岸田総理ら16議員・元議員を不起訴 東京地検特捜部 自民党裏金事件

TBS NEWS DIG

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発を受けていた国会議員と元議員16人と会計責任者らを、きょう（8日）付けで不起訴処分にしました。

不起訴となったのは、派閥の収支報告書にウソの内容を記載していたとして刑事告発されていた、岸田派の幹部だった▽岸田文雄氏と▽根本匠氏、二階派の幹部だった▽二階俊博氏▽武田良太氏、▽平沢勝栄氏、▽山口壮氏、茂木派の▽茂木敏充氏と▽新藤義孝氏のあわせて8人で、特捜部は不起訴の理由をいずれも「嫌疑なし」としています。

特捜部はまた、派閥から受け取ったキックバックを、自らの政治団体の収支報告書に記載しなかったとして刑事告発されていた、安倍派の▽三ツ林裕巳・衆院議員、▽杉田水脈・衆院議員、▽大塚拓・衆院議員、▽山谷えり子・参院議員、二階派の▽二階俊博・衆院議員、▽林幹雄・衆院議員、▽武田良太・衆院議員、▽平沢勝栄・衆院議員、▽宮内秀樹・衆院議員、▽衛藤晟一・参院議員、▽福井照・元衆院議員についても、きょう（8日）付けで不起訴処分としました。

特捜部は不起訴の理由について、いずれも「嫌疑不十分」としています。

また、3つの派閥と各議員の政治団体の会計責任者らも不起訴処分としました。

一連の裏金事件をめぐっては、安倍派の国会議員3人と、安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らあわせて10人が立件されています。