【台風10号】西日本を東に進む 1日（日）までに熱帯低気圧に変わるか【気象予報士解説】

TBS NEWS DIG

台風10号は、1日（日）にかけて西日本を東に進むでしょう。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重な警戒が必要です。

■台風は東に進む　動きが遅く影響が長引く

台風10号は西日本を東に進み、1日（日）までには熱帯低気圧に変わるでしょう。熱帯低気圧に変わったとしても、大雨をもたらす暖かく湿った空気が居座ることに変わりません。また、台風および熱帯低気圧の動きが遅く、同じようなところで大雨となる可能性があります。

■24時間予想降水量（多い所）

▼31日（土） 夕方まで
東海・近畿・四国　300ミリ
関東甲信　　　　　150ミリ
北海道・中国　　　120ミリ
東北・北陸　　　　100ミリ

▼1日（日） 夕方まで

東海　　　　　　　400ミリ
関東甲信・近畿　　200ミリ
北陸・四国　　　　150ミリ

▼2日（月） 夕方まで
関東甲信・東海　　200ミリ
北陸・近畿　　　　150ミリ

■線状降水帯が発生するおそれも

西・東日本には線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性もあります。

▼四国地方（30日夜にかけて）
徳島、香川、愛媛、高知

▼近畿・東海地方（30日夜から31日午前中にかけて）
滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、岐阜、静岡、愛知、三重

線状降水帯が発生した場合、この予想よりも雨量が多くなるおそれがあります。すでに地盤が緩んでいるところや増水している河川もあるため、土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水に引き続き厳重に警戒してください。

■31日（土）の天気　晴れる地域は猛烈な暑さに注意

台風や湿った空気の影響で、北日本から西日本の広い範囲で雨が降るでしょう。ただ、西日本は次第に雨が止み、九州など晴れ間の戻るところもありそうです。晴れる地域は暑さが戻るため、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。