1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

都知事選の重要テーマ「明治神宮外苑の再開発」 候補者それぞれの主張は

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月21日 19時56分

TBS NEWS DIG

来月7日に投開票を迎える東京都知事選。きょうから重要テーマを取り上げていきます。第一弾は、「明治神宮外苑の再開発」です。

前参院議員 蓮舫氏
「神宮外苑の再開発は一旦立ち止まる」

現職 小池百合子氏
「争点になるとおっしゃいましたけれども、なりません」 

都知事選でも議論されているのが、明治神宮外苑の再開発です。神宮球場や秩父宮ラグビー場などを建て替え、高層ビルを建設する計画です。

再開発では当初、およそ1900本ある樹木のうち、743本を伐採し、新たに800本以上の植樹が予定されていました。

これに反対の声を上げたのが、去年亡くなった音楽家の坂本龍一さんらで、ユネスコの諮問機関であるイコモスも計画の撤回を求めています。

約50年前から近くに住む男性
「ほぼ毎日散策しております」

およそ50年前から神宮外苑の近くに住んでいる70代の男性。男性は再開発で多くの木が切られ、移植されることに懸念を抱いています。

約50年前から近くに住む男性
「植えてからいろんな方が丹精込めて育てられるという経緯があって、初めて大きく成長するわけですから。一旦切られてしまうと、なかなかそこまでいかない」

そもそも神宮外苑はおよそ100年前に、国民からの寄付と献木によって造営されました。

スポーツの観戦が好きだという男性は、神宮球場から見える今の景色の良さをこう語ります。

約50年前から近くに住む男性
「周りがやはり樹木の緑が見えたり、イチョウ並木の上の方の部分がズラッと眺められたり、景色としていいなと」

一方、現在、事業者側は東京都からの要請を受け、伐採する木の数を減らすなど計画の見直しを検討しています。事業者の一つである三井不動産に、改めて再開発の意義について尋ねると。

三井不動産
「再開発の意義は、『老朽化したスポーツ施設の更新』『みどりとオープンスペースの拡張』『回遊性の向上』『災害への備え』の4つと考えています」

三井不動産は「4列のいちょう並木は保存する」としたうえで、反対の声があることに対しては「今後、開発の意義や将来像、みどりへの対応やいちょうの保全について、映像で配信することも検討しています」と述べています。

都知事選の候補者は。

前参院議員 蓮舫氏
「神宮外苑の再開発は一旦立ち止まる。そのことを私はこの都知事選の争点にしています。やはり国民、都民の声をしっかり聞いていきたい」

現職 小池百合子氏
「今これが争点になるとおっしゃいましたけれども、なりません。なぜなら今立ち止まってるからです。別に都がこの事業を担っているわけではない」

広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏は、「外苑にかかわらず、人と自然の調和を重視していくべき」としています。

元航空幕僚長の田母神俊雄氏は、「神宮外苑は神聖な場所のため、できるだけ残して守っていった方がいい」と述べています。

このほか、都知事選には52人が届け出ていて、立候補者は過去最多の56人となっています。

都知事選は来月7日に投開票です。

東京都知事選挙 立候補者(届け出順)
 野間口翔氏、沢繁実氏、大和行男氏、木宮光喜氏、小池百合子氏
 内海聡氏、石丸伸二氏、小野寺紘毅氏、新藤伸夫氏、竹本秀之氏
 桜井誠氏、ドクター・中松氏、安野貴博氏、清水国明氏、AIメイヤー氏
 桑原真理子氏、後藤輝樹氏、河合悠祐氏、福本繁幸氏、黒川敦彦氏
 桑島康文氏、田母神俊雄氏、蓮舫氏、内藤久遠氏、内野愛里氏
 石丸幸人氏、尾関亜弓氏、小松賢氏、加賀田卓志氏、福永活也氏
 犬伏宏明氏、武内隆氏、遠藤信一氏、上楽宗之氏、二宮大造氏
 中江友哉氏、舟橋夢人氏、山田信一氏、加藤英明氏、草尾敦氏
 津村大作氏、久保田学氏、前田太一氏、南俊輔氏、福原志瑠美氏
 木村嘉孝氏、三輪陽一氏、松尾芳治氏、穂刈仁氏、小林弘氏
 加藤健一郎氏、ひまそらあかね氏、向後真徳氏、牛窪信雄氏、古田真氏
 相川絹二郎氏

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください