「カネに困ってやりました」金融機関職員を装いキャッシュカードだまし取ったか 受け子とみられる無職の男（36）を詐欺と窃盗の疑いで逮捕 栃木・下野市

金融機関の職員を装い、高齢の女性からキャッシュカードをだまし取って現金を引き出したとして、36歳の男が逮捕されました。男は同様の手口で高齢者からキャッシュカードをだまし取ったとして、6月と7月にも逮捕されています。

詐欺や窃盗の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の中村辰也容疑者（36）です。

中村容疑者は6月中旬、金融機関の職員を装って栃木県下野市にある87歳の女性の自宅を訪れ、キャッシュカード2枚をだまし取ったうえ、市内のATMで現金50万円を引き出した疑いがもたれています。

警察によりますと、女性宅には事件直前、「保険の還付金がある」「還付金を振り込むためにキャッシュカードを新しいものと交換する必要がある」などと、複数回にわたってうその電話があったということです。

中村容疑者は「カネに困ってやりました」「インターネットでアルバイトを見つけて応募した」と容疑を認めているということです。

中村容疑者は県内の別の高齢者から同様の手口でキャッシュカードをだまし取ったとして、6月と7月にも逮捕されていました。

警察は中村容疑者が特殊詐欺グループの「受け子」役とみて、捜査を続けています。