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“派閥がなくなった”総裁選「若い人も自由に候補者として出れる」、争点は「清廉さ」と「実行力」打ち出せるか 自民党・浜田靖一国対委員長【国会トークフロントライン】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月27日 6時0分

TBS NEWS DIG

9月に行われる自民党の総裁選挙。麻生派以外の派閥が解散した中「政治とカネ」の問題で今後を試される自民党は新しいリーダーに誰を選ぶのか?岸田総理は再び出馬するのか?前防衛大臣で岸田総理と初当選同期の浜田靖一・党国対委員長に話を聞いた。(聞き手:川戸恵子 収録:7月23日)

今までの派閥がなくなった総裁選 若い人も自由に候補者として出られる

ーー「9月20日か」とも言われてますけれども、自民党の総裁選が始まります。任期満了でこれはやらざるを得ないということで。

浜田靖一国対委員長:
我が党に課せられた責任というのは、当然のごとく、これは政権を預からせていただいているわけでありますので、国のためにどれだけ自分たちでしっかりと方向性を示してやっていけるかということが問われるわけでありますので、その意味では大変大きな、今度は代表をね、もう1回決めるわけですから。どうなるかと言えば、これは我々とすれば今の状況というのを本当にどういうふうに考えるか。ガバナンスということもありました。そして、また今回(改正政治資金規正法)の問題もありました。この中で我々今、この本質一体どこにあるのかということをもう1回考え直さなきゃいけない総裁選だと思うので、そこで色んな意見が出て、そしてそこで国民の皆さん方が「なるほど」と言えるようなですね、その候補者自身の持っているもの、そしてまた自民党がどこへ向いていけばいいのかということが示せるというのが、とても重要なことだというふうに思っていますので、今回は今までの派閥ももうなくなったということでありますので、ということになれば若い方々も自由にですね、候補者として出れるようなことになろうかと思いますので、大変充実した議論ができればいいなというふうに思ってます。

ーー昔だったら個々の人が結構早いうちから声をあげてましたよね、若手が。それが全然音なしの構え。茂木さんなんかまだ「早すぎる」と、石破さんも「盆が過ぎてから」と、なんていうのを見ると、本当に自民党は「真剣に考えてるの?」と思ってしまうんですが。

浜田靖一国対委員長:
それだけ責任の重さを感じているからこそ、その軽々にという話もあるかもしれません
ので、そういう意味では自分たちの政策をご自分でずっと持ち続けてやってきてる人はいいですけれども、しかしそうじゃない若手の皆さん方は、ここで一体どれをどうしたらいいのかというのを色々な方からお話を聞いてですね、そしてこれだったらいけるというものを持って、そしてまたそれを同志に話をして、固めるまでは時間がかかるのかなという気もしないでもないですし。また逆に言えば、マスコミの皆さん方のシナリオというかですね、そういうものがあるでしょうし、そことのミスマッチがですね、今ちょっと出てるのかなという気がするわけで、決してそこで物怖じしているわけではなくて、ちょっと準備期間というのもあるのかもしれません。ですから、今すぐ名前が出てこないというのはちょっと残念ではありますが。

ーー若手の方が手をあげた場合(総裁選の)選挙期間を長く取ってほしいという声もあります。それは私、当然だなと思うのですが。

浜田靖一国対委員長:
こればかりは総裁選の選挙管理委員会というのは入ったことがないので、どんな議論がされているのかよくわかりません。ただそういった考え方もあると思うので、今月中にはですね、そのメンバーが決まって、そこから動き始めると思いますので、まだそれでも8月の初旬でありますから、どういうふうな決め方をするのかわかりませんので。もしもそういうことができればという感じはしますが、なかなかこれは今までの踏襲してきたものもありますので。あれは確か、変えるとなると色んな手続き論があって難しいのかなと思うんですよね。

ーーそうらしいですね、両院議員総会や党大会とか。

浜田靖一国対委員長:
党規が変えられるのはそこしかないので、ちょっと長くできるかどうかわかりませんが、確かにおっしゃられるように、色んな時間が長ければ、それだけ色んな声が聞けるというのもあるかもしれません。

総裁選の争点 「清廉さ」と「実行力」打ち出せるか

ーー浜田さんがお考えになる今回の総裁選の争点というのは何ですか。

浜田靖一国対委員長:
やはり今回の政治と金の問題を含め色々と我が党に対する批判というのが高まっているのは事実でありますので、どれだけ自分の清廉さを訴えることができて、なおかつ、後は実行力ということになろうかと思いますので。そういうものが明確に打ち出されて、政策も確かに重要だと思いますが、しかしそこを国民の皆さん方にすんなりと認めてもらえるようなですね、自分のキャラクターであったりとか、行動力であったりを示せるっていうのが、一番重要なんじゃないかなというふうに思います。ただ、自由民主党は長年にわたって政権を預からせていただいた政党でありますので、基本的な精神は忘れずにですね、やっていくことが重要なのかなというふうに思います。

ーー浜田さんは誰を推すか伺いたいんですが。以前は石破さんを推していらした、前回は野田聖子さんでした。

浜田靖一国対委員長:
石破さんで総裁選を戦ったっていうのはね1回ありますけど、色んなその時代時代でね、私の方の考え方も変わりますので、今回どうなるのか。私自身も今、岸田政権でですね、国対委員長やらせていただいてるわけですから。それはやっぱりこれからですね、色んなまだメンバーが揃ってないこの時点で誰とは言えませんが、もう少し顔ぶれを見てから判断したいなというふうに思います。

「若すぎる」なんて言う時代でない 「育てていく」という考え方も

ーーさっき若手とおっしゃってましたけど、若手で今一番声があがっている小林鷹之前経済安全保障担当大臣(49)はよくご存じですか。

浜田靖一国対委員長:
はい、同じ千葉県の出身ですから。一緒に県連会長の時の選対委員長もやってもらったりして。

ーーふさわしい人ですか。

浜田靖一国対委員長:
バランス感覚、そしてまた地元の方々に受け入れられて、非常にまめに如才なく性格的にもイーブンな方でありますので、そういう意味では期待する部分というのは大きいものがあるというふうに思います。

ーー国のリーダーシップをとるのに若すぎませんか?

浜田靖一国対委員長:
若すぎるというか、そういうことを言っている時代ではないのではないか。そういう人たちを育てていくっていうのも一つの考え方でもあるわけで、色んな経験をしてもらうというのは決して悪いことではない
のかなというふうに思いますけど。

岸田総理の出馬「自身がお考えになること」

ーーもうひとつ、一番のポイントは岸田さんが出るか出ないか。そばにいてどういうふうにお考えになりますか。

浜田靖一国対委員長:
それはもう総理自身がお考えになることでありますので、私がどうこう言うことではありません
けれども、どうするのか。「いやこんな状況だからこそもう1回頑張る」というようにおっしゃるのかということもありますので、私の立場からすればその政権を支えている1人でもありますので、これはもう総理に全部お任せをすることになろうかと思いますが。ただ自民党のありようとしてですね、決断するということは重いことでありますけれども、ぜひわかりやすい判断をされてですね、どうしてもこの日本の国を考えるという意味ではですね、今までの経験とか色んなことを考えればそれは岸田総理、頑張ってこられたのは事実でありますし、しかしその中で今度はガバナンスということになるとどうするのか。これはもう本当に難しい判断だと思いますので、総理にお任せしたいなというふうに思います。

不祥事続きの防衛省 特定秘密“麻痺してる部分も”

ーー防衛大臣を2回務めた防衛省で不祥事続きですね、これどうするんですか。どうしてこうなったんですか、大臣在任中の出来事ですよね。

浜田靖一国対委員長:
そうなんですよね、大臣やってたときにこういう報告はなかったですし。特定秘密に関しては、防衛省で扱ってる「特定秘」というのは数が多いわけでありまして、そしてまたそれに携わってる扱っていい人とそうじゃない人というのは明確になっているはずなので、ですからそこはもっと厳しく、あまりにも多すぎて麻痺してる部分もあるかもしれませんので、それをもう1回教育し直すという形にしないと、なかなかこれは難しいのかなという気がします。ですから、これからの対応の仕方っていうのはこの間も当然、(国会の)情報監視審査会から勧告を出したということもありますし、そういったことを我々とすれば防衛に関係した人間からするとですね、そこはもう1回ちゃんとしていかなきゃいかんなというふうに思います。

ーーもう一つこれは以前から取り組んでいらした、選択的夫婦別姓についてですが。

浜田靖一国対委員長:
これを長年にわたってもう30年前からこの議論がありまして、ずっと続いているわけであります。我々あくまでも選択的夫婦別姓ということで、要するに一人っ子同士の結婚だとか、色んなことによって氏の継承ができないということであれば、これで困ってる方、そしてまた、海外渡航したときに、要するに通称使用では通用しない部分というのがあって。

ーーだからこそ経団連が提言なさった。

浜田靖一国対委員長:
おっしゃるとおり。ですから働く女性にとって問題点というのがあるのであるならば、やはりこれを使っていただけるような制度、戸籍は変えませんので、制度はですねそういった形で何とかまた今回自民党でもその議論する場所を作っていただきました。

ーーその議論も3年ぶりに再開しましたが結局このまま国会も閉じちゃって、今後内閣も変わっていくと、また「できないんじゃないのかな」と思ってしまいますけど。

浜田靖一国対委員長:
ただ今回の場合は党の方でですね、そういう正式なワーキングチームを作りましたので、また再開して我々とすれば何とかうまく前に進めたいというふうに。期待してください。

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