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“派閥なき”異例の総裁選 小林鷹之前経済安保担当大臣が出馬表明「ポスト岸田」レース加速【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月19日 20時30分

TBS NEWS DIG

「ポスト岸田」候補の中で初めての正式な出馬表明です。小林鷹之前経済安保担当大臣は9月の自民党の総裁選挙に立候補すると表明しました。

前回の総裁選での“推薦人”もライバルか

南波雅俊キャスター:
今回の自民党総裁選は、派閥なき総裁選とも言われています。出馬を表明、あるいは出馬する可能性がある人についてです。

【茂木派】
茂木敏充 幹事長(68)
加藤勝信 元官房長官(68)

【岸田派】
上川陽子 外務大臣(71)
林芳正 官房長官(63)

【麻生派】
河野太郎 デジタル大臣(61)

【旧石破派】
石破茂 元幹事長(67)

【二階派】
小林鷹之 前経済安保担当大臣(49)

【無派閥】
小泉進次郎 元環境大臣(43)
高市早苗 経済安保担当大臣(63)
野田聖子 元総務大臣(63)
齋藤健 経済産業大臣(65)

石破氏・小泉氏の名前もあり、前回、河野氏を推薦したいわゆる「小石河連合」もライバル関係になる可能性があります。

そして前回に、高市氏を推薦した、小林氏も出馬を表明し、かなり乱立している状況になっています。

前回の2021年は4人が出馬をし、決選投票になりました。今回は、8月19日時点で11人の名前が挙がっています。

「3年の任期の中で何をするのか」

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
推薦人20人が必要で、かなりハードルが高いです。現時点では11人ですが、最終的には8~9人くらいには絞られてくるでしょう。

ホラン千秋キャスター:
形式上、派閥が解体されている中で、推薦人は集めやすくなっているのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
今までは派閥の縛りで「他の人の推薦人になるな」というのもありました。(“派閥なき総裁選”というのは)自民党の危機感の表れということだと思います。

一方で、旧来型の派閥とは言わないまでも、グループが集まり、多数派工作するのは全然残っています。派閥が解消されたから自民党が変わりつつあるというのは、ごまかされないようにした方がいいと思います。

井上貴博キャスター:
「次の総理にふさわしい人ランキング」などにランクインしていた人は、知名度があるが今までの自民党のイメージを強くまとっている、と考えると、今回は知名度がなくてもプラスに働く、あるいは「若手・女性」がポイントになるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
若手や女性の人たちがこれまで裏金問題などで、執行部と岸田総理をきちんと批判していたか。政治資金規正法改正が非常に生ぬるいことに対して独自の見解を表明していたか、かなり疑わしいので「若いからいい」「女性だからいい」にはあまり惑わされない方がいいと思います。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
かなり健康的な政治の表れなのかなと思っています。本来は、やはり中身だと思います。

岸田総理が不出馬会見のときに「真剣勝負での議論をしてほしい」と言いましたが、まさにここだと思うんですよ。

(推薦人)20人が集まるかどうか、プロセスとしてはありますが、どうやって自民党を変えていくのか。3年の任期の中で何をしてくれるのか、一番聞きたいです。

ホランキャスター:
ただ、私たちが直接選べるわけではないので、国民人気と党内人気が一致しないところもあるのが難しいですよね。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
いずれ10月・11月には、総選挙で国民の選択ということになります。ある意味、それの準決勝と思えばいいと思います。

政策についても、「ただ良いことだけ」はあり得ないので、その財源はどうするのか、きちんとこの間の論争で詰めてもらいたいです。

総裁選のやり方 変えられない?

南波キャスター:
そんな中で先陣を切って、8月19日に出馬表明をしたのは、小林鷹之前経済安保担当大臣です。まさに若手で40代です。11人の中では、小泉氏と小林氏だけが40代です。

【小林鷹之氏】
1999年:東京大学法務部卒業、大蔵省(現・財務省)入省
2012年:衆議院総選挙で初当選
2021年:初入閣

今回の出馬表明で、このような発言をしました。

小林鷹之 前経済安保担当大臣(出馬会見・8月19日)
「政治資金問題の本質は何か。国民の当たり前の感覚との乖離、順法精神の欠如、党のガバナンスの機能不全。改めるべきは改めて、不正には厳正に対処します。自民党は生まれ変われる」

一方で、SNS上では…

裏金問題&政治資金規正法改正の失敗。次期総裁はこれに取り組まないと」
まだ裏金問題が終わっていない。改めてこのことも問われなければならない」
「立候補が噂される人から、裏金問題に関する反省の弁が一切聞こえない。この問題に関する責任もしょって立ってください」

など、様々な声が上がっています。

井上キャスター:
小林氏は「第三者委員会の設置」にも言及しましたが、総裁選は決選投票になると実質、“国会議員の票”で決まる。そうすると、派閥がどうしても蔓延ってくる。この選挙のやり方自体は変えられないものなのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
全体の票数で一発で決めるべきという議論はあります。やはり最後は、国会議員が自分の地位を守りたいところがあるので、なかなかうまくいかないです。

いずれにしても、選挙で裏金議員は公認されるわけです。それをどうするかが、実は最大の争点だと思います。

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<プロフィール>
星浩さん

TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年

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