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「巨大地震注意」発表に台風7号強い勢力で関東へ?“異例のお盆休み”必要な備えは【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月13日 20時50分

TBS NEWS DIG

新たに「台風7号」が発生し、週末に関東を直撃する可能性があります。一方、「巨大地震注意」の発表もあるなか、異例のお盆休みとなっています。
(8月13日「Nスタ」午後5時30分ごろの放送より)

台風7号 強い勢力で関東直撃?暴風による被害の可能性も?

広瀬駿 気象予報士:
さきほど8号も発生しましたが、これから特に心配になってくるのが台風7号で、関東直撃という可能性も出てきています。

まず午後6時からの雨の予想です。台風は熱帯低気圧に変わっても消えてなくなったわけではありません。日本列島の周りが台風や熱帯低気圧に包囲された状況になっていて、湿った空気もたくさん日本列島に流れ込んできているので、大気の状態が不安定になっています。

関東も含めて東北や北海道などは、14日~15日にかけて天気の急変に注意が必要です。

台風7号の進路予想ですが、12日と比べると悪い方向に変わってきています。

特に警戒が必要なのが16日(金)です。中心付近の気圧が955hPaで強い勢力です。強い勢力で台風が関東に上陸するとなれば、5年ぶりのことになります。

2019年9月に台風15号が千葉市付近に上陸したときのことを思い出して備えをした方がいいと思います。

このときは強い勢力のまま上陸して関東直撃コースとなりました。最大瞬間風速が約60mを超えるところも千葉県内で観測されていて、特に暴風による被害がひどかったです。

死者は3人、重軽傷150人。首都圏などで大規模停電もおこり、最大で約93万4900戸が停電しました。完全復旧までに約半月かかりました。

井上貴博キャスター:
5年前は風の影響が特に強かったですが、今回もそうですか?

広瀬気象予報士:
台風の強さの予想というのはまだまだ課題はあるんですが、今回もし直撃するとなれば、5年前に近い被害が16日(金)をピークに起きてしまう可能性があります。

今から予定をキャンセルするというより、もしものことを考えて、非常用品の備えを確認するということをしてほしいかなと思います。

雨や風の予想です。台風の予報は約170通りの予報を元に予報円が決められているので、そのうちの一つのコースなんですが、最悪のシナリオだと思ってください。

15日(木)から関東や静岡などは東風が強まり、16日(金)、外出をするのも本当に危険な程度の暴風が吹き荒れて、高潮や高波に襲われる。

風によって被害が出てしまえば、台風の場合、停電は長期化する恐れもあるんです。猛暑の中の停電というのはすごく怖いなと思います。

井上キャスター:
今回の日本の予想ルートもそうですし、アメリカやヨーロッパの予想ルートもほぼ同じみたいですね。

広瀬気象予報士:
12日から13日と、予報が更新されるたびに変わるんですが、13日は日本とヨーロッパ、アメリカがほぼ同じようなルート予想となってきていますね。

災害時、水の備えは? おすすめは「水道水のくみ置き」

井上キャスター:
早め早めに備えるということは大事ですが、各地で買い占めが起きています。

12日の岐阜県のドラッグストアでは、棚から水がなくなっています。SNSでも「どこに行っても2Lの水が売っていない」という声もありました。

「災害時に何リットル必要になるのか」というと、飲む分が1L、そして生活用水で2Lと言われているので、1人1日最低でも3Lを目安にして欲しいということです。なので、1週間で21Lぐらい必要になる。

全て購入するのは大変ということで、東京都水道局がおすすめしているやり方は、「水道水のくみ置き」です。

水道水は直射日光を避ければ、常温で3日間、冷蔵庫で10日間、保存することができます。これは水道水に含まれる塩素でしっかりと消毒効果が出ると言われている期間です。

浄水器の水や沸騰した水だと塩素が除去されてしまうので、必ず蛇口からそのまま注ぐようにしてください。

保存期間が過ぎた場合は、洗濯・トイレなどの生活用水にそのまま使うことができます。

猛暑の中での停電への備えは?

井上キャスター:
そして、猛暑が続きますので、停電への備えも必要です。

▼水を冷凍保存する
▼モバイルバッテリーを準備する
▼ガソリンを満タンにする。

広瀬気象予報士:
モバイルバッテリーは、情報を探すためのスマートフォン用やハンディファン用です。あとは、車のエアコンというのも猛暑を乗り切るための選択肢の一つになるのかなと思います。

13日、14日、15日のうちにこういった備えを確認してもらえたらなと思います。

井上キャスター:
旅先でも備えが大事ということで、その中で出来ることをまとめました。

▼各市町村のハザードマップで浸水区域の確認をする
▼自治体のHPで災害情報の確認をする
▼海水浴場などでは津波フラッグを確認する。

このフラッグで津波注意報や津波警報、大津波警報の発表を知らせるということがありますので、頭に入れていただければ幸いです。

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<プロフィール>
気象予報士 広瀬駿さん

1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究

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