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九州発アイドル「LinQ」の中心メンバー・新木さくらが卒業を発表

日本タレント名鑑 / 2022年4月8日 17時0分

九州発アイドル「LinQ」の中心メンバー・新木さくらが卒業を発表

九州発のアイドルグループ・LinQ(リンク)の中心メンバー・新木さくらさんが先月末YouTube生配信を行い、その中で8月をもってグループから卒業することを発表しました。グループのエースの卒業は、メンバーにとっても、ファンにとっても大きな衝撃となりました。ここでは、そんな新木さんのこれまでの歩みと今後への期待を記したいと思います、

★8年以上にわたりグループを牽引

新木さんは2012年にLinQのオーディションに参加。当時はアイドルに詳しくなくAKB48くらいしか知らないほどで、LinQのことも知らなかったといいます。ですが、実妹がLinQのオーディションを実施しているのをみつけてきて、勧められて一緒にチャレンジしました。

そんな新木さんですが、もともと芸能界には興味があったようで、清涼飲料水のCMに出るようなタレントやモデルになりたかったとのこと。高校も芸能コースのある学校に入りますが、「1年間何もせず、なんで芸能コースにいるんだろうという感じだったんですけど(笑)、でも妹について来てほしいと言われて、LinQのライブに初めて行って、自分の思っていたアイドル像とは違うなと感じて、『あ、おもしろそう』『すごいな』と思いました」(GirlsNews、2019年11月掲載)と、オーディションに挑戦したきっかけを、かつて筆者のインタビューで語ってくれていました。

「もともと自分の夢が清涼飲料水のCMに出ることだったので、アイドルを踏み台にしてCMに出たいと思って受けたら、受かりました」というくらいの意識で、研究生期間には辞めようかどうか迷ったこともあったといいますが、2013年に5期生としてデビューして以降はすごく自分に合っていると思い、アイドル活動にのめり込んでいきました。

加入当初から人気メンバーとなり、フロントメンバーとして歌う機会も多く、また歌手活動以外に、ソロで写真集を出したり、2016年に公開されたLinQとして主演した映画『みんな好いとうと♪』では主人公役を演じています。当初は妹のつきあいでなんとなく始めたアイドル活動ですが、グループ内でどんどん頭角を表していきました。

2017年にはグループの活性化を目的に、“IQプロジェクト(解体・再開発プロジェクト)として、LinQのメンバーを再編成することになりました。それまでは30人を超える大所帯で活動していましたが、少数精鋭体制になり、新木さんは新体制となったLinQのセンターポジションを担うことになりました。以降、初期メンバーたちとともにグループを牽引してきました。

★最年長メンバーとしてグループの精神的支柱に 新メンバーはじめ後輩たちから慕われる

現在は8人組グループとして活動するLinQ。その中でも最年長の新木さんは、初期メンバーである髙木悠未さんとともにグループの精神的支柱として後輩たちを引っ張ります。しっかりしたトーク力で、ライブでのMCをサブリーダーの海月らなさんとともに中心になって行う機会も目立ちます。

そんな新木さんは今年で加入9年目に。卒業発表の日のブログでは「次のステップへと進みたい気持ちと、次の世代へバトンをという思いで卒業を決めました」と率直な思いを綴りました。

ここ最近のLinQの話題といえば、以前このコーナーでも紹介したメンバーの金子みゆさんがTikTokなどSNSでブレイク、ロート製薬のCM動画に人気お笑いコンビのチョコレートプラネットとともに出演したり、イベントやファッション雑誌に次々と単独で登場するなど、全国区の人気者になりつつあります。

また昨年4月には中学生(当時)の3人の新メンバーも加入。1年が経ち、人気、パフォーマンス力とともにどんどん向上しています。2月に新メンバーたちにインタビューをさせてもらった際、先輩メンバーの中で一番厳しく熱心に指導してくれるのが新木さんだと語っていたのが印象的でした。外見のクールな雰囲気とはウラハラに、熱いところがある先輩のようです。

新世代エースが台頭、そして新メンバーたちも安心して見ていられる状況になったことも、卒業のタイミングとして、今夏ということになったのかもしれません。グループの目標として、大規模会場の「マリンメッセ福岡」で単独コンサートをすることを掲げてきた新木さん。その目標は残ったメンバーたちに託すことになります。

★モデル、女優など幅広いジャンルでの活躍に期待

卒業後も事務所所属のままで芸能活動は継続していくという新木さん。今後はさらに幅広い活動が期待されます。

メンバーの中でもひときわ同性受けしそうなキャラクターを生かしたモデルやファッション系の仕事も似合いそうですし、「ボートレース芦屋」のイメージガールを務める新木さんですが、そういったイメージキャラクターの仕事も多彩なジャンルで合うものがありそうです。また映画主演経験もある彼女だけに、改めて本格的に女優活動していくというのも一つの選択肢だと思います。

デビュー前、青春感のある清涼飲料水のCMへの出演を夢見ていたといいますが、大人っぽい飲料やお酒などそのクールビューティーな雰囲気を生かしたCMも似合いそうです。

LinQとしては大きな柱の一つが抜けることになりますが、LinQ魂を伝承する初期メンバーの髙木さん、新世代エースの金子さんを軸に、新たな時代を迎えることになっていくと思われます。夏以降の展開にも注目したいところです。

文/田中裕幸

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