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世界的な“選挙イヤー” 日・米・英・仏で聞く いま求める「リーダー像」は?各国で違い鮮明に… 日本は「あきらめ」も【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月6日 15時3分

TBS NEWS DIG

今年は世界中で注目の選挙が行われる「選挙イヤー」です。あなたが求めるリーダー像は?イギリス・フランス・アメリカ・日本の4か国で聞きました。

「ごみのように扱われる人の気持ちを理解していない」

イギリス・男性
「私にとって経済は重要だと思います。新しいリーダーには、経済を中心にすえて、国民にもっとお金を稼ぐ機会を与え、稼いだお金を維持してほしい。そして、今、経済的に悲惨な状況にある人々が、そこから抜け出せるようしてもらいたいです」

イギリス・女性
「共感力。国民の話に耳を傾け、国民の立場で物事を考えられることが最も重要だと思います。自分が貧しい家庭で育った人のほうが、国民の気持ちを理解してくれると思います。


(政治家は)お金がないことがどういうことか理解していません。失業保険ももらえずに、ごみのように扱われる人の気持ちを理解していないんです」

Q.どういう人がいい首相になれるか?

イギリス・男性
「国際的大企業の経営など、何か非常に重要なことを成し遂げた実績のある人です。国際的な企業を経営できる人には、一国の偉大なリーダーになれるだけの実力やカリスマ性を備えているでしょう」

イギリス・男性
「威厳だと思います。リーダーらしい威厳が必要です。この国の指導者たちは、国民に対して正直ではない発言ばかりしてきました。そして、それはひどくなっています。(政治家は)国民に何が必要なのかを理解していません」

Q.次のリーダーに力を入れてほしい問題は?

イギリス・男性
「税金と教育ですね。それと、盗みを働いたり、ナイフで殺し合ったりしている人たちをどうにかしてほしいです。年配の世代を重視しすぎていると思います。その世代は50年も続くものではないのだから、もう少し若い世代のことも考えて、僕らを助けてほしいと思います」

「今のリーダーに最も欠けているのは、約束を守ること」

フランス・男性
「今のリーダーに最も欠けているのは、約束を守ることです。選挙期間中の発言が、その後の行動に反映されていないんです。当選した途端に違うことをし始めるという経験を、ここ何年もしています。リーダーは今、確かに重要な問題に焦点を当てていますが、それは人々が本当に興味を持っていることではありません」

フランス・女性
「私たちが望んでいるのは、もっと正直であること、そして選挙期間中に言っていたことを守ることです。誠実さを持ち、富の分配をしなければなりません」

フランス・男性
「国内の問題が最も重要だと思う。まずフランスのことが何よりも優先されるべきです」

フランス・男性
「まずは地元や国内の有権者を優先するべきです。80%を有権者や国民のために注力し、20%を外に向ける程度にすべきです。そして、心の広い人が多ければ多いほど、社会は穏やかで平和になると思います。過激な人は避けなければなりません」

「決断力があって正直な人がいい」

アメリカ・女性
「(大統領は)私たちの定年と同じように、65歳までに年齢を制限するべきだと思います。政治家の多くは考え方が古いから、何が問題なのか分かっていないんです。そして彼らは変わる気もない。それが問題です」

アメリカ・女性
「自分の利益のためではなく、他人のために働ける人がリーダーになるべきだと思います。年齢はあまり関係ないと思います。若くて経験が足りないということもあるかもしれないけれども、ふさわしい人ならば関係ないと思います」

アメリカ・女性
「みんな、最初は未経験だということも考えるべきです。最初からすごく優れた指導者なんていません。学ぶ機会を与えるべきです。間違いを犯さなければ良い指導者にもなれないし、経験も積めません」

Q.リーダーにとって良い資質とは?

アメリカ・男性
「まずは神を畏れる気持ちのある人ですね。自分よりも崇高な何かを信じる必要がある。そこから思いやりや愛情が生まれるんです。そして、公平であることです。人によって物の見方は異なりますから。歴史を振り返ると、絶対的権力ほど腐敗をもたらすものはないということが分かります。権力を握ると、自分が神様にでもなったような気になるんです。良い相談相手を自分の周りに置く必要があります」

アメリカ・女性
「私たちの話に耳を傾けて、私たちがポジティブな方向へ進めるように、コミュニティ作りや人々の団結を助けてくれる人に指導者になってほしいです」

アメリカ・男性
「決断力があって正直な人がいい。(Q.なぜ?)正直ということは、信頼できる人だということだからです。そして、決断力がなければ世の中を変えることはできないから」

アメリカ・男性
「平和な国を作れるのは、偏見を持たずに全ての政党と話をして、彼らが何を必要としているかを理解し、合意できる妥協点を見出すことができる政治家や指導者だと思います」

「信頼できる人がいない」

日本・70代男性
Q.トップが入れ替わるとしたら?
「いやー、いない、日本にはいない。若くても年をとっていても、その政治でうまくやってくれる人、市民に対してうまくやってくれる人が一番良いですよね」

日本・20代女性
「可能性は無限大だと思っているので、子どもがいるお母さんがリーダーになったりとか、トップに立つことは全然できるんじゃないかと思います。シングルマザーなので、いろんな手当あると良い」

日本・50代女性と30代女性の親子
「(母)日本のリーダーってみんな年寄りですよね。若い人がやっぱり…」
「(娘)良い気がする」
「(母)30代、40代の総理大臣が生まれても良い気がする」

日本・30代男性
「あんま期待してない。女性は良いと思います、今までないし。派閥がない。大勢が強いとか、そういうのはやめた方が良いと思います」

日本・20代男性
「信頼できる人がいない。裏金問題であったり。信頼できる人、ちゃんと開示してくれる人、そういう信頼できるリーダーが欲しい」

日本・雑誌などを売る男性
「ここの手伝いは14、15年やっているので、そういう意味では渋谷の街の変化というのはなんとなく分かります。世界を知っている人、人の痛みが分かる人、できれば女性の方が良いと思います。(Q.なぜ?)男は自分のことしか考えられない人が多いから。世の中、男性のリーダーばかりですから、女性のリーダー良いと思います」

日本・10代女性と20代女性
「国民の声をしっかり拾ってくれる人が良いなと思います」
「別にリーダーを1人に絞る必要はないのかなって。たとえば20代、30代のトップ、40代、50代のトップみたいな感じでやれば、年代で考えていること、思っていることは違うと思うから、みんなの声をうまく拾えるんじゃないか」

理想のリーダー像、各国で鮮明に…日本は「あきらめ」も

上村彩子キャスター:
各国のリーダー像を取材してみて、特派員は次のように感じたということです。

●アメリカ(NY支局 大橋純 記者)
「ヒーローのような明確な『リーダー像』があった」

●イギリス(ロンドン支局 城島未来 記者)
「“市民の暮らし”への想像力を求める声の多さ」

●フランス(パリ支局 富永高史 記者)
「発言への責任を全うするリーダーへの渇望」

●日本(横山菜穂 ディレクター)
「期待感の薄さ、あきらめ、『若いリーダー』を求める声」

上村彩子キャスター:
私がリーダーに求めたいのは推進力です。インパクトのある言葉を言うだけではなく、本当に推し進める力があるのか、やってきたのかというのを見たいなと思います。

喜入友浩キャスター:
私は、自分が苦しいと感じたことを、同じように苦しいと感じてくれること。ただ、そういう人っているのかなと、少しぼんやりしてきました。

上村キャスター:
そういう人が生まれづらい環境にはなっているかもしれないですね。選挙はやはりお金もかかりますし、看板、知名度、地盤も必要だと思われます。
投票に行くのはもちろんですが、志の高い候補者が生まれるような環境を、私たちが政治に関心を持つことで作っていくのが大事だと思います。

『世界のリーダー像』について「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『世界のリーダー像』について「みんなの声」を募集しました。

Q.いまの日本に求めるリーダーは?

「最新技術を取り入れる変革型」…5.9%
「ビジョンが若い次世代型」…33.7%
「権限移譲できる融和型」…31.0%
「カリスマ型」…20.7%
「その他・わからない」…8.7%

※7月6日午前0時16分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは6日午前8時で終了しました。

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