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都知事選2位・石丸氏に「新党ブーム思い出す」…総裁選の争点「日本をこう変える」!自民党・石破茂元幹事長に聞く【国会トークフロントライン】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月11日 21時25分

TBS NEWS DIG

都知事選で「泡沫扱い」から165万票で一気に「2位」に駆け上がった「石丸ショック」には「本人に会ってみたい」。そして、号砲がなった9月の「自民党総裁選」には来月にも「天命が下れば立つ」!今年に入って「ポスト岸田1位」を続ける自民党・石破茂元幹事長が「暑い夏」に負けない「熱い語り」を展開します。是非ご覧ください。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)

都知事選2位・165万票“石丸ショック” 若い・保守・自民じゃない…「新党ブーム」想起

ーー都知事選では石丸伸二氏が165万票を獲得し、2位になりました。大変な人気ぶりですがどうご覧になりますか?

石破茂 自民党・元幹事長:
やっぱりおじさんぽくない、イケメンですよね。それがある。やっぱりビジュアルな感じ。それから、自民党じゃない、だけど保守ですよ、言うべきことをはっきり言いますよっていうそういういろんな票が出る要素っていうのを持っていて、それが有権者の方々に訴えたっていうことですよね。だからいわゆる革新っぽくはない。やっぱりどうみても保守だよね。でも自民党じゃないよね、と。「新しい、自民党に代わる清新な候補者」っていう、そういう訴えって感じを受けたんですね。

ーーこの「石丸ショック」は自民党にとっては脅威ですよね?

石破 元幹事長:
うん、それは脅威ですね、間違いないですかね。
昔ね、私が当選2回から3回になるころ、平成5年だったかしら。日本新党ブームってのがありましたね。細川護熙さんが颯爽とね、参議院から衆議院に変わられた。その時に「この人だれ?」みたいな人たちがいっぱい当選したんですよね。その時にやはり「若い候補者」「保守」「自民党じゃない」っていうね、そういう訴えで、日本新党ブームって起こって、多くの方が初当選をされた。私は何となくあの光景を思い出しましたね。

ーーテレビやラジオでの石丸氏の受け答えが「石丸構文」と言われ、話題になってもいます。対応の様子にはどう思いましたか。

石破 元幹事長:
私の流儀ではない、っていうことです。インタビューで「あれっ?」て思う質問いただくこと、あるんですよ。だけど、そのインタビューされる方にどうのこうのじゃなくて、その向こうにいる有権者の方、国民の方々に対してこう質問を頂いたんだと。それにどうやって誠実に答えるかってことであってね。
インタビューされて、それは違うんじゃないって思うことは私たちでもあります。でも、それを咀嚼したうえで、どうやって見ている人に「そうなんだね」って思ってもらうかっていう努力を私はしたいなと思います。

都議補選 自民は“2勝6敗”…「国政での負けにつながる、きっちり検証すべき」

ーー同日に投開票の都議補選では、8選挙区のうち自民党が勝てたのは2選挙区だけでした。

石破 元幹事長:
やっぱり「自民党」ってだけで減っちゃった票ってのはあるんでしょう。そうでないとこんな数字にならないからね。都議会議員選挙なんだから、足立は足立、江東は江東、品川は品川、そういう個々の課題があるはずなんですよ。よく地方選挙で負けたときに「これは地方の選挙だから国政関係ないですよ」っていう反応をすることがあるんだけど、今回は国政並みに臨むってことだから。まして来年は都議選もあるわけですよね、本選が。私も長くやってると、都議選で勝ったら次の国政選挙も勝てるよねと、都議選で負けちゃうと次の国政選挙もっと負けるよねっていう、大体そういう法則がありますんでね。だから来年、都議選の本選や参院選もあるわけで、衆院選はあるか知らないが、この都議選の検証ってのはきちっとやらないといけないと思っています。

総裁選出馬“決断”は8月にも…ただ「表紙だけ替えてもダメ、自民はこう変わると見せるべき」

ーー総裁選の日程は8月には決まるということで、(石破さんは)8月中には決断するということでよろしいのでしょうか?

石破 元幹事長:
それは私に限らず出る人はみんなそんなもんじゃないんですか。岸田さんは、3年前かしら、日程が決まった時に表明されたと。その辺がタイミングではあるのでしょう、私に限らず。要は告示までに表明すればいいんだけど、やっぱり20人揃わなきゃ出れないんだし、告示になって表明しました。さあ、20人集めましょう、なんてことはあるはずがないのであってね、やはり8月のお盆明け…投票日程もまだ決まってないから、日程が決まる頃ぐらいが、私に限らず出ようって人はひとつの区切りっていうのか、節目っていうかタイミングっていうか、そうじゃないですかね。

私たちが若いころ、竹下内閣、宇野内閣と退陣していったときに、私たち政治改革派と言われる若い議員たちにとってはもう本当に仰ぎ見るような存在であった伊東正義先生にね、「お願いです。総理、総裁になってください」って言いに行きましたよ。今から35年も前のことだ。そのときに一喝されましたもんね。「お前たちな、表紙だけ替えたって駄目なんだよ」と「中身変わらないで、自民党って勝てないんだよ」って言われた。そのこともよく拳拳服膺しなきゃいかんですね。

ーー「顔を変えれば」という文脈でも石破さんの名前は出てきますが、そういう意味では、自分がやるときは「表紙を替えるだけではなくて、中身も変えるんだ」という意味合いでしょうか?

石破 元幹事長:
変わんなきゃ駄目でしょ。それはそうだったと思う。伊東(正義)先生はあの時、「総理になる」って言ったらなれてました。間違いなく。だけどならなかったっていうね。それは後藤田(正晴)先生も言ったことありましたけどね。
やっぱり、有権者の方々って目くらましは通用しないんだよね。自民党はどう変わったのかってことが、それぞれ全国の選挙区において集落に至るまで津々浦々、そうだよね自民党って変わったんだよねって実感してもらわないと、詐欺みたいなことになります。

ーーもし総裁選に出るならば、訴えたいことは何でしょう?

石破 元幹事長:
私に限らずみんなが言わなきゃいかんことであって、これを「石破氏公約について何」と言われたらたまらんが…やっぱりね、今度の選挙は、自民党はこう変わるんですっていうものを見せていかないと。自民党の総裁選挙は自民党員が有権者ですからね。それは大前提としてあるんでしょう。そしてこの円安…「円弱」とも言うけどね。世界シェアに占める日本のGDPはもうピークの4分の1くらいに落ちちゃってるわけですよね。これをどう考えますかと。実質賃金で26か月連続マイナス、少子化どうしますかってことがやっぱり一番でしょうね。そして総理がよくおっしゃる憲法改正についてもどう取り組むか、ウクライナ戦争があり、ガザ紛争があり、日本の安全保障をどうしますか、防衛についても、防衛費などあるでしょう。ただ、やっぱりあれもこれも総花的に言っても仕方ないんで、自民党どうしますか、少子化どうしますか、財政どうしますか、安全保障どうしますか、それをくだくだ言うのではなくて「こうします」というのが、今度の総裁候補になる人たちには全て求められることじゃないですかね。

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