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「平手で殴り、床に投げた」生後11か月の男の子を暴行・死亡させた疑い 逮捕されたのは“母親”【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月11日 0時56分

TBS NEWS DIG

去年7月、頭の骨が折れ、脳内から出血し死亡した生後11か月の千巴弥ちゃん。「ストレスで頭にきて平手で殴り、床に投げてしまった」。傷害致死などの疑いで逮捕されたのは、母親の野中千宙容疑者(26)でした。「経済状況について不安な状況があった」。ネグレクトの可能性があるとしてケアをしていた児童相談所。“小さな命”を救うことはできなかったのでしょうか。

無表情で車両に乗り込んだ茶髪の女。その後は顔をあげることはありませんでした。

傷害致死などの疑いで逮捕された野中千宙容疑者(26)。去年3月から7月までの間、長男で生後11か月の千巴弥ちゃんに暴行を加えて死亡させた疑いがもたれています。

野中容疑者
「ストレスで頭にきて平手で殴り、床に投げてしまった」

去年7月26日、千巴弥ちゃんは病院に運ばれましたが、その後、死亡。頭の骨が折れていたほか、脳内から出血していて、死因は脳損傷だったということです。

喜入友浩キャスター
「近隣住民によりますと、野中容疑者は千巴弥ちゃんが亡くなったおよそ半年後の今年2月、こちらのアパートに引っ越してきたということです」

近隣住民
「3日前に会ったときは、俺が自転車で通るとき『こんにちは』っていう感じ、俺も『おはよう』って言って。驚いたよ、本当かよって」

現在住んでいるアパートとは別のアパートで起きた事件。通報したのは、野中容疑者本人でした。

野中容疑者
「布団の中で冷たくなっている」

児童相談所は虐待の可能性があるとして、何度も家庭訪問を行っていました。

児童相談所
「ネグレクト(育児放棄・怠慢)として家庭養育に不安があるというところで」
「経済状況については、確かに不安な状況があったということは把握している」

野中容疑者は、以前住んでいた千葉市で千巴弥ちゃんを出産。ネグレクトの可能性があるとして、千葉市の児童相談所がケアしていました。

その後、船橋市に転居し、管轄の児童相談所が訪問を重ねていましたが、7月20日の訪問予定が野中容疑者と夫の発熱で7月27日に延期に。しかし、訪問予定の前日、千巴弥ちゃんは亡くなりました。

児童相談所
「(Q.具体的な暴力などは?)特にそういったものは疑われることはありません」
「身体的虐待と判断するまでの傷・あざは確認されませんでしたので、そういったリスクについては確認していませんでした」

児童相談所は、身体的な虐待ではなく、ネグレクトのケースとして扱っていたといいます。

しかし、野中容疑者は千巴弥ちゃんが亡くなる前、「去年3月ぐらいから暴行を加えていた」とも供述しています。

児童相談所
「こういったことに繋がることを想定できなかったかというと、本当に我々の配慮がたりなかったのか、今後検証していく必要があると思う」

警察は、野中容疑者が千巴弥ちゃんに対し、複数回にわたって暴行を加えていたとみて調べています。
 

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