「イメージ違う」自民総裁選ポスターに身内から違和感？ 出馬めぐり齋藤経産大臣からは“弱気”発言も【news23】

TBS NEWS DIG

自民党が発表した総裁選のポスターには、歴代の総裁の顔が並び、中央にはキャッチコピーが。身内の自民党議員からは「ちょっとイメージ違う」という声もあがりました。

AIも推薦「マッチ」の意味 自民党総裁選ポスター

自民党 平井卓也広報本部長
「自民党の結党の原点から今日に至るまで、総裁選とは一体何かを考えるに至り、今回のポスターを作りました」

自民党が発表した総裁選のポスターには歴代の総裁が並び、中央にキャッチコピーの“THE MATCH”の文字が。このキャッチコピーには複数の意味が込められているそうです。

自民党 平井卓也広報本部長
「戦いであるというマッチ。国民のニーズと自民党の政策をマッチさせる。成長力に火をつけるマッチ。AIもこれがふさわしいと推薦してきました」

このキャッチコピーに、街の人は…

40代「ちょっと意味が伝わらないかな、見てる方からしては」
30代「“THE MATCH”というと、格闘技的な印象がもたれるかな」
10代「赤い字が“MARVEL”みたいだな。見て最初に思ったのがそれぐらい」

歴代総裁の顔写真のサイズは、在任期間や認知度を考慮して決めたといいます。

自民議員「ちょっとイメージ違う」総裁選 新ポスターに

自民党の議員にポスターの印象を聞いてみると―

自民党 猪口邦子 参院議員
「良いポスターですが、女性がいない」

自民党 山本有二 元農水大臣
「自民党の歴史。迫力があっていいんじゃない。だけど、自民党が生まれ変わるには、ちょっとイメージが違う。このイメージよりも、もっと未来志向の方がいいんじゃないかな」

総裁選のポイントも聞きました。

自民党 村上誠一郎 元行革担当大臣
「財政・金融・外交を立て直せるか。裏金問題や統一教会問題を解明して党の再生ができるか。それで当てはめたら誰が適格者か大体わかってくるんじゃない」

総裁選に向け着々 「熱い思いに応えられるか…」“弱気”発言も 

これまで11人の名前が挙がっている自民党総裁選挙。小泉進次郎元環境大臣が出馬の意向を固めたことが明らかになりました。

小泉進次郎 元環境大臣
「（Q.総裁選の出馬意向について一言）周辺の報道ですから1つ1つお答えすることは控えさせていただきます」

小泉氏の周辺議員は「支援を表明してくれる議員は40人以上いる」と話していて、出馬表明の時期を慎重に探っているものとみられます。

一方、出馬に慎重になっているのは齋藤健経産大臣。“弱気”ともとれる発言も…

齋藤健 経産大臣
「一番可能性が低いかもしれないと思われても不思議でない私に、一生懸命『今回出るべきだ』と応援してくださっている仲間の議員がいる。熱い思いに応えられるだけのものを持っているのかどうか。この点については今、自分の心に引き続き問い続けている」

また、石破茂元幹事長は8月24日、河野太郎デジタル大臣は8月26日にも立候補を表明する見通しです。

「自民党に代わる新たな時代の国民政党へ」代表選の立憲も活発化

自民党総裁選に注目が集まる一方で、埋没への危機感が高まる立憲民主党。

枝野幸男前代表が代表選への出馬を正式に表明しました。

立憲民主党 枝野幸男 前代表
「立憲民主党は自民党に代わる新たな時代の国民政党へと進化しなければなりません」

馬淵澄夫前国対委員長は有志の国会議員らから立候補の要請を受けました。

立憲民主党 馬淵澄夫 前国対委員長
「今もって予定調和のような代表選が行われようとしていることに対して私も大変危惧を持っています」

また、泉健太代表が再選に向けた準備を進めているほか、野田佳彦元総理の立候補に期待する声も上がっています。