カットフルーツ市場拡大中、一口サイズ 割高でも爆売れ、スイカ1玉から20パック!ドリップが出にくい品種も【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月18日 22時24分
今、スーパーなどでのカットフルーツの売り上げが好調で市場も拡大しています。夏のフルーツの代名詞・スイカも丸ごと買う人はもう少数派かもしれません。
余らせない!手を汚さない!カットフルーツの需要が拡大
40代
「コンビニとかで買うことが多いですね、カットフルーツであれば」
30代
「(カットフルーツは)週に1、2回買います」
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パックの中に食べやすく一口サイズに切られた果物が入っている「カットフルーツ」。今、市場が拡大しています。
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全国のスーパーでは、カットフルーツの販売金額が10年間で約2倍に。コンビニ各社もカップやパウチに入ったさまざまな商品を展開しています。
60代
「パイナップルはカットすると手がベタべタになったり」
10代
「1人暮らししているので、生ごみの処理が面倒くさかったり、気軽に食べられるのがカットされているものを買うメリットだと思う」
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調査会社のインテージによると、単身世帯の増加で生鮮果物だと中々食べきれないことも、カットフルーツの需要拡大に繋がっていると言います。
千葉県野田市にあるスーパー「デイリーマートタジマヤ」では、カットフルーツの売り上げが2023年に比べ2倍に。
中でもこの時期人気なのが、今が旬の水分たっぷり!ジューシーなスイカです。
デイリーマートタジマヤ 山本悠輝 店長
「昨年は冷ケースの中でだいたい半分くらいの規模感でしたが、(今は)3列、4列並べている状況です」
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というのも、パイナップルの場合、1個から2パックほどしか作れないのに比べ、スイカは1玉から切り出せる量が多く、約20パックも作ることができます。そのため、原価が上がっても安定した価格で提供できるメリットがあります。
また内容量で換算すると、パックのほうが割高なのですが、このお店ではパックのカットスイカには糖度12度以上もある鳥取県産の「倉吉スイカ」を使うことで、付加価値を出しています。
カットスイカの需要が、この夏さらに増えそうです。
種まで美味しい、カットフルーツ向けの品種改良も
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井上貴博キャスター:
SNS上には「包丁とか洗い物も、生ごみも出ないから、楽」「果肉の状態が見えるからありがたい」「割高だけどちょっとずつ好きなフルーツを食べるには良い」という声がありますが、確かに最近は種類が増えました。
ホラン千秋キャスター:
すぐ捨てられないとなると、皮の部分とか生ごみが出てしまうと困る。そういったところは、カットフルーツを買うとかなりお手軽だなというふうに思います。
井上キャスター:
冷凍しても美味しいですし、やっぱりパっと食べられるという良さがあります。
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その「カットフルーツ」向きの品種改良も行われています。「ぷちっと」という愛知県のスイカです。2023年から県内では試験栽培を推進しています。2024年、大手スーパーで試験販売を実際に行いました。
「カット売り向き」のスイカにはどういう特徴があるのか、通常のスイカと比べました。
種が極めて小さく、個体差はあるようですけれどもゴマぐらいの大きさの本当に小さいものもあるそうで、そうすると、むしろ食べても良いというか、食べても美味しいということで、「ぷちっと」という名前になっているようです。
また、シャリっと感が強い・固めになっているので、果肉が崩れない・ドリップが出にくいという点でカット売りに適しています。そんなカット売り向けのスイカが品種改良でどんどん出されているというわけです。
JAあいち経済連の担当者によると、「重くてスペースもとる“玉売り”は、生活スタイルの変化によって需要が減っていくだろう。小売り業者とのやりとりの中で、“カット売り”の必要性を感じた」ということで、カット売り向けの栽培を推進しているようです。
そして、カット売りをするお店も工夫を凝らしています。
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カット売りのため、果物の端の部分を捨てることが、どうしてもありました。それを逆に活用し、ドライフルーツとして商品化したのがヤオコーです。しかも、砂糖漬けではなく生パインを乾燥させているので、健康志向の高い方々をターゲットにできています。
(※ドライパインは販売店舗限定、常時売り場にはございません)
ヤオコーの広報担当者によると「カットフルーツは“即食”として需要が高まっている。今後も加工の過程で出るロスの削減に取り組んでいきたい」ということで、無駄なく全て商品化できているというケースもあるようです。
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