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危険な暑さ “夜の熱中症”に注意!「鼻呼吸で脳を冷やす」医師がすすめる快眠法【ひるおび】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月11日 15時26分

TBS NEWS DIG

連日続く猛暑。昼間だけでなく夜間にも熱中症のリスクがあります。
エアコンの温度設定や服装など、快適に寝るための方法を医師に聞きます。

都内のクリニックではー

東京・北区のいとう王子神谷内科外科クリニックでは、7月に入り熱中症の患者数が急増。
伊藤院長は、「特に注意してほしいのが夜の熱中症」だと話します。

のどの痛みや発熱などの症状でクリニックを訪れた50代男性のケースでは、前日に庭の剪定で2時間半作業後、夜に38℃の発熱。朝からだるさと頭痛があらわれたといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
熱があるとエアコンを普通に設定するとつらいというのもあって、夜は切りますよね。
脱水と栄養不足、そして体の中に熱がこもることで、夜中の間に熱中症が出来上がった状態で、朝非常に倦怠感が強くなっていらっしゃいました。


検査しても感染症の所見は全然ないんです。完璧な熱中症です。

弁護士 八代英輝:
僕は、ランニングしていて軽度の熱中症になったことがあるんですけれども、喉が痛くなるんです。ランニングのせいかと思ってたんですけど、熱中症なんですね。

伊藤院長:
脱水になると口腔内の粘膜が脆弱になって過敏になりますので、喉の痛みやイガイガも出ると思います。
高齢の方やお子さんで症状を訴えにくい場合は、口の中を見てもらったり、喉の症状を聞いていただくのもいいかと思います。

「夜の熱中症」とは

夜は湿度が日中よりも高いので、汗が蒸発しにくくなります。そのため体温が下がらず熱中症のリスクが高まります。
夏の熱中症の約4割は夜間に発症するともいわれています。

朝起きたときに、熱中症の初期症状である
▼だるさ▼めまい▼意識消失の立ちくらみ▼筋肉痛▼手足のしびれ
などがおこります。

伊藤院長:
寝室に湿度計を置いて、どれだけ湿度が高いか確かめるといいと思います。

「エアコンはつけっぱなしに」夏の快眠法

東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長に夏の快眠について教えてもらいました。
まずは、就寝時のエアコンについて。

「ひるおび」でアンケートを行なったところ、
つけっぱなし・・・43.8%
タイマー使用・・・32.2%
使わない・・・24.0%
という結果に。

〈梶本院長のおすすめ〉
◆設定温度24℃~26℃でつけっぱなし
◆湿度は50%前後

梶本院長によると、安眠のために大事なのは「脳」。
脳の疲れをとることが夏バテ防止にもなり、脳をクールダウンさせることで熱中症予防にもつながるといいます。

東京疲労・睡眠クリニック 梶本修身院長:
脳にとっての理想の温度は22℃~24℃です。
でもその温度に設定すると、日本人の場合大抵皆さん寒いんですね。
体にとっての快適な室温が26℃位で、脳にとっては24℃くらい。実はその乖離が我々日本人のこの時期の不快な睡眠につながってしまっているんですよ。

「鼻」は脳の冷却装置

恵俊彰:
エアコンより、氷枕で頭を冷やすのがいいんじゃないですか?

梶本院長:
体温を調節する自律神経の中枢は、鼻の奥の鼻くうの真上にあるんです。外から冷やそうとしても冷えないんですよ。
鼻から冷たい空気を吸って鼻くうを冷やすことが大切です。
例えば、露天風呂は心地いいけど、内風呂ってすぐのぼせるでしょう。
のぼせって実は熱中症の初期サインなんですけど、なぜ露天風呂がいいかというと、外が涼しくて鼻から冷たい空気が入るからのぼせないんです。

梶本院長が勧めるのは、寝る前の「鼻呼吸」です。

▼鼻からゆっくり息を吸う【4秒】
▼息を止める【7秒】
▼口からゆっくり息を吐く【8秒】

涼しいリビングなどで3回繰り返します。
※息苦しさを感じたら無理をしないようにしてください。

梶本院長:
鼻から冷たい空気を吸って口から温かい空気を出す。脳の温度を下げることによって、結果として深い睡眠に入っていける。
4・7・8秒が長い場合は、3・4・5秒でもいいですし、自分のペースでやって下さい。

「冬用の掛け布団」がバロメーター

夏はタオルケットなど薄い寝具をかけて寝る人が多いですが、梶本院長が推奨するのは「冬用の掛け布団」。

梶本院長:
冬用布団使うと「暑いじゃん」って皆さんおっしゃるかもしれませんが、そうではなく冬用布団を使ってちょうどいい温度が、脳にとってちょうどいい温度になるわけですよ。

恵俊彰:
要するに「物差し」ですね。
すべてはエアコンを使うことが前提で、冬用の布団をかけた時に気持ちいい温度がいいですよ、と。

寝る時は「長袖・長ズボン」

さらに、寝る時の格好は「長袖・長ズボン」がおすすめだそう。

梶本院長:
例えば裸で寝ると、汗をかいてもその汗が蒸発しないんですよ。すると結果的に体温が下がらない。
長袖・長ズボンを着るとうまく吸収して速乾してくれるので、結果として体温コントロールが簡単になるんです。自律神経に負担をかけないということですね。

コメンテーター 三田寛子:
靴下を履いて寝るのはどうですか?

梶本院長:
足の裏で汗をかくので、靴下を履いていると汗が蒸発しにくい。つけるならレッグウォーマーなどにした方がいいです。

恵俊彰:
熱帯夜なんていうのは、大変な毎日が続いてるということですね。

梶本院長:
脳にとって非常に負荷がかかっていると思います。
また90%を超えるような湿度のときは25℃を超えると熱中症のリスクが出てきます。25度を超えたらもうリスクがあるということを理解してもらえたらと思います。

(ひるおび 2024年7月5日放送より)

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