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田中希実「勝負するにはまだまだの位置」1500mと5000mで世界と勝負へ「向かっていくしかない」【パリ五輪代表内定会見】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月1日 14時4分

TBS NEWS DIG

パリ五輪の代表選考を兼ねた陸上・日本選手権から一夜明けた1日、新潟市内で代表内定記者会見が行われ、日本選手権(6月27日~30日)で代表内定を決めた田中希実(24、New Balance)、福部真子(28、日本建設工業)、村竹ラシッド(22、JAL)、秦澄美鈴(28、シバタ工業)の4選手が出席した。

今大会、1500mで標準記録を突破し史上2人目の5連覇を果たした田中は、すでに代表内定済みだった5000mと2種目でパリ五輪代表に内定。「自分の力で勝ち取れた2種目の権利っていうところがまずとても嬉しい」と率直な思いを話した。

それでも「純粋にタイムや世界との力関係を見たときに、今まだ自分の現在地を見たら勝負するにはまだまだの位置」と冷静だ。パリ五輪では「1500mは3分55秒以内で走ることを、5000mだったら14分20秒を切ること」を目標に掲げた田中。「世界で勝負するっていうことはそういうところに向かっていくしかない。今の自分では無理だなって思ってしまったりするのですが、でもそこに向かっていかないといけない」と五輪で結果を残すために強い思いを口にした。

女子100mハードルの準決勝で12秒75をマークし参加標準記録(12秒77)を突破、優勝を果たした福部は「世界の選手としっかり肩を並べて走れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。「自分の最高のパフォーマンスを出して12秒5台っていうところを出して少しでも決勝に行けるようにしっかり走っていけたら」と五輪初出場で決勝進出を目指す。

女子走幅跳で日本記録保持者の秦は、「オリンピックでも上位入賞を狙って、いけるように頑張りたい」と話す。昨年7月のアジア選手権(バンコク)で6m97をマークし、参加標準記録(6m86)を突破。今大会で4連覇を果たし、初の五輪が決まった。「即時内定は各世界大会でもすごく目標としていたので今回そのような形で内定することができてすごく嬉しい」と笑顔だった。

男子110mハードルで泉谷駿介(24、住友電工)と共に日本記録(13秒04)を持つ村竹も五輪初出場。「決勝進出、メダル獲得を目標にレースをする」と話し、「そこで12秒台を出して銅メダルの獲得に繋がったら良いかな」と決意を新たにした。

会見には出席しなかったが、今大会で400mHの豊田兼(21、慶大4年)と走幅跳の橋岡優輝(25、富士通)も代表に内定。その他の代表は、7月2日の世界陸連の参加資格者(ワールドランキング)の決定で決まる。

【内定選手一覧】

■女子
走幅跳・秦澄美鈴 
100mH・福部真子
1500m・田中希実
5000m・田中希実
やり投・北口榛花

■男子
110mH・村竹ラシッド
走幅跳・橋岡優輝
400mH・豊田 兼
100m・サニブラウン アブデル ハキーム
110mH・泉谷駿介
3000m障害・三浦龍司

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