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国内初“母子免疫”ワクチン 妊婦が接種し生まれてくる赤ちゃんを「RSウイルス」から守る

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月23日 16時43分

TBS NEWS DIG

赤ちゃんなどがかかると重症化する恐れもあるRSウイルスによる感染症の患者が今、増加傾向にあります。生まれてくる赤ちゃんを守るために、今年国内で初めて承認された「母子免疫」ワクチンとは。

「チクッとしますね」

この日、予防接種を受けたのは妊娠8か月の女性です。

このワクチンは、生まれてくる子どもが「RSウイルス」に感染するのを防ぐためのもので、5月末から接種が可能になりました。

妊娠8か月の女性
「私自身、子どもが4か月になるときに仕事の復帰を考えていまして、念のために打っておこうかなと思いました」

診察を受けているのは「RSウイルス」に感染した生後9か月の男の子。

RSウイルス感染症は2歳までにほぼ全ての子どもが感染し、発熱など風邪のような症状が出ます。特に、生後半年までに感染すると肺炎など重症化するリスクがありますが、治療は対症療法しかありません。

国立感染症研究所によりますと、全国の小児科でRSウイルス感染症の患者は今、4週連続で増加しています。

クリニックばんびぃに 時田章史 院長
「生後6か月以下のお子さんがかかると、脱水あるいは呼吸困難で入院になる確率が高い感染症」

ワクチンはアメリカの製薬会社ファイザー製のもので、妊婦が接種する「母子免疫」のワクチンとして今年1月、国内で初めて承認されました。

妊娠28週から36週で接種した場合に有効性が高いとされていて、ワクチンを打つことで母親の体内で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに伝わります。

治験では、生後半年までに重症化する乳児をおよそ7割減らすことができたということです。

一方で、全額自己負担のため接種費用は3万円を超える場合が多く、負担が大きいのが課題です。

レディースクリニックなみなみ 叶谷愛弓 院長
「あらかじめお母さんができることとして、ワクチンが出てきたのはすごく意味がある。皆さん、ちゅうちょするのは(費用が)高いっておっしゃるんです。必要性を話しても実感が上の子がいないとRS(ウイルス)の怖さもわからない」

厚生労働省は、公費で補助をする「定期接種」の対象とするかの議論を始めています。

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