週末は梅雨空戻る、梅雨明け予想 一体いつ？、「梅雨明け十日」に注意【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG

連休にかけて各地の雨が心配されます。梅雨明けは、いつになるのでしょうか?

梅雨明けは平年並みか少し早めか　その後の“十日間”に警戒を

國本未華 気象予報士:
暑さで忘れかけていた方もいらっしゃるかもしれませんが、梅雨が戻ってきます。この先、7月13日（土）～15日（月）の3連休にかけても曇りや雨が多いです。

ただ、実はずっと降る雨ではなく、急変型の天気になりそうです。山や海、川へのレジャーを計画されている方は今一度、予定の見直しや、最新情報の確認をしてほしいところです。

良原安美キャスター:
梅雨が戻ってくるとありましたが、実はもう、梅雨明けも見えてきているということです。東京では15日まで雨が続きますが、その先の予報を見ると、25日（木）まで雨マークはありません。

國本未華 気象予報士:
おそらく16日（火）～17日（水）あたりが変わり目で、17日か18日（木）ごろ、平年並みか少し早めに梅雨明けする可能性があるとみています。

ただ、梅雨が明けてくると今度は暑いです。

良原キャスター:
それにちなんで、「梅雨明け十日」という言葉があります。梅雨明け直後は太平洋高気圧の勢力が最も強く、安定した晴天が十日間程度続く…という意味です。

もうすでに暑い日が続いていますが、この先さらに暑くなるのでしょうか。東京の気温予報は、次のようになっています。

＜東京　7月の最高気温の予報＞

13日（土）:30度
14日（日）:30度
15日（月）:30度
16日（火）:30度
17日（水）:31度
18日（木）:31度
19日（金）:32度
20日（土）:33度
21日（日）:34度
22日（月）:33度
23日（火）:33度
24日（水）:32度
25日（木）:32度

國本未華 気象予報士:
どんどん上がっていきますよね。ちょうど梅雨明けごろから、また先週末のような高気圧の強さになりそうですので、予想よりも上振れしてくる可能性もみて、暑さへの対策をお願いしたいです。

ホラン千秋キャスター:
本当に暑い日が続いていて、暑さの休みみたいなものがまったくなくて大変ですよね。

オンライン直売所「食べチョク」代表　秋元里奈さん:
もうクーラーなしだと全然過ごせないですし、外に出たらジメジメもしていて、結構過ごしづらい日々が続いていますね。

猛暑はサクランボにも影響…ふるさと納税の返礼品も発送不可に

良原キャスター:
この猛暑は、サクランボにも影響を及ぼしているといいます。まさに今が旬ですが、青森県南部町の観光農園では、6月上旬の低温や多湿でサクランボが割れてしまっているということです（裂果）。また、高温状態が続いて生育が非常に早まってしまっていることもあり、サクランボ狩りが8日間短縮となりました。

さらに山形県では、ふるさと納税の返礼品も約33万6000件のうち約8万3600件がサクランボの発送不可となったり、あるいは、代替品・来季の発送を提案したりといった対応をしているそうです（7月8日時点）。

日本郵便も、猛暑がサクランボの生育に影響しており、注文者への発送キャンセルが起こっているということでした。

ホランキャスター:
その年その年の暑さに合わせて対応しなくてはならないということもありますし、そもそも、育てるものを変える生産者さんもいらっしゃるみたいですね。

オンライン直売所「食べチョク」代表　秋元里奈さん:
ただ、たとえば山形などの産地はなかなか変えづらかったり、サクランボなどの果樹だとそんなにすぐに変えられたりするものでもないので、その難しさもあります。私たちでも結構キャンセルが出てしまい、特に山形などは、人によっては数千万ほどの被害が出てしまうぐらいです。

やはり、もともと桜の開花がすごく遅かったじゃないですか。花が咲くのは遅かったのにこれだけ暑くなってしまい、一気に生育が早まって熟しすぎてしまうというのが、今全国的に起きているという感じです。

井上貴博キャスター:
天気が極端になっていて生産者の皆さんも大変だと思いますが、2024年は梅雨が少し短いとなると、雨量としてはどうなのでしょうか。ある程度は保たれたのでしょうか。

國本未華 気象予報士:
梅雨の期間としては、局地的に結構バラバラではあります。今のところ、関東に関しては水の量は足りている状況です。

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＜プロフィール＞
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳
神奈川の農家に生まれる