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ビニール傘やスリッパでもガラスが割れる…“飛来物”暴風で警戒 台風の前にできる備えは【ひるおび】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月27日 16時21分

TBS NEWS DIG

台風による住宅被害は「ガラス」が8割

最大瞬間風速58.1mを記録した2018年の台風21号における
集合住宅の被害箇所(調査:シェアリングテクノロジー)を見ると

ガラス・・・81.3%
アンテナ・・・13.2%
雨漏り・・・4.8%
シャッター・・・0.7%

風と飛散物によるガラスの被害が8割以上を占めていることが分かります。

一般的に高層階になるほど風が強くなり風速も速くなります。
さらに遮るものがないため、被害が大きくなる傾向にあります。
こうしたことから、身近にある様々なものが強風で凶器になる可能性があります。

ビニール傘や雑誌も・・強風で“凶器”に

京都大学防災研究所が、強風による飛散物を想定した衝撃試験を行なっています。


厚さ3ミリのガラスに向けてスピードを変え、様々な物体を衝突させました。

≪ビニール傘(質量400g)≫
秒速35mでビニール傘を飛ばした場合、傘の中央部分から柄の部分が衝突したときに割れ始め、ガラス全体にひびが入って粉々に。

≪濡れた雑誌(質量850g)≫
秒速38mで濡れた週刊誌を衝突させると、雑誌があたった瞬間、ガラスは粉々に。

≪水入りペットボトル(質量450g)≫
水を半分ほど入れたペットボトルを、猛烈に強い風速並みの秒速51mで飛ばした場合、衝突したペットボトルはガラスを丸く割り貫通。

≪スリッパ(質量275g)≫
秒速51mで飛ばした場合、ペットボトルと同じようにガラスを丸く割り貫通。

恵俊彰:
スリッパでさえ片付けておかないといけませんね。
廊下のところとかいろいろあると思うんですけど、物を置かないことですね。

弁護士 八代英輝:
ベランダに置いてあるものが凶器になりうるので、全部屋内にしまった上、窓を閉めてカーテンも閉めた方がいいですね。

東京消防庁Xなどによると、他にも
◆ベランダにある物干し竿や物干し台は寝かせる
◆自転車などは物置に入れる
◆ゴミ箱や植木鉢を屋内に入れる
などの備えが必要です。

ガラスの補強対策

◆飛散防止フィルムを貼る
◆ダンボールと養生テープで隙間なく貼り付ける
(カーテンを閉めて洗濯ばさみで補強)
◆養生テープを貼る

養生テープを縦・横・斜めの米の字状に窓ガラスに貼る方法、効果はどれほどあるのでしょうか。

コダマガラスによる実験です。
何も貼っていない厚さ3ミリの窓ガラスに木片を投げつけると簡単に割れてしまいましたが、養生テープを貼った窓ガラスに同じように木片を投げつけると、衝撃に対する強度が上がり割れることはありませんでした。

恵俊彰:
こんなに違うんですね。

気象予報士 森朗氏:
よく台風が来る沖縄は徹底していて、暴風警報が出たらみんな外に出ません。家の造りも二重ガラスになっていたりしてそもそも違うんですけれども、もう飛ぶようなものは全部片付けて、場合によっては家に丸ごと暴風ネットをかけてます。
これだけ強い台風が来るような時代になると、ちょっと家の造りから考えないといけないのかもしれませんね。

恵俊彰:
とにかく今できることをやる必要がありそうです。

(ひるおび 2024年8月27日放送より)

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