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映画『ラストマイル』…俳優・満島ひかりも驚いた「正義を決めつけない」様々な視点【THE TIME,】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月28日 7時30分

TBS NEWS DIG

映画『ラストスマイル』を手がける<脚本・野木亜希子×監督・塚原あゆ子>コンビ。映画では“二人にしかできない”新たな手法も実現!主演の満島ひかりさんが「すごい」と驚嘆した、<野木×塚原>作品が愛されるワケを探りました。

連続ドラマの世界が全く違う映画に登場

巨大ショッピングサイトから発送された荷物が爆発ー。
舟渡エレナ(満島ひかり)と梨本孔(岡田将生)が働く物流倉庫を舞台に、日本中を恐怖に陥れる連続爆破テロを描く、映画『ラストマイル』。

脚本は、『逃げるは恥だが役に立つ』などを手掛けた脚本家・野木亜紀子さん。
監督は、木村拓哉さん主演のドラマ『グランメゾン★東京』などの作品がある、塚原あゆ子さんです。

二人は、ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』でもタッグを組んでいて、映画『ラストマイル』では、二人にしかできない“新たな手法”を実現しました。


それは、シェアード・ユニバース。
異なる作品の世界線を、ひとつの物語の中で繋げ共有するものです。

物流倉庫から発送された荷物が爆発し、捜査にきたのは『MIU404』の刑事バディ、伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)。
さらに、事件の犠牲者から真相を究明するのは『アンナチュラル』のUDIラボのメンバーです。

『アンナチュラル』三澄ミコト役 石原さとみさん:
「『MIU404』も大好きなので、あの世界の人たちとも一つの作品で繋がれると思うとすごく嬉しかった。同じ世界線でこの役柄が生き続けるのはすごくありがたいし、貴重なことで不思議なことだと思う。点と点が線になって、面となって広がっていくような感じがして、すごい経験です」

連続ドラマで磨き上げられたキャラクター設定を、映画で発揮。ドラマを知らなくてもその深みが倍増します。

脚本家・野木亜紀子さん:
「この映画はドラマを見ていなくても大丈夫なように作ってあるので、何も考えずにふらりと観に来ていただければと思います」

ファンを虜にする<野木×塚原>作品の共通点

また、<脚本・野木亜希子×監督・塚原あゆ子>コンビの作品には、ファンを魅了する共通点があるんです。
『アンナチュラル』では、MARSコロナウイルスなど放送当時の「社会問題」を背景に、様々な事情を抱える人物が描かれています。
映画『ラストマイル』の背景にあるのは、今話題の物流問題。

脚本家・野木亜紀子さん:
「『アンナチュラル』『MIU404』『ラストマイル』この3作品はすべてクライムサスペンスなので、なんらかの「事件」が起こります。
事件というのは「私たちの身の回りで起きうること」=「私たちの社会が抱えている問題」で、誰しもが無縁ではいられないし、気づいていないだけで実は密接に関わっている。
エンターテインメントでありながらも、雑多で複雑で絶望的にどうしようもない社会の中で生きる人間を描ければいいなといつも思っています」

試写会に集まった<野木×塚原>ファンも、作品の魅力を口にします。
女性ファン:
「エンタメとして楽しみながらも社会問題について触れていて、見終わった後に何か自分の中で考えさせられるような思いが残る」
女性ファン:
問題を提起するだけじゃなくて、回答というか、こういう選択肢もあるんじゃないかというところまで、すくい上げるように話が作られているところがすごく好き」

社会問題を描くときに必要な「違う視点」

映画『ラストマイル』で物流問題を描いたきっかけは、コロナ禍で、塚原監督が何気なく感じたことだったといいます。

塚原あゆ子監督:
「前は水を自分で買いに行ってたんですよ、スーパーに。でも重いし車が無いから、ちょっとお願いしちゃうようになったりして。夜中にポチッてる時の自分からの信号が、どういうふうな感じでお手元に宅配が届くのかなと」

ふとした疑問を大事に、掘り下げ膨らませることで誰もが“自分事”に感じるー。
さらに身近な問題を取り上げるからこそ、気を付けなければならない点もあると話します。

塚原あゆ子監督:
「一つの観点だけで話をしちゃうと、それがどんなに正義であったり、どんなに正しいことであっても、多分違う。だから今回も違う視点のキャラクターが点在している。描き方としてはそうした方が良いんじゃないかなと」

“正しいことを決めつけて押し付けない”、観た人が一緒に悩むことできるようにー。
出演した満島ひかりさんも、
「すごいです。本当に色んな視点で描いて、問題がふっと浮き上がってくるというか、私たちの手元に問題が届いてくる感じがある」と興奮気味に語りました。

また、舞台の物流倉庫からほとんど外に出ることがなく、どのくらい大きな事件が起きているのか見えない状況だったと話す岡田将生さんは、「その見えないところを監督や満島さんや皆さんと整理しながらやらせて頂けて、すごく充実した撮影だった」と振り返ります。

舟渡エレナ役 満島ひかりさん:
「自分の日々の思いに通ずる痛みや悲しみが沢山ある作品。ただ、観ていると、人と人との間に確かにある小さな温かいものがいっぱい出てくるような映画なので、ぜひ観て頂きたい」

(THE TIME,2024年8月23日放送より)

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