われていて、「水卜さんのようになりたい」という後輩も多いとか。そんな水卜アナを慕う後輩アナたちと定期的に飲み会で盛り上がることも多いと、番組で紹介されたこともありました。
また共演のタレントからも親しまれていて、『ヒルンナンデス!』の現レギュラーだけでなく、過去にレギュラーだった平愛梨さんや足立梨花さんら今も交流があるタレントも多いようです。年下の足立さんからも「ミトちゃん」と呼ばれているように、年下から年上にまで、水卜アナウンサーというより、“ミトちゃん”として親しまれるキャラクターが魅力です。
そして、いい意味で色気を感じさせないキャラクターにより、男性タレントとの番組での絡みも自然に受け入れられ、『ヒルナンデス!』のパートナー・南原清隆さんをはじめ、有吉弘行さんや山口達也さんなど人気タレントの懐に入っていけるのも強みです。
日テレエースアナとして“王道”を歩み続ける 東京オリンピックでの活躍にも期待
そんな水卜アナはこの秋から朝の情報番組『スッキリ』のMCを務めます。もともと本人的に報道や情報番組への志向があったようですが、今回、その第一歩を歩み出す形です。
上記のような強みは新しい番組でも発揮してくれることでしょう。その親しみやさと爽やかさで、不安な国際情勢のニュースや芸能人や政治家の不倫など“ゲスな”ニュースも、水卜アナのキャラクターより浄化され、幾分ほっとした雰囲気になることを期待したいところです。ニュースについてコメントするのはメインMCの加藤浩次さんやコメンテーターになると思いますが、水卜アナによる社会事件や芸能などについてのコメントも聞いてみたいものです。
そしてその先の水卜アナにもさらに期待したいところ。出演するバラエティ番組などで共演のタレントから「近いうちにフリーになるのでは?」といじられる機会も多いですが、その度局アナを全うしたいと口にしている彼女。
フジテレビ 加藤綾子アナ、生野陽子アナ、テレビ東京 大江麻理子アナらのように、バラエティ番組で人気者になった後、報道、情報番組へ転身し、名実ともにエース・アナウンサーにキャリアアップするケースも多く見られます。水卜アナの今後にも大いに期待です。2020年の東京オリンピックの時には33歳。メインキャスターとしての活躍も期待されます。まずは、新たな第一歩となる『スッキリ』に注目したいところです。
文/田中裕幸
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