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【台風10号】予報士「“台風慣れ”地域も油断NG!」 進路ブレブレ、動きゆっくりで対応に苦慮 計画運休や欠航も【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月28日 22時26分

TBS NEWS DIG

過去最強クラスで接近している台風10号。スピードが遅く、今週末にイベントを予定する人たちは困惑しています。(8月28日「Nスタ」午後5時30分ごろの放送より)

台風接近で、すでにイベント中止続々

井上貴博キャスター:
台風10号の影響は広がっていて、中止・延期が発表されているイベントもあります。

【台風10号 中止・延期を発表】
●コブクロ
→30日(金)愛媛公演 安全を考慮し中止発表

●Rockon Social Club(“元男闘呼組”)
→30日(金)高知公演、31日(土)香川公演 9月15日・16日に延期

●31日(土)栃木・市貝町「サシバの里いちかい夏まつり」
→催し物・花火を全て中止

●9月1日(日)防災の日「総合防災訓練」
→政府が中止発表

香川・さぬき市の「日本ドルフィンセンター」は23日(金)の時点で、26日(月)~28日(水)の臨時閉園を発表していました。

ところが、台風の動きが遅く、進路予想が更新されたため、新たに29日、30日の臨時閉園を27日に発表。さらに28日には31日と9月1日の臨時閉園も発表しました。

スタッフは「イルカと泳ぐプログラムだけで約400人分のキャンセル。台風なので仕方ないが、閉演の判断は心苦しいです…」としています。

観光業、宿泊業にとっては夏休み最後の書き入れ時にやむなく判断となっています。

鉄道や航空各社への影響も…払い戻しや変更の対象期間を要確認

井上キャスター:
鉄道への影響も出ています。

【鉄道への影響】
<JR九州>
●九州新幹線 29日(木)熊本~鹿児島中央
→始発から終日運転見合わせ

<JR西日本>
●山陽新幹線 29日(木)夜~31日(土)
→計画運休や長時間の運転見合わせの可能性

<JR東海>
●東海道新幹線 30日(金)~1日(日)
→計画運休や長時間の運転見合わせの可能性
※28日午後1時40分現在

台風10号による予定の変更は、在来線各線や新幹線を発着、または通過となるきっぷは、払い戻し・変更が無料となります。対象期間は会社によって変わりますので、注意してください。

【きっぷの対象期間】※一部きっぷを除く
●JR九州 25日(日)~31日(土)
●JR西日本 25日(日)~2日(月)
●JR東海 27日(火)~1日(日) ※28日午後2時40分現在
●JR東日本 25日(日)~2日(月)

空の便も状況が変わっています。

【航空会社への影響】
<ANAの欠航>※28日午後2時現在
●28日(水)国内線30便
●29日(木)国内線173便
●30日(金)国内線16便

<JALの欠航>※28日午後4時現在
●28日(水)国内線122便、国際線6便
●29日(木)国内線159便

空の便も台風10号の影響が見込まれる便は、払い戻しおよび変更などの手数料は無料だということです。

ホラン千秋キャスター:
予定をどう変更するか考えたり、いろいろな人と連携をとって情報共有したりという作業は大変ですよね。

萩谷麻衣子 弁護士:
動いている鉄道・飛行機に乗っていて途中で止まるということが、一番混乱が大きいので、やむを得ないのかなと思います。

鉄道や飛行機が運休しているからといって、「少し遠くだけど車で行ってしまおう」という判断はしないほうがいいと思います。

台風10号、なぜ動きノロノロ?

國本未華 気象予報士:
非常に強い勢力の台風10号は午後5時現在、屋久島のすぐ西にあります。27日の夜から28日にかけて急発達し、予想よりも強さが増している状況です。

九州のあたりは海面水温が高いのですが、少し深いところまで温かいために、勢力を維持しながら北上するという傾向です。

気圧が多少上がっても、勢力を維持しながら九州を直撃するということは変わらず、非常に危険な台風といえそうです。

予報円の中心付近は最大瞬間風速70メートルと予想されていて、鹿児島の西側ほど大きな被害があるかもしれません。

台風は上空の偏西風に流されて進むのですが、偏西風は今、だいぶ北にあります。

一方で、チベット高気圧も平年よりだいぶ強いです。チベット高気圧のへりを回る風の流れが、台風と向き合うような形になることで、台風のスピードが抑えられています。

また、これから太平洋高気圧の勢力が少し強まる見込みで、上空の偏西風ではなく南側の太平洋高気圧のへりを沿うよう進めば、台風は東海や関東の沖合を進んでいく可能性があります。

ホランキャスター:
台風10号の勢力は、東海や関東に来るころにはどれくらいになっているのでしょうか。

國本 気象予報士:
勢力としては、だいぶ弱まることになります。ただ、凝縮していた雨雲自体がばらけるという程度で、雨が強く降るエリアはむしろ広がるおそれがあります。結構、散発的にいろいろなところで降るという状況は、引き続き変わらない予想です。

28日の夜以降、台風10号の中心付近には一段と活発な雨雲が含まれており、鹿児島や宮崎などにかかりそうです。

今回の台風は動きが遅く、さらに雨の量が1000ミリを超えるようなおそれがあるので、これまで台風に慣れているような地域でも本当に油断せず、暗い時間も含めて警戒を続けてください。

湿った空気が東側に流れ込み続けるので、29日は東海や関東のほうまで雨雲が広がります。1時間に30ミリ以上など、道路が冠水するような雨があちこちで降るおそれがあります。特に太平洋側で、土砂災害の危険度なども一段と高まっていく予想です。

ホランキャスター:
何か心配な点はありますか?

萩谷麻衣子 弁護士:
これからどういう勢力で来るのかも心配ですが、台風が通り過ぎたあともかなり水が含まれているので、土砂災害が続くのではないかと気がかりです。

國本 気象予報士:
川も同じなのですが、なんとか耐えていたとしても、時間が経ってから氾濫するということもあります。

井上キャスター:
8月8日に発生した最大震度6弱の地震で、ただでさえ地盤が緩んでいるということも頭に入れておきたいです。

==========
<プロフィール>
気象予報士 國本未華さん
北海道室蘭生まれ、東京育ち
大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得

萩谷麻衣子さん
弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当

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