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能登半島地震から半年 公費解体の遅れが復興の足かせに

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月1日 13時17分

TBS NEWS DIG

震度7を観測した元日の能登半島地震からきょうで半年。被災地は復興へ歩み出そうとする一方、建物の解体の遅れや住民のコミュニティー再生など、多くの課題が残ったままです。

元日の地震で264棟が焼失した輪島朝市通りからお伝えします。きょうの朝方は雨が降る時間帯もあり、現在は非常に湿度が高く蒸し暑くなっています。こちらでは、公費による解体、撤去作業が進められています。

住民
「あっという間と思ったり、まだ6か月じゃないかと思ったり、6か月たってこれだったら、1年、2年あっという間だと不安になったり。その気持ちのせめぎあい」

岸田総理
「能登の復興が我が国のふるさとの希望の光になることを目指す」

発災から半年の日に、国が省庁横断的に復興への取り組みを加速させるため、150人規模の「能登創造的復興タスクフォース」が被災地で発足し、岸田総理が職員を激励しました。

能登半島地震では11万棟を超える建物が被害を受けました。輪島市では先月26日までに、6269棟の公費解体の申請を受け付けましたが、解体が済んだのはわずか166棟。この公費解体の遅れが能登復興への足かせとなっています。

地震から半年近くたち、これまで持ちこたえていた建物が倒壊するケースが相次いでいるのです。

能登町の酒蔵では先月24日、店舗1階部分が突然崩れ落ちました。公費解体を数日後に控えていた最中の出来事でした。

松波酒造 若女将 金七聖子さん
「先日の余震、大きな地震とか、雨も降ると本当危なくて。みんな急いで頑張ってくれているけど、どうしても時間がかかるから」

輪島市の市街地から10キロほど離れた西保地区。妻と2人で地区に残る小橋敏雄さん(79)。一度、停電が解消しましたが、落石でケーブルが再び傷つけられ、また電気が使えない生活に。

さらに、地震から半年がたった今も断水は解消していません。

生まれ育ったふるさとを愛する気持ちは変わりませんが、仮設住宅に移る決断をしました。

小橋敏雄さん
「自分の生まれた所やさけね、本当はここがいいがやけど、人間がおらんから寂しくてだめや。1人か2人、話し相手おらんと頭おかしなるわ」

輪島朝市は今月10日から市内の商業施設を借りて、地元での再開が決まりました。

一方で、人的被害は災害関連死が増加し、70人となる見込みで、正式に認定されれば全体の死者は299人となります。これからの季節は厳しい暑さや大雨への備えも必要になってきます。奪われた日常はいつ戻るのか、半年がたった今も答えは見つかっていません。

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