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平野美宇、準々決勝で涙の敗退...崖っぷちからフルゲーム&デュースの大熱戦も及ばず「メダルを獲りたかった」【パリ五輪・卓球】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月1日 20時44分

TBS NEWS DIG

■パリオリンピック™ 卓球女子シングルス準々決勝(日本時間1日、パリ南アリーナ)

平野美宇(24、木下グループ、世界ランク13位)がシングルス準々決勝で韓国のエース、シン・ユビン(20、同8位)と対戦し、フルゲームの大熱戦も3ー4で無念の敗退となった。

ゲームカウント0-3からストレート負けの危機も驚異の粘りでフルゲームに持ち込んだが、最後はデュースの接戦で2度のマッチポイントを奪うが惜しくも敗れてしまった。シングルスでは五輪初出場の平野は、今大会ここまで3戦で1ゲームしか落とさず順当に勝ち進んできたが、メダル獲得は叶わなかった。

ランキングでは格上のシン・ユビンを相手に序盤から苦しい展開。第1ゲームは相手のペースを崩せず1-7とリードを許すと、平野は得意の攻撃にもっていけず4-11と先取される。

第2ゲームは逆のコースをつくフォア、チキータが決まるなど立て直し4-2とリード。だがレシーブが連続でオーバーとなり逆転を許す。エッジボールなどの不運も重なり追い上げられず、7-11とこのゲームも奪われ厳しい展開に。

第3ゲームも鋭いコースを攻めるシン・ユビンがリード。平野も得意の速攻で反撃するが、レシーブミスも続き5-11と圧倒された。後がない第4ゲームは平野の強打が決まり序盤リード。徐々に追い上げられるが、要所でサービスエースを決めるなどこの試合初めてゲームポイントを奪い、11-7で踏みとどまった。

第5ゲームは一進一退の攻防から、相手の強打をカウンターで返し6-4とリード。リズムを徐々につかみはじめた平野が得意の“高速卓球”で、先にゲームポイントを奪い11-8で連取。第6ゲームは激しいラリーで両者譲らず会場から大きな歓声。5-5の大接戦で緊張感も漂う中、お互いにポイントを奪い合う展開から平野が先手の攻撃で8-6とリード。相手も粘るが9-9から先にゲームポイントを奪い、最後はサーブで崩し勝負は第7ゲームへ。

第7ゲームは痛恨の4連続ポイントと苦しい展開。連続ポイントで1点差に迫り、相手のバックへの厳しい攻めで崩すなど7-7に。だが相手も粘り、デュースの接戦も及ばず11-13で敗れてしまった。

激しい選考レースからシングルスの切符を手にした平野。1回戦ではイタリアのG.ピッコリン(28、同62位)、2回戦では香港の朱成竹(27、同59位)をともに4-0のストレートで勝利し、3回戦はインドのM.バトラー(29、同28位)を相手に1ゲーム落とすも4ー1で快勝。メダル獲得に向け準々決勝に挑んだが、今大会混合ダブルスで銅メダルを獲得して勢いに乗る韓国のエースに敗れてしまい、ベスト8で敗退となった。

試合後、平野は「最後チャンスがあったんですけど、最後の殻をやぶることができず、メダルを獲りたかったです。負けてしまって悔しいです」と涙ながらに語った。

【女子シングルス準々決勝】
平野美宇 3-4 シン・ユビン
4-11/7-11/5-11/11-7/11-8/11-9/11-13

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