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持ちタイム65人中58位「ワンチャンあるかも」でつかんだマラソン代表 赤﨑暁、史上最難関コースも父の教え「楽しんでベストを」【パリ五輪】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月10日 6時0分

TBS NEWS DIG

8月10日に行われるパリオリンピック™の男子マラソン。そのコースは最も美しく、最も過酷な42.195kmとされ「五輪史上最難関」と言われる。
日本からは3人が出場する。東京五輪で6位入賞を果たした後、一度競技から離れ、再び五輪のマラソン代表の座を掴んだ大迫傑(33、ナイキ)。去年10月に行われた、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した小山直城(28、Honda)。そしてMGCで2位で代表入りを果たした赤﨑暁(26、九電工)だ。

赤﨑は熊本県大津町出身。世界記録を3回更新した「日本マラソン界の父」金栗四三以来、熊本県勢100年ぶりのマラソン代表だ。MGCでは、放送に映っていない、フィニッシュ後の赤﨑と小山の会話が印象的だった。パリ五輪代表内定の喜びを抱き合って分かち合った二人。

赤﨑:誰も僕らの事予想していないっすよ。やってやりましたね!
小山:ノーマークだったもんな。マークされてないから。
赤﨑:絶対そうですよ。
小山:楽しみや。
赤﨑:エッフェル塔観にいきましょう!

2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)と2度の日本記録を更新し東京五輪6位入賞の大迫傑が2強と目されていた。MGC前の小山の自己ベストは2時間7分40秒、赤﨑は2時間9分01秒とエントリーした65人中58位。しかし、赤﨑はMGCの前に両親に予言していたという。

父・俊文さん:
8月のお盆の休みに帰省してきたので、マラソンの話になって、本人の方から「お父さん、俺、今度のMGCはワンチャンあるかもしれないよ。何かそんな気がするんよ」って。「どういうこと?」って言ったら、「2時間5分、6分台を目指すのが普通のマラソンなんだけど、MGCは順位を決めるから、持ちタイムの2時間9分台のレースに持ち込めば、自分も同じ力を持っているので、ゼロじゃないと思ってる」ということを言っていました。当然2位になるとは思っていなかったので、何をしていいか分からない状況でした。

赤﨑は見事予言通り、2時間9分06秒の2位で代表の切符を掴んだ。

赤﨑はこれまで3度フルマラソンを走り、いずれも2時間9分台。それでも指導する九電工の綾部健二男子部総監督は、赤﨑についてはタイム以上の力を持っているという。

【フルマラソン全成績】  
2時間9分17秒(2022年2月6日 別府大分 7位)※初マラソン
2時間9分01秒(2022年12月4日 福岡国際 8位)※自己ベスト
2時間9分05秒(2023年10月15日 MGC 2位)

綾部監督:
2時間5分、6分台はいつでも出せる。うちの大塚祥平(自己ベスト2時間6分57秒)と同じぐらいの練習とか、それ以上の事をやっていますし、基本的なスピードも大塚よりありますので、タイムも出るんじゃないかなと。赤﨑はスピードタイプの選手だが、そこにしっかりスタミナも付いてきた。

その言葉通り、去年から赤﨑はトラックでも結果を残し、自己ベストを更新してきた。

5000m  13分27秒79(2023年7月8日 ホクレン網走大会)
10000m   27分43秒84  (2024年5月3日 日本選手権)

父の教え「楽しむ」

そんな赤﨑が、陸上人生で大切にしているモットーが「楽しむ」だ。その原点を探るとそこには今も現役の市民ランナーである父・俊文さんの教えがあった。豊かな自然が広がる人口約3万6000人の熊本県大津町で育った赤﨑は小学生時代、家の近くにある学校のマラソン大会のコースを父と一緒に走った。田んぼや畑が広がるコースのラストはゆるやかな登り坂となっている200mほどの直線。小学生にとって、最後の直線の坂はきつかったに違いないが、そこで父・俊文さんとラストスパートを磨いた。それには父なりの指導法があった。

父:俊文さん
最後の最後まで手を抜くなとゲキを入れるんです。「ラスト気を抜くな!お父さんに勝て!」って。一緒に同じ速度で並走してあげて、最後は勝たせてあげる。勝ちを味わわせる事で楽しいって思ってもらうこと。またそこで褒めてあげるといいんですよ。「今日はいつもより、スピードがあったね」とか。ここが初めて勝負事に芽生えた原点だと思います。あとはやっぱり楽しんでやる事が一番ですからね。

赤﨑:
楽しむには強くならなきゃいけないですし、勝つという事は嬉しくて、楽しいと思えるので、父なりのアドバイスが強くしてくれたんだろうなと思います。
父にとって、日の丸を背負う息子は、とても誇らしい。パリの代表を決めたMGCのゴールシーンは話を聞いた2月の時点で20回は見たと話す。

父・俊文さん:
せっかく代表として出るからには本人がモットーとしている「楽しんでということ」。自分が今出せる、納得できるベストパフォーマンスを出すことが、一番良いことだと思います。それが自然と結果につながるんじゃないのかなって思っていますので、楽しんでベストを出してほしい。

母・貴子さん:
主人と一緒なんですけど、とにかく自分の納得がいく走りができれば、怪我をせずに無事に走って帰ってきてくれればいいなって思います。

初めて日の丸を背負って走る夢舞台、五輪史上最難関のコースでも、赤﨑暁は楽しんで、駆け抜けるつもりだ。

赤﨑:
色んな方々のサポートや後押しで夢を叶えて、パリの舞台に立ちますので、楽しみながら走っているところを皆さんに観てもらいたいと思います。出るからには結果を求めて行かなきゃいけないですので、8位入賞とその先のメダルっていうのを目指しますし、応援してくださった皆様に感謝の気持ちを込めて、本当に勇気が与えられるような走りができたらいいなと思っています。

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