バイデン氏“撤退検討”米紙報じる… 民主下院議員25人も撤退要求準備か トランプ氏の対抗馬にハリス副大統領が急浮上【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月5日 11時11分
「高齢不安」が垣間見えるアメリカのバイデン大統領。身内の民主党議員からも相次いで“撤退要求”が出ています。その代替候補として名前が挙がっている一人がハリス副大統領です。
「このままだと自分も落選?」 現職の撤退論 鍵は“もう一つの選挙”か
藤森祥平キャスター:
もしかしたら、前代未聞の事態が起きるかもしれないそうです。
宮本晴代 記者:
私は半分冗談も込めて、「バイデン、ヤバイデン」と申し上げているんですが、本当に逆風が強まっていると思います。
上村彩子キャスター:
先週のテレビ討論会で健康状態への不安が広がったバイデン大統領に、身内の民主党内から撤退を求める声が高まりつつあります。
最近、民主党の下院議員2人がバイデン氏の撤退を求めると表明しました。ロイター通信によると、民主党の下院議員25人が撤退の要求を準備していると報じています。
そして、ニューヨーク・タイムズは3日、バイデン大統領が側近に対し「大統領を務める能力があると数日以内に世論を納得させられなければ、挽回できないかもしれない」と話したと報じています。
一方で、ホワイトハウスは「撤退は検討していない」と否定しています。
藤森キャスター:
かなり一生懸命に否定しているみたいですが、再三言われてきた健康不安について、ここにきて民主党は混乱を隠しきれません。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:
先日のテレビ討論会では、「1週間くらい山にこもって準備をしている」と言われていましたが、明らかに精彩を欠いていました。そもそも、この状況で大統領選を戦い抜くことができるのか。仮に、勝ったとしても4年間その責務を全うできるのかと、他国民の私も非常に不安になりました。
藤森キャスター:
その理由を「外遊が立て込んでいて眠くなっちゃった」と言ってました。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:
アメリカの大統領に誰がなるのかは、アメリカだけの問題でもないですよね。ウクライナ問題、ガザの停戦ができるか、気候変動、米中対立など、様々な問題のキーパーソン中のキーパーソンと言えます。なので、体力不安・健康不安は非常に気になりますよね。
藤森キャスター:
アメリカ大統領選は11月ですが、この段階で現職の撤退論は異例です。なぜ、こうなってしまったのでしょうか。
宮本晴代 記者:
やっぱり大きいのは身内から「いよいよ、ちょっとやばいんじゃないか。撤退しないといけないんじゃないか」などという声が出てるのが大きいと思います。
鍵は、11月に大統領選挙がありますが、同時に連邦議会の選挙が行われます。例えば、上院議員・下院議員の民主党議員たちは「このままだと、バイデンさんと一緒に自分も落選してしまうかもしれない。共倒れになってしまうかもしれない」と危機感がすごく強く出てきているということです。
後継候補に副大統領の名前挙がるも“人気なし”
藤森キャスター:
そして、対トランプの後継候補として、カリフォルニア州のニューサム知事などが話題に出ています。その中で、ハリス副大統領の名前も挙がりました。
宮本晴代 記者:
非常に注目を集めた方です。カマラ・ハリス氏(59)は、父はジャマイカ人、母はインド人で、移民の二世になります。元検事で、その後、上院議員に転身しました。
そして、アメリカ史上初の黒人・女性の副大統領ということで注目されましたが、今では人気がない状況です。
その背景ですが、バイデン政権でいろんな仕事をしました。かなり難しい仕事を担当してきました。例えば、不法移民対策・国境管理です。誰がやっても難しい仕事なんです。なかなか表舞台で成果がわかりやすい仕事をさせてもらえなかったのがハリスさんの弱点と言えると思います。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:
人種的にマイノリティの女性が大統領になるのは、時代のすごい変化なので期待したい面もあります。ただ、この間はバイデンさんよりも支持率が低い状況で、ハリスさんが後継候補になっても勝てるのか疑問です。
ロイター通信などの調査を見てみると、唯一勝てる候補として名前が挙がるのが、ミシェル・オバマさんです。でも「本人は出ないだろう」「政治には向いていない」とは言われています。
藤森キャスター:
唐突ですね。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:
圧倒的なカリスマ感はありますよね。
ハリス氏が対立の場合 トランプ氏と僅差か
上村キャスター:
CNNの世論調査(6月28日~30日)では、仮にトランプ前大統領と対立した場合、トランプ前大統領は47%、ハリス副大統領は45%、このような僅差になるのではないかという数字も出ています。
藤森キャスター:
バイデン大統領は、現地時間の5日(金)にアメリカ・ABCテレビのインタビューを受けます。テレビの前のパフォーマンスに世界が注目します。
宮本晴代 記者:
そこで挽回できるのか、きちんと喋れるのか、それが一つの鍵と言えそうです。
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<プロフィール>
浜田敬子 さん
ジャーナリスト
元「AERA」編集長
元「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長
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