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“米不足”はいつまで?今年の新米が店頭に ネットでの購入は「価格と時期を見極めて」【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月27日 20時18分

TBS NEWS DIG

米不足により各地で品切れが相次ぐ中、なんとか食卓にご飯を取り入れようと、試行錯誤する動きが活発化しています。食卓に流通する時期はいつ頃になるのでしょうか。

大阪府は「備蓄米」流通を要望も…すでに首都圏などでは“新米”販売

良原安美キャスター:
“米不足”について大阪府が調査を行ったところ、府内の小売店8割で、米の品切れが起こっていることがわかりました。

吉村知事は26日、「ひっ迫しているのであれば倉庫に眠らせておく必要はない」として、政府の備蓄米の市場への流通を要望しました。

これに対し27日、坂本農林水産大臣は「備蓄米は備蓄米。よほどのことがない限り、さまざまな流通関係に影響を与えるおそれがあるので、慎重に考えなければいけない」「9月には1年の出荷量の4割程度が出回る」とコメントし、冷静な購買行動をとるように呼びかけています。

もう新米の時期がやってきましたが、米不足解消のカギになるのでしょうか?

すでに新米は出回り始めており、たとえば富山県産の「てんたかく」や新潟県産の「つきあかり」は、初めての検査でどちらも一等米比率100%と、出来がよいそうです。「てんたかく」は27日から県内外に出荷され、「つきあかり」も今週末から順次、関東のスーパーに出回るということです。

また、千葉県産の「ふさおとめ」など、関東産の新米もすでに出回っています。収穫は8月初旬から始まっており、米の卸売りによると、すでに首都圏のスーパーなどで売られているということです(※店舗によって販売状況は異なる)。

このように順次新米も出回っていますが、お米には困っていませんか?

井上貴博キャスター:
スーパーで売っていないところはありますね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
我が家は、いつも買い物しているスーパーやネットスーパーでお米がなかったので、一瞬「ない、ない」となりました。

しかし、出張先の茨城県のスーパーに行ったら、僕の地元である宮崎県産の新米がもう出ていたので、5キロを2つぐらい買って帰りました。これで「うちはもう大丈夫」となりましたが、一時的にお米がない状態はあることを実感しましたね。

ホラン千秋キャスター:
特にご家族が多いと、お米の消費も早いというか、消費量が多いので、大変だろうなと思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
「ない」となってしまうと、どうしても少し焦る気持ちは出てきますよね。

ネット販売では価格と発送時期に要注意! 割高、到着が遅い場合も

良原キャスター:
ただ、この新米の時期に心配なのが台風10号です。影響は出るのでしょうか?

9月中旬~10月に稲刈りの時期を迎えるのが秋田、宮城、北海道などです。このあたりのお米はまだ稲穂が軽いので、影響が少なそうということです。

ただ、9月10日ごろから収穫が始まる新潟の「コシヒカリ」はすでに稲穂が重くなっていて、雨風で倒れやすいといいます。倒れて稲穂が水に浸かってしまうと、そこから芽が出て、品質が落ちてしまうということで、こちらは少し影響が心配されます。

では、流通に影響はあるのでしょうか?
日本米穀商連合会の相川英一専務に伺ったところ「一部被害があった場合でも、2023年に比べて収穫量が全体的に増える見込みなので、大きく影響しないのでは」とのことでした。

また、米不足のなかで、オンラインでお米を買う方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちも通販サイトで「コシヒカリ」と検索してみましたが、注意しなければいけない点がありそうです。

たとえば、コシヒカリが5キロ7500円という、かなり割高な値段で売られていました。なかには1万円のものも出ていました。

さらに、値段が良心的だったとしても、よくよく見てみると配送のタイミングが10月下旬と、だいぶ先に設定されているものもありました。適正価格か、配送の時期はいつなのか、きちんと確認するとよさそうです。

どれぐらいの値段が適正なのか、日本米穀商連合会によるとネット通販は通常、コシヒカリ5キロで2000~2500円程度が妥当だということです。今の状況を加味しても、3300円を超える場合は「思いとどまってほしい」とのことでした。

さらに、発送時期にも注意です。9月半ばごろから、スーパーなどの店頭にもお米が多く並ぶとみられているので、ネット購入したものが到着するより、店頭に並ぶ方が早い場合もあるということです。

井上キャスター:
これだけお米が足りないのなら、確かに備蓄米を解放すればいいのにと感じますが、今解放してしまうと、お米の価格が下落して値崩れするので、米農家が大ダメージを受けます。

しかも地域差があるので、都市部だけに解放することもできず、政府としてのハンドリングは難しいのだろうとは思います。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
九州の実家に電話すると「いや、お米は普通に売っていますよ」と言っていますし、正直、備蓄米を出すほどの状況ではないのかなと思っています。

いろいろものが重なって一時的に足りないだけなので、やはり冷静に判断したいのと、あとは実際に必要な分をネットスーパーや実際のスーパーで買えば、1~2週間で乗り越えられそうな感じはします。

==========
<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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