【速報】若者狙いマッチングアプリで悪質「マルチ」に勧誘の疑い コンサルティング会社社長らを逮捕 全国2000人が8.5億円の契約か 警視庁

TBS NEWS DIG

マッチングアプリで知り合った20代の大学生らを東京都の業務禁止命令に従わず、ビジネススクールに勧誘したとしてコンサルティング会社の元社長ら4人が逮捕されました。

特定商取引法違反の疑いで警視庁に逮捕されたのは、経営コンサルティング会社、▼「President」の元社長・坂本新容疑者（30）、▼「Monolith」の社長・大森航斗容疑者（26）、▼「More」の社長・森田帆南容疑者（28）、▼「Pioneer」の社長・奥寺大容疑者（28）ら4人です。

坂本容疑者らは、悪質なマルチ商法でビジネススクールへの入会を勧めたとして、去年3月に東京都から9か月間の業務禁止命令を受けていましたが、その期間中に都内の20代男性らを違法にビジネススクールに勧誘するなどした疑いがもたれています。

捜査関係者によりますと、坂本容疑者らは20代の若者の男性などをターゲットに、マッチングアプリで交際目的を装って連絡を取っていたということです。

実際に喫茶店などに誘い出すと、「うちのビジネススクールに入ればバイナリーオプション（為替予測取引）などを学べる」「入会金は42万9000円だが1人紹介すると10万円もらえる」などと勧誘していました。

長時間勧誘した上、お金がないと断った相手には消費者金融に実際より高いウソの年収などを申告させるなどして金を借りさせ、申し込みさせていたということです。

警視庁によりますと、2019年10月から去年11月までのおよそ4年間で、全国の2000人がこのグループのビジネススクールと契約し、その契約金額は8億5000万円にものぼるとみられています。

坂本新 容疑者
「世の中あなたを仕掛けることしか考えてないわけです。カモにする、これしか考えていない」

警視庁は坂本容疑者らの認否を明らかにしていませんが、マッチングアプリで恋愛目的を装い、「マルチ商法」に勧誘する手口が悪質だとして、全容解明を進める方針です。