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卵の価格が4か月ぶりに上昇 要因は“猛暑”と“お盆明け”のダブルパンチ?【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月20日 20時54分

TBS NEWS DIG

連日の暑さで野菜などに影響が出ていますが、卵の価格も4か月ぶりに上昇しています。さらに、秋の味覚にも異変が起きているようです。

猛暑でニワトリも水を飲みすぎて満腹→エサを食べず産卵量が減少か

井上貴博キャスター:
“物価の優等生”である卵の価格が高騰しています。卵の卸売り価格(東京・JA全農たまご、Mサイズ1kgあたり)をみると、5月に入るまではぐっと上がっていました。

エサの高騰はもちろん、2023年の秋以降に鳥インフルエンザが爆発的な猛威をふるい、殺処分なども行われたことで、供給が不安定になっていたためです。

その高騰は落ち着いたように見えていましたが、8月は4か月ぶりに価格上昇となりました。8月1日は200円で、20日は220円に上がっています。やはり、これは暑さの影響が色濃いということです。

鶏卵卸売業者によると、猛暑でニワトリが普段より水を多く飲むようになり、満腹でなかなかエサを食べてくれなくなるそうです。そうすると、卵を産む量自体が減少、産んだとしても黄味が小さくなり、売り物として成立しない。生産者の皆さんとしても難しいところだそうです。

もう一つ、時期的な要素もあります。“お盆”です。お盆の帰省前や旅行前に卵を使い切る方が多くなります。しかし、お盆明けに帰省や旅行から帰ってくると、今度は卵のストックがないため、需要が高まる可能性があります。

そのため、しばらくは高価格水準が続くおそれがあるといいます。今は暑さ、そしてお盆明けというダブルパンチになっているそうです。

そこで、少しでも工夫を…ということで、“1つの卵で2つの目玉焼きを作る裏ワザ”を料理研究家の島本美由紀さんに聞きました。

(1)ラップに包み保存袋に入れ冷凍
(2)水にさらして殻をむく
(3)半分に切り弱火で焼く
(4)好みの固さに焼けたら完成

ホラン千秋キャスター:
ちなみに、冷凍卵で卵かけご飯をすると、すごいむっちりした卵黄になります。でも、1つの卵で2つの目玉焼きを作るなんて、やったことがありませんでした。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
ただ、見た目的には目玉が2つですが、栄養価的に半分になっていることは間違いないですね(笑)。

秋は残暑が長続き? きょう20日夜は天気の急変に注意

広瀬駿 気象予報士:
21日以降は、これまでと比べたら暑さのフェーズは変わりそうです。雲が広がりやすいので、日中はあまり気温が上がりにくくなります。

東京も21日は最高気温32度で、その先も30度~33度くらいです。猛暑は少し和らぐかなと思います。

ただ、平年でみると30度~31度ぐらいの時期なので、私たちは暑さに慣れすぎてしまっている部分もあります。

井上キャスター:
平年並みにようやく戻るということですね。

広瀬駿 気象予報士:
しかし3か月予報をみると、また気温が上がりそうです。9月、10月、11月と基本は高めで、いつもと比べたら夏が長く、残暑が長続きしてしまいます。

ただ、11月は「平年並み」または「平年並み~高い」となります。これからラニーニャ現象の発生が予想されており、冬は寒気が南下しやすくなるモードに変わっていきます。紅葉を楽しみたいところですが、夏が長くて秋が短くなりそうです。

ちなみに紅葉ですが、暑すぎて雨も降っていないので、紅葉になる前に葉が落ちる“夏枯れ”となるかもしれません。

また雷の状況ですが、20日も大気の状態が不安定です。関東は19日の夜は、恐怖を覚えるぐらいの雷雨になっていました。

19日ほどではありませんが、20日も関東北部を中心に、雷雲がわいているような状況です。東京都内でいうと八王子や、山に近い内陸の地域で、このあと雨が強まって雷雨となる可能性があるので気をつけてください。

雨の予想をみると、夜遅くになると雨自体は弱まっていく、よくある夕立のパターンです。19日はゲリラ豪雨で、夜になっても朝になっても雨雲がわいていましたが、20日は夏の夕立パターンの雨となりそうです。

ただ、21日は都心付近でみると、雷の確率は少し20日より高めです。夕方をピークに、空模様の変化に注意してください。

発雷確率をみると、九州から関東にかけて発雷確率が高めとなっています。夏休み終盤で、まだ山や川のレジャーをされるお子さん方もいらっしゃると思います。夏場はその場所は晴れていても上流の大雨の影響で、川が急に増水するようなことが結構あります

今いる場所だけではなく、山のほうの空模様も確認してほしいと思います。

ホランキャスター:
急に大雨に巻き込まれると、雨宿りをしに行く段階で濡れてしまいますよね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
僕も結構、出かける前に雨雲レーダーを見ています。今は事前に情報を調べることで避けられますし、夕立や落雷に気をつけていきたいですね。

==========
<プロフィール>
気象予報士 広瀬駿さん
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究

松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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