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決勝は“未知への領域”フランス戦に挑むバレー男子日本代表を元主将・福澤達哉さんが解説【ネーションズリーグ】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月30日 16時0分

TBS NEWS DIG

バレーボール男子日本代表は、準決勝で予選ラウンド1位のスロベニアにストレート勝ちをおさめ、大会初となる銀メダル以上を確定させた。主要国際大会としては1972年のミュンヘンオリンピック以来52年ぶりの決勝進出。「前回大会以上の成績」を目標としていた男子日本代表が銀メダルに輝いた女子に続く悲願の決勝進出を決め、解説を務めた福澤達哉さん(37)が試合を振り返り、決勝戦について語った。


土井敏之アナウンサー:日本勝ちました~。(次は)決勝です。

福澤達哉さん:いやもう、試合が始まる前に正直なところ行くだろうと思ってました。行くだろうと思ってましたけど、準決勝だからそんなに簡単な話はないなと思ってた。まさにすごい展開になりましたけども、見ました?

土井アナ:(笑)

福澤さん:見てましたけど、喋ってましたけど。ついつい言っちゃいました。2セット目のあのラリー、長いラリー。

土井アナ:なんですかあれ。

福澤さん:もうあそこまで続いたのを本当に見たことないですけど、あそこから勝ち切る、これが日本の“This isジャパン”ですよ。

土井アナ:もう一度、あそこのプレーをちょっと見てほしいですね。

福澤さん:本当に見てほしいっす。もうずっとリピートで私は見たいぐらいです。

土井アナ:あそこだけで何でこんなにボールが繋がるのかを、ハイライトでやりたいぐらいですよね。

福澤さん:解説したら結構、長尺になると思うんですけど。

土井アナ:なぜここで繋がるのかって言ったら30分番組になるんじゃないですか。

福澤さん:しかもあれがただの1セットの途中とかじゃないですよね。もう20点越えて、かつリードされてる場面。あのプレーが全員で取りに、そしてまた最後、石川(祐希)選手が綺麗に決めましたからね。あそこでもう一気に。あそこを多分、スロベニアが取り切っていれば、やっぱりレギュラーの1位で通過してきてますから日本に対していけるぞ。もうスイッチが入る瞬間だったと思うんですよ。ただ、あれが取れなかったらどうすればいいんだって感じになってたと思うので。

土井アナ:それで第2セットを日本が結局、取り切って。

福澤さん:3セット目を安心して見てましたけど、ただやっぱりそこで終わらないのがスロベニア。

土井アナ:スロベニアと戦うと日本は競るんですね。

福澤さん:やっぱり似たようなタイプでお互いにラリーを続けて続けて、最後決めきる。その中で解説した時に言いましたけど、T.シュテルン選手。この安定したオポジットがいるっていうところでそこに点を繋いで取っていくというスタイルが彼らも確立していたのでちょっと気を抜くと、ああいった展開になるわけです。インタビューで石川選手が反省してましたけど、やっぱりその気を抜いたところに押し切られてしまった、と。ただ本当であれば、未知の領域の決勝に行けた「よっしゃー」てなるところ、私もついつい「やりましたー!」っていうテンションいきましたけど…はい(苦笑い)

土井アナ:冷静に反省が先に来てましたね。

福澤さん:反省が先に。見てるところが違うなと改めて感じたわけですけども、そういったキャプテンがいるからこそ、決勝、期待できる。フランスですから。

土井アナ:フランスです。
 

福澤さん:今日も解説の前に2人で準決勝のフランスーポーランド戦見てましたけど、めっちゃ面白かったですね。凄まじい試合でしたからね。

土井アナ:あれこそ20点目以降でガラリと、リードする側が変わったり、試合の流れが変わったりしましたよね。

福澤さん:なのでここまでくると、もう20点までもどっちが、もう実力伯仲なのでどっちが勝ってもおかしくないっていうところ。20点以降どっちがポイントをつかんで、そこから一気に押し切れるかっていう、間違いなく決勝もフランスも繋ぎもいいですし。

土井アナ:フランスの繋ぎの良さはね、元々日本が目指していたバレーを先にやっていたチームでもありますが。

福澤さん:あと選手層ですよ。日本と同じように代わって入った選手がいっぱい出てきて、それが順次、活躍していくっていうところですから、選手同士のバトルってのもちろんありますけども、やっぱりベンチワークの総合力を全て発揮した上での、今まさに世界のトレンドがここにあると思うんですね。それが見られる試合だと思って今からもうワクワクします。

土井アナ:パリオリンピックの開催国ですよねフランスは。もちろん、フランスはパリオリンピックで、まさにファイナルを狙うチーム、優勝を狙うチームですよね。そことネーションズリーグまず、パリオリンピックの前に戦えるという、この大きさってどうですか。

福澤さん:そうですね、その大きさももちろんあるんですけど先ほど言ったように、石川選手だったりいろんな経験をしてきてる選手でさえ、この世界大会のファイナルと未知の領域だったわけですよ。これをオリンピック前に経験するっていうことが彼らの一番の目的だったわけなんですね。全てはオリンピックでメダルを取るため。ここで、金メダルを取れれば、またオリンピックの金メダルと一気に彼にとって現実にあるものになっていくわけなので、そういった意味でも、ここでこの決勝に来られたっていうことが大事。その相手がフランス。これ間違いなく、オリンピックの決勝はこのカードでも十分ありえる話ですから、それをこのオリンピック前の大きな大会で経験できるっていう非常に日本にとってまた大きく成長する一つのポイントになるんじゃないかなと思ってます。

土井アナ:本当にオリンピックのメダルが夢ではなくて、現実的な目標になったネーションズリーグですね。

福澤さん:そうですね。目標になっただけじゃなくて、(メダルを)取れるっていう自信にもなった大会なわけなのでその自信を持って、決勝もおそらく全選手、コンディションを整えていくと思いますし、もうここまで来たら、日本がどこまでいけるのかっていう予測はできないです。こんな姿を想像できてなかったですから、この短期間で決勝にまで、かつ金メダル取るかもしれないっていう期待しかないですよ。

土井アナ:フランス相手ですから、おそらくあの2枚替えとか、全選手使って日本、戦うんじゃないかと思いますが。

福澤さん:そうですね。まずポイントとなるのはサーブレシーブになると思います。お互いにレシーブはいいチームなので、サーブでいかに崩して、かつサーブレシーブが崩れないか、このレシーブの安定感というところからの勝負になってくると思いますから、そこは一つの日本の生命線として、スロベニア戦みたいにどんだけやり続けてもいいですから。日本のペースに持ち込んで我々はその都度、椅子から立ち上がりながらね。明日の決勝も解説していきたいと思います。

土井アナ:決勝もぜひよろしくお願いします。

福澤さん:よろしくお願いします。

土井アナ:最後に聞くのは酷かと思いますが、決勝の結果どうなるでしょうか?

福澤さん:もちろん金メダル!皆で応援して取りに行きましょう。頑張れニッポン!

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