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“夏休みの宿題ナシ”の学校も「廃止」「減少」のワケは?イマドキの宿題事情【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月2日 21時25分

TBS NEWS DIG

小学生の夏の風物詩「夏休みの宿題」にいま変化が訪れているようです。イマドキの夏休みの宿題事情とは?

全国的に夏休みの宿題は減少傾向 背景には家庭への負担

山内あゆキャスター:
夏休みの宿題が時代とともに変化してきているようです。

新宿区立西新宿小学校は2023年から夏休みの宿題を“ゼロ”にしました。校長先生にお話を聞くと、「まだ劇的な変化は出ていないが、宿題がなくても積極的に勉強に取り組んだり、勉強以外の興味を見つけたりした児童もいます」ということです。

2023年は保護者から「ゲームばかりしてしまうのではないか」という心配の声もあったのですが、2024年は保護者からの心配の声も“ゼロ”だったそうです。そして、子どもの主体性も何となくアップしてきているような印象もあるということでした。

産婦人科医 宋美玄さん:
夏休み宿題は学力が遅れている子がすこし復習するくらいはいいと思いますが、小学校の宿題は“親に丸投げ”の宿題がすごく多いので…

山内キャスター:
まさに、“親に丸投げ”の傾向はあるようです。夏休みの宿題、特に小学校低学年などは親のサポートが必須になってきます。

つまり、宿題が多ければ多いほど親が大変になってしまう。なので現在は、全国的な傾向として宿題が減ってきているそうです。そうすることで家庭の負担も減ります。

この傾向について教育アドバイザーの清水章弘さんは「共働き家庭も増えているので宿題のあり方が見直されています」と、全国的に夏休みの宿題は減少傾向になっているということでした。

産婦人科医 宋美玄さん:
夏休みの宿題は親が手伝わないといけないことが多いです。自由研究などありますが、学校でサイエンスや研究などを教えてくれるわけではないのに、いきなり「やって」と言われたら、親が全部フォローしないといけません。

「自由研究」も昔とは違う?アサガオの観察はノートにスケッチしない!

山内キャスター:
子どもたち自身もやはり負担に感じるものが親と同じようです。

小学生に聞いた、夏休みの宿題で一番大変なのは?(ベネッセコーポレーション調べ)
1位 自由研究・工作 40%
2位 読書感想文 39%
3位 日記・絵日記 30%

現代は少しずつバリエーションが変わってきています。

定番の「アサガオの観察」、昔はノートにスケッチ。そして、「工作」といえば紙粘土でなどで手作り貯金箱を作るなどでした。これが現代では同じテーマでも変わってきています。

「アサガオの観察」はタイムラプス機能を使った動画に、それから「工作」はパソコンやスマートフォンのアプリを使ったプログラミングにすることもあるそうです。

小学生の自由研究を“商品化” 大人顔負けのクオリティ

そして、やはり自由研究が好きな子どももこの世にはいます。

南端匠さん(小6・12歳)は、小学校1年生のときに自由研究で好きなボードゲームを作りました。それが、土地の開拓・動物の売買などで人気動物園を作ることを目指す“動物園経営”ボードゲームです。

ゴリラやコアラなどのイラストやルールをすべて自分で考案。あまりにも熱中し、夏休みの40日をかけて頑張っていたので、親の全面サポートを得ることにも成功したそうです。

さらに、あまりにも出来が良かったので、ご両親がおもちゃの会社のコンクールのようなものに応募。そこでおもちゃ会社から声をかけられ、なんと2023年7月に商品化され、「TAKUMI ZOO」(株式会社ハナヤマ 3300円)が発売されました。

大反響で売れ行きは予想の3倍。イラストは1年生のときに書いたものをそのまま使っています。しかもこちらのゲームは「日本おもちゃ大賞2023」のコミュニケーション・トイ部門で優秀賞を受賞しました。

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<プロフィール>

宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信し、女性の性に関する著書が人気

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