兵庫県・斎藤知事のパワハラ告発 片山副知事が涙の会見で辞職意向示す「県政の停滞と混乱を招いた」

TBS NEWS DIG

兵庫県知事のパワハラなどの疑惑を告発した県の元幹部職員が死亡したことをめぐり、副知事がきょう、辞職の意向を示しました。

兵庫県　片山安孝 副知事
「私も本当に大変申し訳ない。なんで知事を支えられなかったのか…悔しくてしゃあないです。自分の能力が無かったと思っている」

きょう、「県政の停滞と混乱を招いた」などとして、今月末で辞職する意向を示した兵庫県の片山安孝副知事。

今年3月、当時幹部だった男性職員が、斎藤元彦知事のパワハラや贈答品の「おねだり体質」など「7つの疑惑」について告発する文書を作成。一部の報道機関や議員などに送っていました。内容について、知事は当初…

兵庫県　斎藤元彦 知事
「ありもしないことを縷々並べたような内容。嘘八百を含めて文書を作って流すという行為は公務員として失格」

5月には、県政への信用を著しく損なわせたなどとして、元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としました。

しかし、県の内部調査で文書の内容が一部事実だったことが判明するなどし、兵庫県議会は先月、強い調査権限を持つ「百条委員会」の設置を決定。今月19日の百条委員会では、元幹部職員が証人として出席予定でしたが、その矢先の今月7日、死亡しました。関係者によると自殺とみられるということです。

これを受けて県の職員労働組合はおととい、「県政が停滞し、県民の信頼回復が望めない状況」などとして、片山副知事を通して斎藤知事に辞職を申し入れていました。

きょう、会見を開いた片山副知事は先月以降、5回にわたって斎藤知事に辞職を促していたことを明らかにしました。

兵庫県　片山安孝 副知事
「（きのうも）『知事も一緒に退職するお考えはありませんか？』と申し上げた。知事は『任期を全うして頑張りたい』と」

副知事辞職の意向を受け、きょう、斎藤知事も会見する予定です。