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「生成AI広告」どう感じますか?SNSでは“違和感”の声も…なぜ?安野貴博氏に聞くAI活用法【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月22日 13時4分

TBS NEWS DIG

最近よく目にする生成AIを使った広告。SNS上では賞賛する声がある一方で“違和感”を抱く人達もいるようです。なぜなのでしょうか?AIエンジニアの安野貴博氏に聞きました。

生成AI広告に称賛の一方、「整いすぎていて不気味」の声も

藤森祥平キャスター:
自民党総裁選のキャッチコピーにもAIが使われたということです。生成AIを使った広告について考えていきます。

上村彩子キャスター:
企業も続々とAIを使った広告を打ち出しています。

日本マクドナルドは、17日に生成AIを活用したプロモーション動画を公開しました。

プロモーション動画についてのネット上の意見を見てみると、「素晴らしい作品、AIが身近になっていく」と称賛する声の一方、「整いすぎていて不気味な印象を受けた」と違和感をとなえる投稿もありました。

藤森キャスター:
AI広告ならではの受け止め方、感じ方があるのでしょうか。

AIエンジニア SF作家 安野貴博さん:
AIに生成された映像を見慣れている人も、見慣れていない人もいる中で、感じ方は人それぞれになったのかなと思います。

本物らしく見えるが、人間が見ると本物ではないとわかるくらいの品質のなので、“不気味の谷”というか、不気味に思う心の動きはあるように思います。

藤森キャスター:
企業側としては、意図していない違和感を持たれてしまうのは不本意ですよね。

安野貴博さん:
もちろんAIがもたらす違和感をうまく使えるケースもあるのですが、伝えたいことを表現するためにAIが有効に働いているのかというところで、受け止め方が変わってくるものなのかなと思います。

トラウデン直美さん:
どんどん新しい技術にチャレンジしていくのは素晴らしいことだと思いますし、AI作品にもすごく面白いものがたくさんあります。

しかし、人間が蓄積してきたデータや、これまでのものを学習させているので、ステレオタイプになりがちなのかなと感じます。

例えば、「かわいい女の子」と打ってみると、似たような“かわいいの基準”みたいなものがAIの中に蓄積されていたり、「こんな学校」と打つと、似たような学校が出てきたりします。

人間がアップデートする価値観みたいなものは、どのようにAIに組み込んでいけるのでしょうか。

安野貴博さん:
AIもツールの一つなので、AIを使えば必ず良いものになるとは限りません。

使う側のリテラシーや、使い方が上手いか下手かによって成果物も変わってくるので、AIを使えば良いというものではないと思います。

安野さん「自分のイメージをいかに言語化するかが重要」 生成AIどう活用?

藤森キャスター:
急速に社会に浸透しているAIについて、使い方を模索している人もいると思います。AIをどう活用していけば良いかを考える高校生のイベントにトラウデンさんと参加してきました。

全国から選ばれたSDGsに取り組む高校生たちが、社会問題を解決するためにAIを活用しました。

みなさんがPRしたいSDGsのアイディアを「視覚化」するためにAIを活用して画像生成にチャレンジしていました。

トラウデン直美さん:
ChatGPTを使ったのですが、AIが出した案の中からピックアップして画像生成をすごく上手にしている様子もありましたが、一方でうまくイメージが伝わらず何度も似たようなものが出てしまい、苦戦している場面もありました。

上手に使えばものすごく良いものができるし、行き詰まる時があることをリアルに感じて、AIの可能性を感じました。

安野貴博さん:
AIを使うときは自分の思い描いていることをいかに言語化して言葉にして伝えるかが非常に重要です。

曖昧な指示を出しても、曖昧なものしか返ってきませんので、「こうしてほしい」をいかに言語に直すかが、すごく重要になってきます。

トラウデン直美さん:
欧米的なイメージのものが多かった印象です。

安野貴博さん:
使ったAIが欧米で作られているものなので、日本のことをうまく理解してくれないパターンは結構あります。

==========
<プロフィール>
安野貴博さん
東大卒のAIエンジニア SF作家
都知事選でAI選挙を展開し5位

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