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「良い県政を進めていく」パワハラ疑惑の兵庫県知事は“辞職しない意向” 内部告発の元幹部死亡で労働組合申し入れも

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月10日 18時44分

TBS NEWS DIG

兵庫県知事のパワハラ疑惑などを告発した元幹部職員が死亡しました。自殺とみられていて、きょう、県の労働組合は「最大限の責任をとるべき」と知事の辞職を申し入れました。

兵庫県 斎藤元彦 知事(おととい)
「たいへん心からショックを受けています」

今月7日、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を告発した元幹部職員(60)が亡くなりました。関係者によりますと、自殺とみられるということです。

元幹部職員は今年3月、斎藤知事のパワハラや贈答品の「おねだり体質」など、「7つの疑惑」について告発する文書を作成。一部の報道機関や議員などに送っていました。

「知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる」

これに対し、斎藤知事は当初。

兵庫県 斎藤元彦 知事(3月27日)
「事実無根の内容が多々含まれている。ありもしないことを縷々並べたような内容。うそ八百を含めて、文書を作って流すという行為は公務員として失格」

5月には県政への信用を著しく損なわせたなどとして、元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としました。

しかし、県の内部調査で文書の内容が一部事実だったことが判明。さらに、県議が職員に対して行った独自アンケートでは、パワハラ疑惑のほかに、イベント時に知事の個室を用意しないと罵倒されるため、施設の授乳室を利用し、県民が困っていたなどとも書かれていました。

これに対し知事は…

兵庫県 斎藤元彦 知事(5月22日)
「その部屋が授乳室であることは、私は認識を正直していなかった。結果的に県民に、ご迷惑・ご不便をかけたことはおわび申し上げます」

事態を受けて、県は第三者機関による調査を決めたほか、兵庫県議会も先月、強い調査権限を持つ百条委員会の設置を決定。今月19日の百条委員会の会合に亡くなった元幹部職員が証人として出廷する予定でした。

関係者によりますと、元幹部職員は遺書を残していて、知事や県政への怒りが書かれていたとみられています。

「告発した職員を守れなかったことは、痛恨の極みです」

そうしたなか、県の職員労働組合がきょう午前、「県政が停滞し、県民の信頼回復が望めない状況」などとして、斎藤知事に対し、辞職を含む責任ある対応を申し入れました。

県職員労働組合 土取節夫 中央執行委員長
「勇気ある告発者は守らないといけないと。知事としてとれる最大限の責任をとってくれと」

辞職の申し入れに斎藤知事は…

兵庫県 斎藤元彦 知事
「より良い県政を進めていくために、職員の皆さんとの信頼関係を再構築するべきだと。それが私の大きな責任だと考えています」

辞職はしない意向を示しました。

次回の百条委員会は今月19日。「疑惑」の真相は解明されるのでしょうか。

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