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「オスプレイ」配備に向け進む佐賀空港での建設作業 相次ぐ「オスプレイ」の事故 払拭できるか住民の不安 加速する防衛力の“南西シフト”

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月23日 12時29分

TBS NEWS DIG

「シリーズ現場から、」。今週は防衛力の“南西シフト”が進む中、地元で何が起きているのかお伝えしています。佐賀空港では今、陸上自衛隊の輸送機「オスプレイ」を配備する駐屯地の建設工事が進んでいます。

ムツゴロウで知られる有明海の干拓地に作られた佐賀空港。海と田園に囲まれたこの空港の西側で、陸上自衛隊の駐屯地の建設工事が行われています。

記者
「駐屯地の建設現場では工事車両が出入りし、着々と工事が進められています」

駐屯地には現在、千葉県の木更津駐屯地に暫定的に配備されている輸送機のオスプレイを移転させる計画です。目的は南西諸島の防衛力強化です。

九州防衛局 中辻綾太 企画部長
「木更津と佐賀では南西諸島に展開する時間に差がある。島しょ防衛を一つの柱としてやっているので、そうした事態が生じたときに速やかに対応できるように、(安全保障の環境は)戦後最も厳しくて複雑と評価している」

佐賀空港に配備されるオスプレイは、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に配置されている水陸機動連隊を輸送する役目を負います。

九州防衛局は南西諸島防衛のため、九州北部の海上自衛隊や航空自衛隊の基地と連携するには佐賀空港に配備するのが最適だとしています。

目撃者
「左のエンジンが火を噴いて爆発して」

去年11月、アメリカ軍横田基地所属のオスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落し、搭乗していた8人全員が死亡しました。

オスプレイでは他にも事故が起きていて、建設現場の地権者の1人・古賀初次さん(75)は工事の差し止めを求める訴えを起こしています。

古賀初次さん
「やっぱり、オスプレイは必ず落ちるものだという認識がだんだん強まってきて」

これに対し、九州防衛局は住民の不安を払拭するため、説明責任を果たすとしています。

九州防衛局 中辻綾太 企画部長
「当然、今まで見たこともない航空機が来るわけなので、不安や懸念の声もたくさんもらっている。われわれとしては、一つ一つ、真摯に耳を傾けるとともに、一番できることは説明責任を果たすこと。万が一、何か発生した場合にも説明責任を果たさせてもらう」

佐賀空港には今、韓国のソウル、中国の上海、それに台湾の台北とを結ぶ定期便が就航していて、観光客の誘致に一役買っています。その傍らで、駐屯地の建設工事は24時間態勢で行われ、来年6月末には「オスプレイの移転に最低限必要な工事」が完了する予定です。

中国や台湾の観光客も利用する佐賀空港で南西諸島の防衛力を強化する駐屯地の建設が進んでいます。

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