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視聴者の声~都知事選、バレーボール…【調査情報デジタル】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月3日 16時55分

TBS NEWS DIG

テレビ局には番組を観た視聴者から様々な声が寄せられる。TBSテレビの「視聴者センター」は、こうした声を集約し番組制作の現場にフィードバックさせるのが仕事だ。担当者が寄せられた“声”の一端を紹介する。

6月も終わり、早いもので2024年も折り返しました。6月に視聴者センターに届いたご意見数はおよそ13,000件。その中で視聴者の関心度が高かったトピックスをいくつかご紹介します。

まずは「都知事選」。6月20日の告示前から『ひるおび』や『Nスタ』などを中心に、候補者など報じ方について厳しい意見が多く届きました。

「東京都知事選挙について、なぜ小池百合子都知事と蓮舫参院議員以外の候補者のことを取り上げないのでしょうか。あたかも2⼈しか出馬しないかのような放送で、メディアの情報操作としか思えません。ほかの候補者についても取り上げてください(女性 60代)」

「都知事選のニュースを見ても蓮舫氏、小池百合子都知事、前・安芸高田市長の石丸伸二氏、田母神俊雄氏の4人しか放送しません。なぜ特定候補者だけを取り上げるのですか?56人が立候補しているのであれば、全員取り上げるべきではありませんか(60代・男性)」

スタジオの出演者が特定の候補者を持ち上げているような見え方をすると、意見数は敏感に反応します。「ネットで見ましたが」と、SNSなどで切り取られた映像やネット記事で知った視聴者からも、厳しいご意見が届くのは最近の傾向です。

56人もの候補者が乱立した都知事選となりましたが、それぞれの支持者からそれぞれの主張が連日多数届き、時事関連では月間最多ご意見数のトピックとなりました。 

春の連ドラは最終回を迎えました。ご意見が多かったのは長谷川博己さん主演『日曜劇場 アンチヒーロー』です。野村萬斎さんの狂言師ならではの演技への賛否が多かった印象ですが、一方でどんでん返しの最終話には「痺れた!」という声がたくさん寄せられました。

「テレビドラマ最高傑作、続編希望。今まで見たテレビドラマで最高傑作でした。検察官と弁護士が悪をもって制し、悪事をした人間が証拠隠滅行動に出てしまい、最後に墓穴を掘る…という新しい切り口のドラマで、今の時代に合っています。俳優陣の演技も緊張感があり全員がすばらしい演技でした。シリーズ化、続編を希望します(20代・男性)」

「この手のドラマは好きで、息子が弁護士をしているせいか興味大です。『袴田事件』を想定されている感じも受けましたが、権力は本当に正しいのか?正義を証明する戦いに感動しました(60代・男性)」

火曜ドラマは生見愛瑠さん主演の『くるり~誰が私と恋をした?~』。記憶喪失になったヒロインと指輪と3人の男性を巡る物語。ラブコメでもあり、ミステリーでもあり。そんな展開にハラハラしたという視聴者のご意見です。

「とても面白かったです!個人的に瀬戸康史さんが好きでチェックしていたのですが、初回放送前はZ世代の若い子向けのドラマかな?と思っていました。でも私の世代でも楽しく見られました。ラブコメとミステリーの組み合わせも新鮮で面白かったです。毎回ワクワクして、ラストはドキドキハラハラしながら楽しめました。続編があったら嬉しいです!(40代・女性)」

金曜ドラマ『9ボーダー』。19歳、29歳、39歳という9ボーダーの三姉妹を、川口春奈さん、木南晴夏さん、畑芽育さんが演じたヒューマンラブストーリーでした。世界観に没入したファンからグッズのリクエストが届くのもドラマの特徴です。

「ドラマの中で、三女の八海ちゃんの作る料理やスイーツが全部かわいくて、毎回楽しみでした。もし可能であれば、『八海レシピ』として、その作品の写真集を出してほしいです。検討、よろしくお願いします(70歳以上・女性)」

“男女ともにパリへ!” 5月16日に開幕した『バレーボールネーションズリーグ』も盛り上がったトピックのひとつです。

対戦カードや放送時間、番組情報の問い合わせ、全試合地上波で観たい、録画ではなくライブで観たいという要望などなど。もともとバレーボールは熱心なファンが多い種目ではありますが、特にここ数年男子バレーはアジアを中心にアイドル並みの人気。海外でも人気のあるアニメ『ハイキュー‼』とのコラボ効果もあってか、視聴者の反応が熱かった印象です。

中継映像で映し出される観客席はまるでアイドルのコンサートのよう。選手のイラストや写真、メッセージで飾られたうちわや旗が連なっていました。まさに“過去イチ”の実力と人気を映し出す客席ショットにはこんなご意見まで。

「楽しみに見ていますが、やたらと観客席の美人だけをフォーカスしてアップで映すので気分が悪いです。この前も『投げキスして』と書いたうちわを持った観客の女性をフォーカスしていました。映すならイケメン選手を見せてください。視聴者はみんな選手が見たくて見ているのです(30代・女性)」

スポーツ中継番組には「こういう中継が観たい!」という熱い思いの裏返しなのか、お褒めの言葉よりも厳しいご意見が届きがちです。

「実況、解説がうるさい」「縦位置のアングルは見にくい」など。

そんな中で狩野舞子さんなど元日本代表選手のみなさん、パリ五輪出場のアスリートのみなさんによる副音声が好評だったようです。

「感動!副音声の金メダリストを加えた話が楽しく、アスリートマインドを感じることができて感動しました。アナウンサーもメインとは違う雰囲気で各人に振って楽しかったです。くだけた感じが最高!(40代・女性)」

先にパリ行きを決めている男子チームに続けと、五輪出場の切符をかけてこの大会に挑む女子チームには、このような声が届きました。

「ゴーグルを着用している女子選手がいますよね。なぜ着用しているのか気になります。説明してほしいです(50代・女性)」

荒木彩花選手に関する質問でした。視聴者センターではお客様から届いた意見をすべて社内サイトの掲示板に掲載していますが、その日の夜放送「日本×カナダ」の実況を担当するアナウンサーが掲示板でこのご意見を見つけ、すぐさま反応してくれたのです。

“前衛を守っているときに右目にボールが当たりケガをしたことがあり、それ以来前衛にいるときはゴーグルをしている”と、試合の実況の流れの中でさらりと説明しました。

翌日、この視聴者の方からお礼の声が届きました。

「『日本×カナダ』昨日、ゴーグルを着用している女子選手がいるのはなぜなのかと問い合わせし、放送内で説明してほしいという要望をしたところ、その日の夜の放送内で説明がありました。よくわかる説明をありがとうございました(50代・女性)」

このやりとり、私たち視聴者センターにとってはご褒美のようなものです。TBS発のコンテンツに触れてよかったと感じていただく、視聴者(カスタマー)の成功体験の一助になりたいという思いで日々対応業務をしているからです。カスタマーサクセス部という部署名の原点です。

さて、ネーションズリーグは7月1日の未明、男子決勝戦「日本×フランス」が行われ幕を閉じました。セットカウント1-3と惜しくも優勝は逃しましたが、大会史上初の銀メダルという快挙です。

「メダルを目標にやってますし、今回は銀メダルで終わったので次こそ金メダルを取る。パリではそこを目指せるチームだと思っている」。石川祐希選手の力強いコメントに、パリ五輪での金メダルの夢が膨らみます。
 
7月26日に開幕するパリ五輪、きっとまたたくさんの視聴者の声が寄せられることでしょう。選手たちの熱い活躍に期待しつつ、視聴者センターのオペレーター一同みなさまからの声を楽しみにお待ちしています。

<執筆者略歴>
菊 薫子(きく・かおるこ)
1967年生、1990年TBS入社
スポーツ局でスポーツ中継番組制作、宣伝部デジタル宣伝グループ、事業部では美術展覧会制作を経てカスタマーサクセス部長

【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。

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