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米海兵隊訓練を四半世紀にわたり記録 高まる不安と「恒常化」への懸念 見つめる写真家の思い

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月22日 13時23分

TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から、」です。離島の防衛を想定して今月行われた日米共同訓練。演習場のある大分県で高まる不安や恒常化への懸念について、ある写真家の目を通して考えます。

陸上自衛隊とアメリカ海兵隊が連携を深める、国内最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」。今年3月に発足した沖縄県うるま市の第7地対艦ミサイル連隊も初参加し、大分など5つの県で今月7日まで11日間実施されました。

別府市在住の写真家・高見剛さん(73)。日出生台演習場で1999年から始まったアメリカ海兵隊による実弾射撃訓練を記録し続けています。

写真家 高見剛さん
「僕は記録者だから、賛成も反対もなしにここで記録するしか手がない」

地元では、夜間訓練やアメリカ兵の外出などをめぐって、根強い反対運動が続いています。

「一番僕が望む平和は自分の家族の平和や仲間の平和、あの辺に住む人たちの平和なんだ」

高見さんは25年以上にわたって住民の思いや生活への影響を追い、ドキュメンタリー映画も手がけました。

日出生台にアメリカ海兵隊の訓練が移転したのは、1995年に沖縄で起きた少女暴行事件がきっかけでした。アメリカ兵による性暴力は今年再び明るみとなり、不安の声が。

自治委員 衛藤和秋さん
「沖縄の少女が暴行された事件が発覚したので、気をつけてもらわないと困る」

日出生台でも、決して忘れられない過去があります。終戦直後に接収され、演習場にアメリカ軍が11年間駐留した歴史をまとめた文献にはこう記されています。

「静かな村は一変。占領軍による婦女暴行事件が起きた」

辛い記憶は住民の心に今も深く刻まれています。

地元の畜産農家 衛藤洋次さん
「日出生台の負の時代だったんだと思う。いまだに沖縄で続いているのがびっくりしたし、残念でならない」

海兵隊による訓練の頻度が増す中、高見さんは記録していくことの可能性を信じています。

写真家 高見剛さん
「1人の人間がちょっと撮影してっていうことは大したことじゃないかもしれないけれど、みんなが一緒に考えて、軍事力によらない平和を作っていく方向へ舵を切ってほしい」

日出生台演習場では来年、16回目となるアメリカ海兵隊の実弾射撃訓練が予定されています。

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