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【台風情報】最強クラス「台風10号」 時速10キロ=自転車並みの速さでノロノロ北上中 九州南部は総雨量1000ミリ超え、最大瞬間風速70mの予想も 最大級の警戒を(気象庁28日23時19分発表)

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月28日 23時54分

TBS NEWS DIG

気象庁の最新情報(28日・23時19分)

鹿児島県に暴風、波浪、高潮特別警報を発表中です。鹿児島県では暴風や高波、高潮に、九州南部では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また、西日本と奄美地方では、きょうにかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

非常に強い台風第10号は、きのう22時には屋久島の北西約50キロにあって、1時間におよそ10キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

台風は、今後、非常に強い勢力を維持したまま北上し、あすにかけて九州に上陸するおそれがあります。九州南部では記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあります。台風の動きが遅いため、西日本を中心に長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけが続き、総雨量が多くなる見込みです。

また、西日本と東日本太平洋側を中心に、台風本体から離れた地域でも、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている所があります。

【風・波・雨の予想】(28日・23時19分)

風の予想

奄美地方ではきょう、西日本ではあすにかけて、猛烈な風が吹く所がある見込みです。
▼29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  中国地方   18メートル(30メートル)
  四国地方   25メートル(35メートル)
  九州北部地方 40メートル(55メートル)
  九州南部   50メートル(70メートル)
  奄美地方   30メートル(45メートル)
▼30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東海地方   22メートル(35メートル)
  近畿地方   25メートル(35メートル)
  中国地方   25メートル(35メートル)
  四国地方   30メートル(45メートル)
  九州北部地方 40メートル(55メートル)
  九州南部   35メートル(50メートル)
 その後も、西日本から東日本では非常に強い風が吹くおそれがあります。

波の予想

西日本では、あすにかけてうねりを伴って大しけとなり、きょうは九州南部・奄美地方で、猛烈にしける所があるでしょう。

▼きょう(29日)に予想される波の高さ
  近畿地方    6メートル うねりを伴う  
  四国地方    7メートル うねりを伴う
  九州北部地方  7メートル うねりを伴う 
  九州南部   10メートル うねりを伴う
  奄美地方    9メートル うねりを伴う
▼あす(30日)に予想される波の高さ
  東海地方    6メートル うねりを伴う  
  近畿地方    7メートル うねりを伴う  
  四国地方    7メートル うねりを伴う
  九州北部地方  7メートル うねりを伴う 
  九州南部    6メートル うねりを伴う
  奄美地方    5メートル うねりを伴う
その後も、西日本から東日本では大しけとなるおそれがあります。

雨の予想

西日本と東日本太平洋側を中心に、あすにかけて、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込みです。その後も大雨が続き、九州南部を中心に総雨量が1000ミリを超える記録的な大雨となるおそれがあります。

▼きょう00時からあす00時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   200ミリ
  中国地方   100ミリ
  四国地方   400ミリ
  九州北部地方 500ミリ
  九州南部   600ミリ
  奄美地方   150ミリ
▼あす00時から明後日00時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   200ミリ
  中国地方   200ミリ
  四国地方   400ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   400ミリ
▼31日00時から9月1日00時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   300ミリ
  中国地方   150ミリ
  四国地方   200ミリ
  九州北部地方 100ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
▼九州南部・奄美地方
  宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 29日夜にかけて
  奄美地方 きょう午前中にかけて
▼九州北部地方
  山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県 きょう夜にかけて
▼四国地方
  徳島県、愛媛県、高知県 きょう午前中から夜にかけてです。

テープで補強し「窓割れ」防止 側溝や排水溝は事前に掃除を

気象庁のHPによると、台風の発生数の平年値は1991年~2020年の30年平均で、8月が5.7個、9月が5.0個となっています。

“台風シーズン”になる前に、しっかりと備えておかなければなりません。「ちゃんとやっている」という人もいるかもしれませんが、再度確認をしてみてはいかがでしょうか。

まずは、台風以外の災害でも役立つ「基本的な備え」を確認しましょう。

▼懐中電灯・携帯ラジオ
電池が切れている可能性があります。問題なく使えますか?

▼飲料水・食料
十分な量が確保できているかチェックしてみてください。

▼衣類・貴重品
いざというときのために、まとめておくと良さそうです。

▼カセットコンロ
料理などもできますので、あったら嬉しいアイテムではないでしょうか。

▼家族との連絡方法・避難経路の確認
いざというときの連絡方法や、家・職場周辺の避難場所、避難経路を確認しておきましょう。

「台風がやってくる」という場合、強風や断水への備えも必要です。

▼「窓割れ」を防ぐために養生テープやガムテープで補強
強風で飛んできた物があたって窓が割れる可能性があります。養生テープやガムテープの上から、ダンボールや木を重ねてさらに補強すると安心です。

▼飛ばされそうな物は家の中へ
「窓割れ」を防ぐためにも、屋外にある飛ばされそうな物は室内へ移動させましょう。

▼側溝・排水溝の掃除
雨が大量に降る台風の際は排水も重要です。周囲の側溝・排水溝に土や落ち葉、ゴミなどが溜まっているとうまく排水できませんので、掃除しておくと良いでしょう。

▼生活用水の確保
過去に、台風による被害で断水したケースもあります。生活用水を確保するために、台風接近前から浴槽に水を張って準備しておくことは有効です。

台風が去ったあとも油断は禁物 車のパンクや頭上に注意

台風が去っても車の走行には注意が必要です。
暴風によってガラスの破片や木の枝、がれきが散乱している場合があり、タイヤがパンクする危険性があるということです。

2018年9月に大阪に上陸した台風21号の際、タイヤのパンク被害は782件ありました(大阪府内 9月4日~6日)。前年同期比で約3倍となっています。

JAFの広報担当は「台風通過後は、不要不急の運転を控えた方がいい」としています。

ほかにも台風通過後は、▼切れた電線の垂れ下がりや、看板などの落下にも注意が必要です。頭上をよく確認して歩くようにしてください。

また、▼台風一過で気温が上昇する場合が多く、熱中症にも注意が必要です。

台風が来る前から去った後まで注意して過ごしてください。

台風接近で熱中症リスク高まる?身近なものの活用で対策

また、台風の接近で熱中症のリスクが高まる場合もあるということです。

日本防災士会の正谷絵美理事によると、「シャッター・雨戸を閉め切るので換気ができなくなり、部屋に熱がこもりやすくなる」ためだということです。

▼冷凍したパック飲料を使って首や脇の下を冷やす
▼濡れタオル・水スプレー+ハンディファン・うちわを併用
→冷却効果が高まる

クーラーの調子が悪くなったり停電したりする可能性もあるので、知っておくと役立ちそうです。

「キキクル」で身の回りの危険を確認 警戒レベル4相当「紫」までには避難を

気象庁の「キキクル」では、現在地の浸水、洪水、土砂災害の危険度が、5段階の色分けでリアルタイムに確認できます。「レベル4までに必ず避難」と言われていますから、周囲に警戒レベル4にあたる紫色がある場合は避難する必要があります。

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