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「安全に通りすぎることを願うばかり」“台風7号”16日に関東に最接近でお盆中の交通機関に大きな影響も 台風に備えて対策を急ぐ人は?【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月16日 1時32分

TBS NEWS DIG

関東に向かって北上を続ける台風7号。16日、関東に最接近する見通しで、お盆中の交通機関が大きな影響を受けています。台風に備え、臨時休業を決めた施設など対策を急ぐ人たちもいます。

台風から逃れようと、人々が動き出しました。

記者
「午後9時前です。新宿のバスターミナルですが、京都や大阪、名古屋に行く便は全て終日満席となっています」

長野へ帰る客
「急遽、台風の影響であすの便が遅れそうだったので。きょうのバスを選びました」

こちらの女性は、15日朝に奈良から上京し、16日に帰る予定だったといいますが…

奈良へ帰る客
「ホテルはキャンセルして、(16日)新幹線で帰れないから。ライブもなくなったので、きょう(夜行バスで)帰る。自然現象なので仕方ないけど、残念な感じ」

台風7号が近づく東京・八丈島。

記者
「午後9時の八丈島です。雨風ともに強くなってきていて、木も大きく揺れています」

16日朝に最も接近します。気象庁は、関東地方、伊豆諸島、山梨県で15日夜から16日にかけて「線状降水帯」が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があると発表しました。

非常に強い台風7号は、16日から17日にかけ、東日本や東北地方に接近する見込みです。

気象庁大気海洋部 立原秀一 主任予報官
「台風の接近に伴う心構えを一段高めてください」

千葉県南房総市のホテルでは、対策を急いでいます。こちらでは、すべての部屋の窓ガラスを養生テープで補強しています。

教訓となったのが5年前(2019年)に強い勢力で関東に上陸した台風15号です。

従業員
「(Q.ホテルの被害の様子は?)雨があちらこちら浸入しているのと、ガラスが割れたりとか」

当時、窓ガラスには対策を講じていなかったそうです。宿泊客は。

宿泊客
「きょう帰ります。早めに。」
「(Q.何をする予定でしたか?)チェックアウトはきょうだったが、荷物を置いて海に行きたかった。海がもう、波が泳げる感じじゃなかった。30分であがってきました」

台風に備え、16日、臨時休業を決めた施設もあります。同じ千葉県内にある道の駅です。

道の駅 みのりの郷東金 内山大史 駅長
「前回、千葉県かなり台風の被害が出たので、我々のところも施設の屋根が飛んでいったり、ビニールハウスが破れてしまったり、停電だったり、かなり被害が出たので、そこを踏まえて決断した」

さらに、こちらでは災害時の対策として、ソーラーパネルで発電された電気を緊急時に地域の人に利用してもらうことを想定しています。

道の駅 みのりの郷東金 内山大史 駅長
「前回の台風の時は2週間ほど停電していた。あの教訓から用心に越したことはないかなって」

近づく台風を前に…

道の駅 みのりの郷東金 内山大史 駅長
「とにかく安全に、事故やけががないように、通り過ぎることをただただひたすら願うばかり」

発達しながら北上を続ける台風7号。お盆中の交通機関は大きな影響を受けています。

東海道新幹線は、東京-名古屋間で16日の始発から終日運転を取りやめ、名古屋-新大阪間で大幅に本数を減らし、グリーン車を除いて全席自由席にするということです。

また、JR東日本も、東北、上越、山形新幹線について、16日、一部の列車で計画運休を行うとしています。

在来線についても、16日、東京メトロ・東西線や千葉県内を走るJRの路線など、それぞれの一部区間で運休が決まっています。

空の便についても、日本航空と全日空で16日、羽田や成田の発着便を中心に、国内線と国際線あわせて654便の欠航を発表しています。

今後の台風の見通しについて、國本未華気象予報士の解説です。

台風7号、予想よりも発達してきています。特徴的なものとして、通常は台風の中心の目が小さいほど発達するのですが、台風7号はレアケースで、徐々に目が大きくなってきています。こういう台風は、発達した状態を長く維持していくという特徴があります。

進路を見ていくと、このまま非常に強い勢力を維持したまま、16日午後に関東地方に最も近づいていくという見通しになってきています。雨も風もどちらも厳重な警戒をしていただきたいです。

16日朝、通勤・通学の時間帯には雨が広い範囲で降りそうで、道路が市街地でも冠水しているような状況が想定されます。その後、16日午後がより台風が近づくタイミングとなりそうで、特に千葉県や茨城県沿岸部では、停電が各地で起こりうるほどの暴風となりそうです。

そして、動きが遅く、16日夜にかけてもまだ関東沿岸にいるということで、長い時間、警戒を緩めないでいただきたいと思います。

八丈島は現在、風が特に強まってきている状況ですが、今後、予想最大瞬間風速としては伊豆諸島で60メートル、電柱が倒れてもおかしくないような暴風が予想されます。関東各地も、東海も含めて35メートルから45メートルと、車の運転も危険なほどの暴風になりそうです。

Q.雨風の警戒はいつごろまで続ければいいか?

関東は16日中ずっとしていただいて、風の影響は少し長引きます。東北の太平洋側は、16日夜から急激に天気が荒れてきそうなので、こちらもお気をつけください。

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