60代男、市役所で刃物を振り回す 灯油のような液体かぶり自ら火をつけ全身にやけど 納税額をめぐり市とトラブル

TBS NEWS DIG

きのう、愛知県の高浜市役所で刃物を持った男が液体をまいて火をつけた事件で、男の様子を捉えた映像を入手しました。

「警察を呼んでください」

鋭い刃物を振り回し、職員に詰め寄る男。職員は、さすまたを使って抵抗しています。これはきのう午後3時ごろ、愛知県の高浜市役所1階に居合わせた市民が撮影した映像です。

男はこの後、ペットボトルに入った灯油のような液体をかぶり、ライターで火をつけたということです。火は20分ほどで消し止められましたが、職員3人が手や頭に軽いけがをして病院に搬送されました。

現場に居合わせた職員
「（男は）自ら火をつけ、職員が消火した。消火し終わったら犯人が伏せたので、そのタイミングで4～5人で取り囲んだ。（男は）“死ねなかった”と言っていた」

火をつけたのは62歳の男で、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されましたが、全身にやけどを負っているため、治療のために釈放されました。

高浜市　吉岡初浩 市長
「精神的なケアが必要な職員もいるので、今後しっかりやっていきたい」

高浜市によりますと、男は2年ほど前から税金を滞納したため預金を差し押さえられていて、その後の納税額をめぐり、市とトラブルになっていたということです。