渋谷に“きのこ雲”ARで疑似体験 制作の大学生「脅威を可視化させる」 79回目の「原爆の日」平和記念式典にイスラエル駐日大使の姿も…【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月7日 11時15分
8月6日は「原爆の日」。広島に原爆が投下されて、79年が経ちました。東京都内では「原爆の怖さを改めて知ってほしい」と、スクランブル交差点にスマホをかざすと、きのこ雲が立ち上がるAR(拡張現実)を考案。取り組みを始めた大学生の願いとは?
広島「原爆の日」 平和記念式典にイスラエル駐日大使
8月6日は何の日か、街で聞いてみました。
20代女性
「何の日だろうね」
20代男性
「何の日…イメージ思い浮かばないですね」
10代男性
「何の日だっけ…あっ、原爆のあれか、広島のやつの日です」
79年前の1945年8月6日、広島に原爆が投下され、1945年のうちに約14万人が亡くなったといわれています。爆心地に近い広島・平和公園では未明から多くの人が犠牲者を追悼しました。
式典にはイスラエルの駐日大使の姿もありました。広島県の湯﨑英彦知事のスピーチをどのような心境で聞いたのでしょうか?
広島県 湯﨑英彦 知事
「現在も世界中で戦争は続いています。強いものが勝つ、弱い者は踏みにじられる。現代では矢尻や刀ではなく、男も女も子どもも老人も銃弾で撃ち抜かれ、あるいはミサイルで粉々にされる」
「脅威を可視化させる」渋谷に“きのこ雲”ARで疑似体験
渋谷のスクランブル交差点でも黙祷を捧げている人がいました。都内の大学に通う、中村涼香さんです。中村さんが考案したある作品がいま注目を集めています。
KNOW NUKES TOKYO 中村涼香さん
「渋谷の日常が流れている街並みを舞台に、核兵器を象徴するようなキノコ雲を浮かび上がらせるということで、なにかしら脅威を可視化させる。なにかひとつ社会に警鐘を鳴らすようなメッセージを届けられたらいいなと思って」
スクランブル交差点にスマホをかざすと、現れたのはキノコ雲です。AR=拡張現実の技術で実際の街並みにリアルなきのこ雲が浮かび上がります。さらに、こんなメッセージも…
「核はまた、いつ使われるかわからない。」
渋谷を訪れた高校生にこのアプリを使ってもらいました。
高校生
「すげえ、これ現実味あるよ」
「そうだね。」
「怖いし、恐ろしい。やっぱり原爆ってそういうものなのかな、って認識を改めてすることができました」
中村さんは長崎市出身で、祖母が被爆しています。
KNOW NUKES TOKYO 中村涼香さん
「また同じことが二度と繰り返さないように私たちは教訓として、未来の選択肢に生かしていくために、きちんと覚ておく必要があると思っています」
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